ライフハッカー[日本版]2021年11月日掲載の記事より転載
macOS Montereyの登場で、ようやくMacで写真からテキストをコピーできるようになりました。
学校の授業で時間を節約したり、名刺から素早く電話番号をコピーしたい時に、写真の中のテキストを選択してコピーできたら非常に便利です。今回はその方法を解説します。
Macで画像内のテキストをコピーする方法
macOS Montereyでは、テキストを超高速で翻訳できるだけでなく、画像内のテキストを選択できるようになりました。この機能は「テキスト認識表示(Live Text)」と呼ばれ、iOS 15を搭載したiPhoneやiPadでも利用できます。
Macで見ている画像の中にテキストがあったら、マウスポインターをそこに向かってドラッグしてみてください。カーソルが矢印から選択ツールに変わります。
カーソルをテキストの上でクリック&ドラッグすると、テキストが選択されます。
テキストが選択されたら、右クリック(または「Control + クリック」)でコンテキストメニューを表示しましょう。
ここで、テキストをコピーするのか、翻訳するのか、あるいは「調べる」ツールを使って選択したテキストの詳細情報をすばやく検索するのかなどを選べます。
たとえば、写真の中に「ナイアガラの滝」のような有名な観光地の名前を見つけたら、「調べる」でWikipediaのその項目を調べることができます。同様に、住所を検索すると、「マップ」アプリでその場所を表示するフローティングウインドウが表示されます。
テキスト認識表示は、ほとんどの場合シームレスに動作しますが、現時点では、Safari、写真、内蔵のスクリーンショットツール、クイックルック(スペースバーを押すと画像や文書をすばやくプレビューできるツール)でのみ動作します。
時々カーソルがすぐに選択ツールに変わらないことがありますが、画像を一度クリックするとこの問題は解決します。
そのほかの制限事項として、テキスト認識表示は現在、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語にのみ対応しており、画像内のテキストが他の言語で書かれている場合、この機能は使えません。
古いmacOSで画像内テキストをコピーする方法
まだmacOS Montereyにアップグレードしていない場合は、TextSniperを使えば画像からテキストをコピーすることができます。このアプリには7日間の無料トライアルがあり(Setapp経由)、それ以降は6.99ドルとなっています。
TextSniperには、Appleのテキスト認識表示よりも優れた点がいくつかあります。
まず、広い範囲をクリック&ドラッグすると、その中のすべてのテキストが自動的に取り込まれるので、画像内のテキストを選択する時間を節約できます。
また、このアプリのこの機能は、キーボードショートカット「Command + Shift + 2」でも使えるので、操作が簡単です。さらに、この機能は、Macの一部のアプリに限定されるものではありません。
ただ悲しいことに、TextSniperはまだMontereyを正式にサポートしていません。
macOS Big Surであれば、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、中国語(簡体字、繁体字)、スペイン語に対応しています。macOS Catalinaでは、英語のみのサポートとなります。
Source: Apple, TextSniper