YouTube上で誰でも簡単に、いつでもどこでもライブ配信ができます。ライブ内容は自由ですが、当然ながらある程度の決まりが定められており、その決まりから逸脱すると視聴が制限されたり配信が中止になったりします。そんなYouTubeのライブ配信で「人気がありすぎるから」という理由で視聴制限がかかった事例の発生が報告されています。
YouTube’s new censorship tactic is to limit streams that are too popular
https://reclaimthenet.org/youtube-capping-viewer-limits/
実際に表示されるというエラーメッセージが以下。「Video unavailable: This video is popular!(映像はご覧いただけません:この映像は人気です!)」と書かれています。
上述のエラーメッセージは、カナダのオタワで開催された新型コロナウイルスワクチン反対デモのもの。YouTubeは反ワクチン関連コンテンツを禁止していて、該当する動画は削除することを表明していますが、今回のBANはあくまで内容を理由としたものではなく「映像が人気だから」だったというわけです。
また、オンライン掲示板サイト・RedditのYouTubeクリエイター向けサブレディットでは、ライブ配信開始後、視聴者数が300人をすぐに超えた瞬間に「人気のある配信です/クリエイター履歴が制限されているため、これ以上の視聴者は許可されません」と表示され、ライブ配信の視聴者数が制限されたという相談が投稿されました。
この相談を投稿したクリエイターは活動歴7年で、90本の映像と数本の配信アーカイブがあったそうですが、内容も特に政治的だったり議論を呼ぶものだったりすることはなく、なぜYouTubeから制限を受けるのかはわからないと述べています。
この問題を報じた独立メディアのReclaim The Netは「検閲、フィードバックやコミュニケーションの欠如、小規模で独立したクリエイターの軽視など、YouTubeの姿勢がそのまま表われた結果です。『クリエイターを支援する』というYouTubeの方針が偽りであり、検閲がこっそり行われていることを改めて示しています」と強く批判しています。
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