最終兵器(たぶん自分含めた全方位への)
このご時世、煩悶を抱えつつ会社に通い続ける人も大勢いよう。
こんな道具で、いつか来る日のため心の準備をしておくのも、もしかしたらアリかもしれない。
ある意味、ビジネスギア
私はといえば、人生のうち4社ほどで正社員だったことがあるけども、はて、退職届さえ出したかどうか。そのうち2社は向こうが勝手に潰れた。
だいたいの場合、まず上司に伝えて、それからじわじわと準備を整えていった形で、こんな風に、叩きつけるようにして届を出した記憶はないのだった。
辞める理由には多かれ少なかれ、モヤモヤとした憤懣やら諦観やらがあったはずで、こうやって感情を叩きつけるようにして最後っ屁をかますことに多少の憧れはある、気がする。
そこで、パスケースですよ。辞表みたいなパスケースを作るのだ。毎朝の通勤時の改札で「辞表を叩きつける」ことになり、いつか来るX デーの予行練習もできるのではないかと、こう思うわけです。
さてこれからこの白い合皮を、辞表の入った封筒型に縫製をしていくわけだが、そもそもこういう届はどんな封筒で出すものだろうか。
イメージとしては大きめの白い封筒だ。クラフト封筒ではない。ラブレター入ってそうな横型でもない、断じて縦型だ。そして間違っても、郵便番号を書く欄があってはならないと思われる。
しかし大きめにすると、パスケースとしては取り回しが悪い。
さて、タイトルからすでに辞表辞表言っているが、調べたら「辞表」は「役員が職を辞するとき」と「公務員が辞めるとき」に使うんだそうだ。会社員なら「退職届」だった。ありゃ。
しかし慣用句的に「叩きつける」の上の句は「退職届」より断然「辞表」だと思うので、辞表で行くことにする。
単に文字をマーカーで書くのはパスケースとしては芸がないと思ったので、擬似的「印伝」(皮に漆で模様を盛る伝統細工)を施すことにする。こら、どこへ向かおうとしているんだ。
衝動と規範の狭間をぬって通勤
さて要るのか要らないのか全くわからないさまざまな工夫を盛り込んだ「辞表」パスケースがついに完成した!
お守りがわりに、いつかのために、退職届を忍ばせて通勤。つまりこのパスケースを本当に上司に叩きつけてもかまわない。その際は、スプリングホルダーは必ず外しておきたい。ビヨーンってなる。つまり戻ってくる。
そうです、自動改札にパスケースを叩きつけてはいけません。寸止め感覚で、軽くタッチしましょうね。
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いつかのためにと叩きつけたいが、実際は寸止め。他、いろいろな意味でアンビバレントなパスケースのご提案となったが、いかがであろうか。くれぐれも社内でポトリと落とさないように。
他にも「果たし状」バージョンなどあれば、お侍さんにもXデーのため使っていただけると思う。
まとめ
モノはすばらしくよくでき、日常使いにも耐えうるものと自負しているが、日常で使うと明らかにアブない感じのものができてしまった。
これくらいわけのわからないテンションで、日々いろいろな物事に立ち向かっていきたいと思った。