衆院選後だったため10月は一日しか勤務がなかった新人議員にも、文書通信交通滞在費(文通費)が100万円まるまる支給されたことを懸念した吉村洋文大阪府知事のツイートが話題になっています。
維新の新人議員、小野さんから。なんと10月分の文書通信交通滞在費100万円が現金で満額支給されたとのこと。10月分?選挙の投開票日が10月31日なんだけど。どうやら1日だけでも国会議員の身分となったので、10月分、100万の札束、満額支給らしい。領収書不要。非課税。これが国会の常識。おかしいよ。 https://t.co/stXtBrTxBm
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) November 13, 2021
もともとは、維新の新人である小野たいすけ議員がnoteで疑問を呈したことに端を発しています。
文書通信交通滞在費とは、国会議員に対し、給与にあたる歳費とは別に支給されている手当です。国会法38条と歳費法9条で「公の書類を発送し、公の性質を有する通信をなす等」の用に供するため月額100万円の支給が規定されています。もちろん非課税ですし、使途の報告や残金の返還もしません。日割りにもなっていません。
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先日衆議院議員を引退した丸山穂高氏も、文書通信交通滞在費で帝国ホテルのサービスアパートメントに長期滞在していました。もちろん領収書はいらないそうです。
帝国ホテルのサービスアパートメントに、国会議員の文通費で長期滞在します。給与とは別に毎月100万円フリーハンドな議員特権「文通費」は、正式名称「文書通信交通滞在費」。滞在費として帝国ホテル泊まろうが公開もされず領収書もいらず。税金アジャースで、老舗ホテルへの応援も出来ちゃいますね。
— 丸山 穂高 (@maruyamahodaka) February 3, 2021
橋下徹氏も以前からこの問題を指摘していました。
https://t.co/Oinqc5SbrB
なぜ地方議員の政活費だけが責められるのか。もっと悪いのは国会議員の文書通信交通滞在費だ。額は年間1200万円。地方議員の政活費の数倍。文書通信交通滞在費は国会議員の第2の給料になっている。こんな制度は先進国では皆無。メディアは国会議員をもっと責めろ!— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 10, 2018
長く議員をされている方からすると、文書通信交通滞在費は、給料同様にもらって当たり前になっているのかもしれません。
国会議員は年間2200万円ほどの歳費(≒お給料)をもらっていますが、それとは別に経費として毎月100万円、年1200万円非課税でいただくお金があります。それが【文書通信交通滞在費(文通費)】。毎月コンスタントに議員の口座に振り込まれています(50万円×2回/月)。領収書不要、公開義務ナシ!→ pic.twitter.com/OYeZECf8pk
— 梅村みずほ 【STOP!児童虐待】日本維新の会 参議院議員 大阪府選挙区 (@mizuho_ishin) November 13, 2021
国会議員に支給されるお金をすべて合わせるとかなり高額になります。
れいわの二人は当選してからずっと私事ばかりだね
あ-しろ、こ-しろ、登院できない、それだとサ-ビスが受けられない歳費 2171万円
秘書給与 2500万円
文書通信交通滞在費1200万円これだけのお金を受け取り、国民には何をしてくれるのだろうね?
— toshichan25 (@ktn1983) July 31, 2019
こちらは地方議会ですが、議員までサラリーマンのような報酬体系にしていることのほうがおかしいのかもしれません。
木下都議を問題視するだけでなく、都議会議員の報酬を日当制にする条例改正するだけでOK。
毎月報酬が払われるサラリーマンのような報酬体系にしていることのほうがおかしいので、関心が高まっているなら制度改正もしたら良い。
普段の政治活動は有権者からの寄付でやったら良いと思うので。
— ワタセユウヤ #減税する政治家を応援する人 (@yuyawatase) November 6, 2021
※無免許事故の木下ふみこ都議は、都議会を辞職しない意向示したうえで、合計192万円の議員報酬は「すでに寄付している」と言っていますが、どこに寄付したのか・ほんとうに寄付したのかは不明です。
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政治家はその仕事の性質上、不明瞭な会計も許容されていますが、こういったニュースが続くとせっかくの特権がなくなってしまいます。
日本中の議員のみなさんには、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さずを期待したいと思います。ようはそれに見合う仕事をしていればいいだけの話ですが。