日本の食文化を語るに欠かせないアイテム。その一つとして「つまようじ」が挙げられるのではないだろうか? 近年、若い層が使う場面はあまり見られないような気がするが、それでも飲食店に行けばかなり高い確率で置いてある。
そんなつまようじ関連アイテムでおもしろそうなものをAmazonで発見! 手をかざすだけで自動で出てくるとのことで何の意味があるのかよくわからないが、なぜかベストセラー認定されている。さっそく購入してみたので、その性能などをレビューしていきたいと思う。
・スタイリッシュなデザイン
Amazonで「自動つまようじ入れ」で検索したところ、数種類が販売されていた。その中から今回購入したのは、Amazonでベストセラー認定されている「IGOKOTI」というメーカーが販売しているもの。価格は2980円だ。
つまようじ入れのイメージとは程遠いデザインで、パッケージにも記載されている「インテリジェント」という言葉が実に似合う。
コンパクトで280gと軽量なので、どこに置いても邪魔にならない仕様。
パッケージを開けると、本体や付属品の単4電池が入っていた。
そして、こちらが本体。
円状でシャンパンゴールドが実にスタイリッシュで、普通に置いてあったらとてもここから自動でつまようじが出てくるとは想像できない。ちなみに色はもう一つ「スペースグレイ」が販売されていて、値段は「シャンパンゴールド」より100円安い2880円だった。
上部から見ると、センサーらしきものが付いている。
ここからつまようじが出てきたり、無くなってきたら補充ができたりするらしい。
・意味の無い贅沢
それではいよいよ、この自動つまようじ入れの動作を見ていこう。セッティングは簡単。まずは底面から付属の単4電池をセット。
上部から、つまようじを入れて完了。
そして、センサーに手をかざしてみると……
なんか、かっけぇ~!!!
いや、つまようじを取ることを負担に思う人は、ほぼ皆無と言っていいだろう。なのに、ここをあえて自動にする発想がめちゃくちゃクリエイティブ。実に意味の無い贅沢だ。
しかも単4電池4本で、なんと約10万回以上の動作が可能とのことだ。
「一生涯で10万回、つまようじを取り出すことあるのかよ?」と疑問を抱きつつ、色々試してみたところ、手をかざすより、二本指をセンサーに当てた方がスムーズに反応することがわかった。
マジでシュールだが、一度使い出すと病みつきになってしまうアイテムだ。
・なぜベストセラー?
そもそも需要が無さそうな「自動つまようじ入れ」がなぜベストセラー認定されているのか?
Amazonの販売ページを見てみると、この記事の執筆時点(2021年11月5日現在)で獲得している星はなんと「4.3」。そしてカスタマーレビューを読んでみると、多くは「カッコいい」「しっかり動作する」「衛生的」という言葉が多く見られた。
つまようじを取り出す動作なんて、たわいもないものだと思いがちだが、確かに市販のつまようじは特に最初の方は本当に取り出しづらかったりする。
ここを自動化に踏み切った発想の意外性と、スタイリッシュなデザインが評価されているのだろうか? 確かに、このデザインなら場所を選ばないかもしれない。
和室はもちろん……
オシャレな木目のテーブルでも……
そして、仕事用のデスクでも……
う〜ん、シュール!
正直、自腹切って購入するのは少しためらうが、人からもらったら珍しさに嬉しくなるに違いない。すなわち個人的な感想だと、プレゼントには最適かもしれないということだ。
実際、購入後に数人の知人に見せたところ、「面白い!」などのポジティブな反応しか返ってこなかった。こんなスキマに目をつけて、さらにデザインを追求した「IGOKOTI」の自動つまようじ入れ。個人的にはリスペクトしかない。もし「意味のない贅沢」に興味があるようならぜひ。
参考リンク:Amazon IGOKOTI「自動つまようじ入れ」
Report:耕平
Photo:RocketNews24.