気候変動 次代にツケ回す罪深さ – たかまつなな

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気候変動は、将来世代、若者や子どもにツケがまわるんです。

IPCCが温暖化は人間の活動の影響で疑いの余地がないと報告書を出しました。気候変動は、異常気象を巻き起こし、災害がふえ、海水面上昇し、すめなくなる。まさに、生存の問題です。なぜ今やるのか。産業革命時からの気温上昇を1.5度に抑えるためには、2030年までに二酸化炭素の排出量を半減し、2050年までに実質0にしないとダメだからです。2030年まではあと8年しかありません。

今宵、朝まで生テレビに出演します。
テーマは「激論!ド~する?!脱炭素と原発」です。

テレビ朝日「朝まで生テレビ」
2022年2月25日(金) 深夜1:25~4:25
https://www.tv-asahi.co.jp/asanama/



朝まで生テレビ!|テレビ朝日


『朝まで生テレビ!』田原総一朗司会 1987年開始から月末最終金曜深夜に激論!ニッポンと日本人を熱く論じ、昭和・平成・令和


www.tv-asahi.co.jp

今回は、エネルギーの専門家が集結します。私はエネルギーの専門家ではありません。でも、私はこの中では若いです。

20代は私一人です。10代と30代の方はいません。若者世代が今世界各地で声をあげています。だから、今回私の役割は大きいと思っています。

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そう思い、出演が決まってから、FFFのメンバーの方やジャーナリストの先輩、専門家の方などたくさんの方にお話をきき、文献を読みこみました。取材にご協力いただいた皆様ありがとうございました。

知れば知るほど、まったなしの状態で、被害をうけるのは子どもたちだということを実感しました。

ドイツでは、若者たちが、政府に対して気候変動の裁判をした。「将来世代の自由の権利侵害である」と認め、「今のままでは気候変動法の取り組みが不十分」と違憲判決がでた。これを受け、ドイツ政府が2050年までに、温室効果ガス排出を実質0にするのを2050年から2045年に5年間前倒ししました。

発電所を作れば、約50年使いますよね。子どもたちの未来を左右してしまうんです。若者世代が怒るのは当たり前です。問題を先送りにしている。2030年までにやる、あと8年の危機感ありますか?

2050年に、二酸化炭素の排出量を0にするために、生涯1人あたり許される量は、おじいちゃんと、今生まれた子どもでおよそ10倍ちがいます。



What would net zero by 2050 mean for the emissions footprints of younger people versus their parents? – Analysis – IEA


What would net zero by 2050 mean for the emissions footprints


www.iea.org

今うまれた子どもたちが、異常気象の被害にあったり、温暖化の問題を解決しなきゃいけないのは無責任じゃないですか?これ、世代間格差がこんなにあるのはおかしいです。私たちが責任を持って解決していくべきです。だから、子どもたちにこれ以上ツケをまわさないためにも、今すぐにやる必要があります。

原発の問題も、タブー視せず、議論していく必要があります。

私が先日取材にいったイギリスでは、2008年に気候変動対策の法律を世界ではじめて作り、炭素予算を作りました2050年の温室効果ガスの排出量を0にするためには、あとどのぐらい使えるか試算しています。ちなみに、イギリスは30年で4割削減しています。日本は、5%しか減らせていません。

脱炭素のために、いつ石炭火力発電をやめるのかというロードマップが示されていたり、二酸化炭素を出した人が損をし減らした人が得をする仕組み(炭素税やカーボンバジェット)を作っていたりします。

2030年までに半減、2050年までに実質0にしないと、1.5度以上気温があがる。あと8年。この危機感が、政治や経済界、国民の中に、本当にありますか?

FFFにメンバーの子たちも「エビデンスに基づいて議論したい」といっていました。その議論となる情報がないと。海外では、どの発電所からどのぐらい二酸化炭素がでているかわかるようになっていたり、法律で削減目標の数字が明記されていたりします。

まったなしの状態をどうすべきか、議論をするためにも、仕組みをつくることと、啓発するための教育が大事です。

だから、私は政治の授業やSDGsの授業を全国の学校に届けています。気候変動ももちろんその中で大事なテーマです。持続可能な社会、地球をつくるため、SDGsのために、学校では小さなできることに力をいれがちではありますが、社会を変えるためにどう行動すればよいかどんな手段があるか考え、行動にうつすことが大事です。

社会を変える力、まさにこれがエージェンシー教育だと思います。専門家ではありませんが、若い人の声を代弁できるよう、そして私自身がこれを取り入れたらいいのではないかとおもうことを番組では提言したいと思いますので、応援してください。

本番中、twitterなども見るようにしますので、若い方の意見もどしどしお願いします。知識不足の面もあるかもしれませんが、しっかり若者世代の健全な危機感を伝えてきます。

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