小田急電鉄(東京都新宿区)が駅構内に設置されているゴミ箱を2022年3月1日から順次撤去することが、2月16日、J-CASTニュースの取材でわかった。
21年8月には車内で刺傷事件
小田急電鉄の広報担当者によると、ゴミ箱を撤去するのは小田急電鉄の全駅。燃えるゴミ、缶、ビン、ペットボトル、新聞・雑誌といった分別用のゴミ箱が対象だ。多目的トイレのゴミ箱、自動販売機横のゴミ箱、特急「ロマンスカー」車内のゴミ箱は残る。
ゴミ箱の撤去理由は「鉄道テロ対策、防犯対策など総合的に勘案した結果」だ。
小田急線では21年8月6日、都内を走行していた快速急行の車中で刺傷事件が発生し、10人が重軽傷を負った。京王電鉄でも、同年10月31日に京王線の車内で18人が重軽傷を負う刺傷事件が発生している。
鉄道会社のゴミ箱をめぐっては、東京メトロが22年1月17日に「セキュリティ強化」を理由に、すべての駅のゴミ箱を撤去している。