冒頭からズバッとお聞きするが、あなたはカップ焼きそばの商品名が「オニオンマヨツナやきそば」だったらどんな味を想像するだろうか? 私、P.K.サンジュンは「おにぎりのツナマヨみたいな味」を想像していた。
これまで多くの変化球ペヤングを世に送り出してきた「まるか食品」のことである。「ほう、なかなか目の付け所が良い」……と思いきや。『ペヤング オニオンマヨツナやきそば』は「そっちかい!」とツッコまざるを得ない商品だったのでご報告したい。
・ツナマヨ味かと思いきや
2021年12月13日(月)から発売となったペヤングの新商品『オニオンマヨツナやきそば』は、メーカー希望小売価格税別205円。獄激辛を筆頭に、時に食べ手を選ぶ味ではないところは素直に好印象である。
オニオンは置いておくとして、なにせツナマヨはおにぎりの大定番。好きなおにぎりの具材ランキングでも堂々の第1位……だと、ちょっと前にテレビでやっていた。多くの人が好む具材を商品化する……とても良い試みであろう。
さらに言えば、ペヤングのライバルたちも「ツナマヨ味」には手を出していない……ハズ。U.F.O.や一平ちゃんに出来ないことを軽々とやってのける姿勢こそ、我々がペヤングを愛する最大の理由であるハズだ。ところが……。
・思ってたのと違う
「今回は久々にヒットの予感……!」とワクワクしながら『ペヤング オニオンマヨツナやきそば』を作ってみたところ、完成形はまさかの仕上がりに。というか……
いつものペヤングやん!
具が違うだけやん!!
そう、オニオンマヨツナやきそばは「ソースやきそばにツナ・オニオン・マヨネーズに追加されたペヤング」であった。えええ……そっちなの? ツナマヨ味のペヤングじゃないの? わ、わかりにくいよ……!
・味も平常運転
味も「ペヤングソースやきそばにツナ・オニオン・マヨネーズに追加された味」としか言いようがないが、確かに安定感はある。だって、いつものペヤングだから。具が違うだけだから。ペヤングが好きな人ならば超高確率で満足するに違いない。
逆に、私のように「ペヤングめ、ツナマヨ味だと? そういうとこが大好きなの!」という人は「そっちかい!!」とツッコまざるを得ないハズ。少なくとも私が商品名の『ペヤング オニオンマヨツナやきそば』から想像した味ではなかった。
・パッケージがダメ
というか、ソース味がベースなら「ペヤングソースやきそば」のパッケージに、ツナや玉ねぎのイラストでも追加すれば誤解も減るのではないだろうか? 逆にソース味なら購入したいという人もいらっしゃるハズ。結果的に多くの人が得をしない商品名とパッケージである。
ただし、1点だけ光明が見えたとするならば、具材の「オニオン」はペヤングの具として非常に存在感があった。マシマシキャベツやきそばのように「マシマシオニオンやきそば」もあり得る……かもしれない。
というわけで、ペヤングの新商品『オニオンマヨツナ やきそば』は「ソースやきそばの具が違うだけ」と覚えておくといいだろう。いつか私が勘違いした「ゴリゴリのツナマヨ味」も食べてみたいです。