細かくて良質でおいしくて量が多い、機能的なケのチョコは製菓用

デイリーポータルZ

「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。

第18回の今回はチョコレート編。

推し手はライターべつやくれい、まいしろ、編集部 石川大樹、古賀及子です。

こちらの記事では石川が成城石井の「フランス産クーベルチュールカカオ72%」を推します。

登場人物

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べつやくれい
ドクロとヤクルトスワローズとメタルを愛する。甘いものが好きで「甘さ控えめ」という価値観を常々疑っている。
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まいしろ
テクニカルでクレバーな筆致で次々に記事を執筆。クールなタイプかと思いきや苦手な運動に果敢に立ち向かう記事を書くなど目が離せない。
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石川大樹
甘味と電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
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古賀及子
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。

これはケのチョコ

石川:
僕チョコレートすごい好きで、ハレのチョコとケのチョコがあるのでどっちにしようか迷ったんですけど、今回はケのチョコにしました。普段づかいの。ちなみにハレのチョコとしてはこちらがおすすめですので、みなさんあとでゆっくり見ておいてください。

まいしろ:
フランス産で成城石井で売ってるのにケなんですね!

古賀:
確かにハレでもよさそうなハクはあるけど、確かに見た感じはケですよね。 

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品はあるけどキラキラしてない

石川:
みなさん何グラム入りの買いました?

べつやく・古賀・まいしろ:
280gです。

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こちらが280g

石川:
スッ。

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……あれ?

石川:
これ、480g入りです。でかいです。

まいしろ:
みっちりしてますね。中が混雑してる。

石川:
みっちみちに詰まってます。

チェーンスモーカーみたいな食べ方に完璧

まいしろ:
これどれくらいで食べきるんですか?

石川:
どうだろう、1~2か月かな? とにかくいつでもチョコレートを食べていたいという気持ちがまずあるんですよ。

まいしろ:
前提の意識の高さ。

石川:
で、その気持ちをもとに買うチョコを検討していったときに、まず甘いチョコは甘いものが食べたい時しか食べられないじゃないですか。ただチョコが食べたいときに「なんか甘いな…」ってなると邪魔になるから、という理由でビターなやつで。

まいしろ:
「甘い物が食べたいからチョコ」とかじゃなくてチョコが食べたいんですね。

べつやく:
そういうのあるんだ。

古賀:
チョコが食べたいという気持ちが甘いものが食べたいという気持ちよりも勝るってことがあるんだね。

石川:
食欲と関係なく摂取したい。お菓子っていうよりコーヒーとかたばこみたいな感じなんですかね、嗜好品的な。コーヒーが飲めないから。

べつやく:
おやつっていう感覚じゃないんだ。

まいしろ:
あって当然みたいなものなんですね。

石川:
とにかくいつでもおやつを食べてたらおかしいじゃないですか。コーヒー飲むのはいいけど。

古賀:
言われてみれば確かに私はずっとコーヒーを飲んでるな。

石川:
で、昔はサイコロチョコっていうんですかね、スーパーとかで大袋で売ってる、ダースを正方形にした感じの、こういうフィルムに包まれてるようなやつを食べてたんです。

名糖産業 アルファベットチョコレート 191g

べつやく:
トランプの柄とかかいてあるやつだ。

石川:
でもこれだと1個がでかいんですよ。そうすると食べるペースがならせないというか。30分に1回10g食べるんだったら、15分に1回5g食べたほうがいいじゃないですか

まいしろ:
ペース配分がある……!

古賀:
少量を補給して切らさないようにするのか。中毒の話をしてるんですねこれは。めちゃくちゃ伝わるものがあるな。

べつやく:
チェーンスモーカーみたいな食べ方なんだね。

石川:
だから細かくて、値段が安くて、甘くなくて、味もおいしくて…ってなったときに、あ、これは製菓用だと思って
あ、前提としてこれは本当はおかし作る材料にする商品なんです。食べる用じゃなくて。

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製菓用なので薄くて溶けやすい形をしている

べつやく:
うん、そうだなと思って買った。

古賀:
製菓用のチョコを食べるの、酒がなくて料理酒飲むみたいな流れだと思うとやや肝が冷える。

石川:
切らさないのが大事、その機能性が完璧なんです。

古賀:
確かにこれ、製菓目的じゃなくて石川くんと同じような感じで食べてる人多いんじゃないかな。製菓目的の以上の勢いを販売面積に感じたよ。がんがんに売ってた。

ちょっといいチョコがまあまあ安い 

石川:
調べたらクーベルチュールって、基準があって「カカオ分35%以上、カカオバター以外の代用油脂が使われていない」らしいんですけど、そういうスペックは置いておくにしてもちょっといいチョコ感があって、値段もグラム当たりだと普通の板チョコとそんなに変わらなくないですか?

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フランス産のクーベルチュールチョコ、確かな素材

べつやく:
中毒として食べるとなるとコスト面も大事なんだ。

古賀:
分かる、酒もうまくて安かったら最高。

石川:
280gのはちょっと高いかな、480gの方は1090円だから、1g2.3円。

まいしろ:
さっきから石川さんの語りがおやつじゃなくて在庫管理してる倉庫の人の話みたいなんですよね

べつやく:
愛が合理的すぎる。

石川:
数字で愛してますね。4リットルの大五郎みたいな感じかもしれない…。

まいしろ:
明治の板チョコが110円で50gとかなんで2.2円でほぼ同じですね。

なにしろおいしい

石川:
数字ばっかり前面に出てしまいましたがおいしいんですよこれ。

まいしろ:
ここでようやく味の話が

古賀:
いろいろなカカオ濃度が展開されてましたが、石川くんの推しが72%なんだよね。甘いものが食べたいわけじゃないときにも食べられるようにビターなものをと。

石川:
これは単純に僕が好きな濃さですね。皆様が取り入れる場合はお好みで。ほかに35%、58%、80%があります

べつやく:
開けると機能とは思えないくらいい香りがする。

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ぱかっとあけると香る!!

石川:
どうですか!

まいしろ:
ちょっとビターだけどおいしい

古賀:
うわ~、ほんとうだ! 芳醇! うめええい。

べつやく:
うまいね、薄くて食べやすい。

まいしろ:
1枚がすぐになくなる。

石川:
そう、薄いから口ですぐ溶けるんです。

まいしろ:
もりもりいけますね。

古賀:
これ、普段どうやってたべてるの? 溶かす? 噛んで飲む?

石川:
舌の上で溶かす感じかな。

古賀:
おおお、なるほど溶かすと後味の余韻がめちゃくちゃキマる……。

まいしろ:
条件反射でボリボリ噛んでたんですけど、溶かす方がおいしい気がする。いま噛むの我慢して溶かしたらこいう世界もあるんだなって分かりました。

べつやく:
3枚くらい口にいれて噛むのも最高ですよ。

石川:
また噛み派が台頭してきた。

食べたあと、いいチョコの口になる 

石川:
薄いから口のなかからすぐなくなるんですけど、しばらくいいチョコの口になるんですよ。

古賀:
なるねなるね。高級の口になる。余韻がすっごい。

まいしろ:
確かに。持続性高いチョコですね。

石川:
この状態を保っていきたいんですよね。そのためのこの形状、サイズ、そして値段。

べつやく:
これ、何分感覚でたべてるの? 1枚と1枚の間。

まいしろ:
そんな山手線みたいな。

石川:
そのときによるんですけど、ほんとに15分間隔くらいで食べることもあるし、全然食べないこともあるし、べつやくさんが言ったみたいに3つくらいボリボリ食べることもあります。自由です。家のモニタの下にあるので常に視界には入ってますね。

手に負えない量だからバカ食いしない 

古賀:
買ったときに、こんなにたくさん入ってて一気に1日で食べちゃってあとで真っ青になるの怖いな~~と思ってたんですが、この余韻、高級感があればすこしずつ食べられるかもしれない……。

まいしろ:
意外と減らないですよね。

石川:
特に450gだとそうなのかもしれないですけど、これだけ多いと手におえない感じがあって。
100gとかだと、食べようと思えば食べられるから、一気に食べちゃうっていう欲が出てくるんですけど、450gは到底無理なので、食べすぎちゃうことは逆にないです。

古賀:
「手におえなさ」がブレーキになり得るんだ。

石川:
お菓子の一袋とかってきりがいいから食べちゃうじゃないですか。これは無理だから。

べつやく:
味が濃いから数枚で休憩しようかなって気分になるかも。

まいしろ:
5、6枚で一旦満足しますね。

古賀:
あっ!1キロ売りもあるよ!!

石川:
やべー、さらにもうちょっとお得ですね。

べつやく:
業務用。

石川:
業務だ。チョコを食べるという業務

まいしろ:
完全にタスクですね。

石川:
450gはお徳用だから、チョコを食べるとお徳です。

これがケのチョコという迫力 

石川:
少量でこの満足感をお判りいただけたでしょうか

古賀:
よく分かりました……おいしい、とてもおいしかった……。ケのチョコという事情からしてよくわかりました。

石川:
とてもおいしい…が450gあるこの戦力。

まいしろ:
めちゃくちゃ機能が高いチョコでした。いろんなチョコの愛し方があるんだなぁ。

べつやく:
チョコを食べることは石川くんにとって業務ということもわかりました。

石川:
いえ、僕のはお徳です。徳を積んでます。

登場人物

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べつやくれい
ドクロとヤクルトスワローズとメタルを愛する。甘いものが好きで「甘さ控えめ」という価値観を常々疑っている。
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まいしろ
テクニカルでクレバーな筆致で次々に記事を執筆。クールなタイプかと思いきや苦手な運動に果敢に立ち向かう記事を書くなど目が離せない。
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石川大樹
甘味と電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
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古賀及子
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。

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