東京都下水道局の1件のツイートがバズっている。トイレ故障時の消費者トラブルに注意喚起する内容なのだが、人が便座から宙に浮くほど逆流しているイラストがシュール、と話題に。
折しも昨年末にはhirazi記者が同様の体験談を公開している。検索上位を信じて依頼したものの高額請求されるというトラブルが増えているようだ。
「その検索、ちょっとまって!」のコピーとともに、水流に噴き上げられながらもスマホで検索しようとしている青年のイラストにジワジワくるが、筆者は既視感を覚えた。つい最近、似たものを見たぞ……!
・「マジで噴き出すトイレ」(全5種 / 200円)
奇妙奇天烈なカプセルトイばかり生み出すTAMA-KYUの「マジで噴き出すトイレ」がそれだ。2021年12月発売の新商品。
洋式便器の模型になっていて、中の便座まで跳ね上げられるなど再現度が高い。全5種だが構造は同じで、色違い5つという形式。筆者のものは、もっとも本物っぽい「白」だ。
裏側がボトルキャップのような構造で、ペットボトルにはめ込める。ただし栓としての機能はないので、そのまま飲んだり、持ち歩いたりはできない。
炭酸水を用意して
キャップの代わりにはめ込み、手でしっかりフタを押さえながらシェイクすると
最大で2メートルを超える水が「マジで噴き出す」というおもちゃだ! かなり高く噴射しそうなので、風呂場や屋外などで遊ぶこと推奨。これ、ぴったりサイズのフィギュアをのせたりすれば、東京都下水道局のツイートを再現できるんじゃない?
というわけで、ためしに振ってみるぞ!
シェイク、シェイ…………
ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!
2、3度軽く上下しただけで、噴き出すのではなくフタの隙間から四方八方に水が飛び散った!
もう一度やってみても同じ! フタを開けるひまもなく、トイレが水没する勢いで水が飛散する。いますぐ検索トップの業者に電話したくなるレベルである。
「強炭酸」だったのがよくなかったか? それともフタをしっかり押さえていなかったので、圧力が分散してしまったか!
おそらく空気もれが起きてしまったために、水が上に向かわなかったのだろう。一気に開けられるSOT缶やシャンパンボトルの方が噴水状になるのと同じ原理?
よ、よし、すでにビショビショだが、今度は力がしっかり入るように持ち方を変えて……
同じだった。
・消費者トラブルにはご注意を
えー、ごほん。
東京都下水道局では、東京都23区内でトイレのつまりが起きたときに対応を照会できる窓口や、事業者の検索方法を教えてくれるとのこと。
インターネットは便利だが、過信もよくない。たとえ水流で尻が浮いたりスマホが炭酸水をかぶったりしても、落ち着いて対処して欲しい。
参考リンク:「TAMA-KYU」公式サイト、Twitter @tocho_gesuido
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.