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知らない町で部屋を内見
3yk:
前日、自分にノルマを課していたんです。
石川:
おー、すごい!これはいいですね。
旅ビンゴだ。
3yk:
これをできるだけ埋めるつもりで行きました。
石川:
8個中5個達成してるのすごいな。
3yk:
旅上手な人はこの引き出しがもっとありそう。
石川:
もうひとマスあまってるから考えましょうか。
今回の取材でやったことで何かないですかね?
3yk:
ひとのインターネット事情を聞く
石川:
「ひとのアメブロの名前をきく」だ
3yk:
ふふふ。
「お土産じゃない日用品を買う」は?
石川:
あ、いいですね、それかな
3yk:
あと時間なくてできなかったですけど、そのまちの不動産屋さんに入って部屋の内見したかったです。
石川:
あー、最高だ…。
それは最高ですね。いろんな町でそれだけやりたい。
3yk:
ね、不動産屋さんにはお店のPRって言って協力してもらって。
前に大阪で暇つぶししたときは、不動産サイトでおもしろそうな外観の建物みつけて自転車で見に行きました。
石川:
ついでに地元のことも教えてもらえそうだし。
3yk:
不動産屋ならまちのごはん屋さんも詳しそうだし。
石川:
最高だなー。
知らない人についていく
石川:
この記事、3ykさんの圧倒的ポテンシャルを感じました
3yk:
人運に恵まれました
石川:
ふらっと会った知らない人にトラック載せてもらってほうれん草収穫に行ってるじゃないですか。
そんなことあるか?って
3yk:
ふふふ
石川:
これできるの3ykさんと小堺さんくらいですよ
3yk:
でもちょっとさすがに見ず知らずの人の車に乗っていくの心配だったので、メッセンジャーに報告しました
3yk:
このあと連絡が途絶えたらなにかあったんだと思ってもらおうと考えたんですけど、結局楽しくてその後報告する暇がなくて。
石川:
あはは。連絡、途絶えたままでしたね。
そういうことだったのか。僕もチャット見てたんですけど、いきなりほうれん草取ってくるっていうのが唐突すぎて意味が分からず、安否にまで考えが及びませんでした。
3yk:
このあとほうれん草を届けに行った保育園で、先生に「あんまり知らない人についてっちゃだめ」と言われました
石川:
園児に言うやつだ
3yk:
そう!
ビジネス無防備と天然無防備
石川:
人に声かけるのぜんぜん躊躇しないタイプですか?
3yk:
めちゃくちゃ躊躇しますね
石川:
そうなんですか。この原稿からはまったくそうは見えませんでした。
3yk:
普段はひとに話しかけられるタイプです。
道案内、ナンパ、変な勧誘、単なる暇つぶし、なんでもよく話しかけられますね。
石川:
あらゆる話しかけられを
3yk:
金沢にひとりで行ったときは、定食屋で隣りに座ってたおじさんに話しかけられて、そのままおじさん一家とお寺参りしました。
石川:
あはは。やっぱついていってる!
3yk:
すぐついていっちゃう。
石川:
警戒心が生まれたてのヒヨコ並みじゃないですか。
3yk:
知らないところに行けるわくわくに負けてしまいますね。
石川:
他にもついていったことあります?
3yk:
この前公園にいた子どもに話しかけられて鬼ごっこについていきましたね。この記事のとき
石川:
あはは
老若男女についていっている。
置き去りの記事の時点では「取材だからネタを求めて」っていう、いわばビジネス無防備かと思ってたのですが。
プライベートの話も聞いちゃうと、ほんとに天然の無防備なんですね。
3yk:
ビジネス無防備ではなさそうですね。
ただ自分側のスタンスとしても、あえて無防備でいる方がおもしろいぞという気持ちはあります。
石川:
あーなるほど。自分から鎧を脱いでいく感じ?
3yk:
そうです。
子ども関係の仕事してた時に、接するハードルを低くすることを意識してたので、それがずっと習慣として残ってるところはあるかも。
石川:
接するハードルを低くするっていうのはどういうことですか?
3yk:
この人なら何言ってもちゃんと聞いてくれそうだな、と思わせるような…
たとえば子どもがなにか新しい遊びを考えた時に、何やってんの、とかそんなくだらないこと、とか言われると悲しいじゃないですか。叱られたり馬鹿にされると思うと遊べなくなっちゃう。
石川:
はい、はい。この人ならちゃんと受け入れてもらえるなっていう。
3yk:
そうです!
そういうこと言わずにいっしょに面白がってくれそうだな、っていう
石川:
でもそれはほんと取材では大事なことですよね。
3yk:
子どもだけじゃないんですよね
石川:
相手の話すことを、なんでもスゲーって感じで聴けるようにしないと。
それもお世辞じゃなくて、ちゃんとほんとに面白くなるまで聞くっていうか。
3yk:
おもしろいかどうかは自分の受け取り方次第ですよね。
よく聞くとだいたいなんでも面白いです。
そのひとが面白がって大事にしてきたものだから。
石川:
ですよね。
3yk:
興味の合う合わないはありますけどね。
子どものゲームの話とかはどれだけ聞いてもさっぱりわからなかったりする。
そうであっても、「そこまで熱く語ってくれるのか!」というところがおもしろかったりとか。
石川:
そうか、内容自体はわかんなくても。
3yk:
そうですね。
話を聞きだすコツ
石川:
話しの引き出し方というか、こういう感じにするといっぱいしゃべってくれる、みたいなのあります?
テクニックというとあざといですけど、きく時の心がけみたいな
3yk:
あなたの話聞きたいですオーラをめっちゃだす?
石川:
オーラ?
3yk:
子供の場合ですけど、おもしろいね!なにそれ!どういうこと?こういうこと?見せて?みたいな…
石川:
前のめりになる?
3yk:
話を聞いてあげると言うより聞かせてもらうみたいな。
教えてもらうスタンスでいることが多いですかね。
石川:
なるほどなるほど。
興味ある感じで。
3yk:
そうです。
石川:
確かに記事見てるとそんな感じがしますね。文章からもそういうスタンスが伝わってきます。
3yk:
大人に対してはちょっとまだわからないですね。
大人だともっとここを聞いてほしいとか掘るべき場所があるような気がして、インタビューはめちゃくちゃ緊張しますね。
石川:
あー、たしかに。
大人は聞かれる側も聞き手のことを評価してるというか、悪く言うと値踏みしてるというか。
この人ちゃんとわかって話聞きに来てるのかな、みたいなのはあると思います。
3yk:
そう、そうなんですよ
石川:
でもそれってインタビュアーとしてプロの立場でいった場合くらいじゃないですかね。
急に町で話しかけるみたいな、こういう場面だとこどものケースに近いような気もします。
3yk:
そうかもですね、お互いわりと無防備で。
石川:
ましてやこっちは観光客だし。
何にも知らんのが前提、みたいな。
3yk:
うんうん。
それこそ、助けてくれ~って感じで話聞きに行きました!
そして置き去り専門ライターへ
石川:
3ykさんは毎回、遠くに行って置き去りになってもらうのがいいかもしれないですね。
完全に向いてますよこの企画。
3yk:
ぜひスタメンにお願いします…!
わたしも新幹線でポッキーをたべて置き去られる人を眺めたかった…。
※注:3ykさんは行き先がいちばん近い駅だったので、最初に置き去りにされました
石川:
スタメンっていうか、3ykさんだけ毎月。
3yk:
あっそういうことか!
適当な駅から適当な電車に乗って、熟睡して起きた駅でどうにかするとか。
石川:
スマホのタイマーを画面見ずに打って、鳴ったタイミングの次の駅で降りるとか。
3yk:
いいですね!
石川:
朝から何も食べずに電車に乗って最初におなかが鳴った駅で降りる
3yk:
ははは、いいな
石川:
で、ヒッチハイクで帰ってくる
3yk:
すごい。ヒッチハイクしたことないですね!
経験ありますか?
石川:
ないですね。見たこともないです。いまでもあるのかな、あの文化は。
3yk:
ね、紙掲げている人みたことないですね。
出発前と帰り道の3ykさんのテンションの違いを動画でもご覧ください
※3ykさんパートから再生されます
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3ykさん出演イベントのお知らせ
デイリーポータルZによる、知的好奇心を笑いに変えるスライドイベント「出港!パワポ丸」。3ykさんも新作スライドで出演します!
開催日:2022年1月22日(土曜日)
時刻:OPEN 17:30、START 18:00
会場:東京カルチャーカルチャー@渋谷 または 配信
スライドプレゼンター:江ノ島茂道、JUNERAY、トルー、パリッコ、3yk、むかない安藤
司会:石川大樹、古賀及子