Raspberry Pi LTDは8日(現地時間)、ネットワークによるOSインストールに対応した新しいブートローダのベータ版を公開した。「Raspberry Pi 4」および「Raspberry Pi 400」で利用可能。
Raspberry Piはそれ自体がコンピュータであるにも関わらず、OSのインストールには別のコンピュータでOSのインストールイメージなどを作成する必要があり、「鶏が先か卵が先か?」という典型的な問題があった。新しいブートローダでは直接ネットワークからOSをインストールすることが可能になるため、この問題が解消する。
ベータ版ブートローダは、「Raspberry Pi Imager」のOS選択画面の中で、「Misc utility images」を選び、その中の「Beta Test Bootloader」を選択すれば、ブートローダに更新するためのmicroSDカードを作成できる。
もっとも、このRaspberry Pi Imagerを使うには別のコンピュータが必要であるのだが、ベータテストが終了した際には、Raspberry Pi 4/400には標準で組み込まれた状態で出荷することになる。
ネットワークインストールには、インターネットに接続された有線LAN環境が必要。Raspberry Pi起動後に空きのmicroSDカードやUSBメモリを挿入すると、ネットワークインストールが利用可能となる。Shiftキーを3秒間押し続け、その後確認画面でスペースキーを押せば、OSのインストールが行なわれる。
[embedded content]
コメント