気象庁の臨機応変な対応は見事 – 早川忠孝

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大分混乱はあったようだが、気象庁の皆さんの対応は適切だったようだ。

世の中には、瞬時、どうしたらいいのか分からないようなことが結構ある。
今回のトンガ沖の海底火山噴火による津波警報の発令などは、その一例だろう。

門外漢の方たちが分からないと仰れば、それはそうだろうと思うが、専門家の皆さんが分からないと仰るときは、本当に分からない自然現象なんだろうと思う。

津波の予測は、専門家の皆さんでもよく分からないことがある、ということなんだろう。

津波の心配はない、などと専門家の皆さんが仰れば、門外漢の私たちはホッと安堵はするが、今回のケースは、気象庁が当初潮位変化はあっても被害の心配なしと発表していたものを、その後の観測の結果を踏まえて津波警報の発令に切り替えたものだが、これは朝令暮改の類では毛頭ない。

これこそ、気象庁が臨機応変に対応した証拠である。

何でそうなるのか、ということについて今の段階では明快な回答は出来ないのだろうが、当初の見通しに固執することなく、観測を継続し、その後の観測結果を踏まえて当初の見通しを訂正し、警戒警報の発令に至ったのだから、さすがは気象庁だ、ということになる。

誤りに気付きながら統計調査の結果をそのままにしていた官庁がある。
公文書の改竄や隠蔽等杜撰な事務処理をしておきながら、誰も責任を取っていないように見える役所もある。

しかし、こういうことは、いつまでも続くはずがない。

気象庁の今回の対処は、見事だった、と言うべきだろう。