メモ
自宅のガレージから車を盗まれるという大事件に遭遇するも、車内のサングラスホルダーにうっかり入れ忘れていたAppleの落とし物トラッカー「AirTag」によって車を取り返したという体験談が、英語圏最大のソーシャル掲示板・Redditに投稿されました。
I tracked down my stolen car with an Apple AirTag and it was one of the most ridiculous days of my life. : apple
https://old.reddit.com/r/apple/comments/q82ezx/i_tracked_down_my_stolen_car_with_an_apple_airtag/
この体験談を披露してくれたのは、アメリカ・シカゴの郊外に住んでいるというRedditユーザーのthinkscotty氏。同氏は2021年10月第3週のとある日に、午前3時にドライブに出かけようとしたところ、ガレージに置いていた2010年製のスバル・フォレスターがなくなっていることに気がつきました。
thinkscotty氏は宵っ張りの弟と同居していたため「マクドナルドかどこかに乗っていったか?」と思ったそうですが、テキストメッセージでのやりとりから車が盗まれたという事実が判明。即座に警察に連絡しましたが、シカゴ郊外には何百万台もの車が存在しているため「見つかる可能性は低い」と言われたとのこと。
thinkscotty氏は自分自身に対する悔しさと怒り、そしてと哀れみに打ち震えながら保険に関する手続きを始めましたが、このとき「サングラスホルダーに予備のAirTagを放置していた」ことを思い出します。AirTagは周囲にBluetooth信号を送信し、信号を受け取ったApple製デバイスがiCloud上に位置情報を送信し、その位置情報が所有者に伝達されるという仕組みで動作する落とし物トラッカーです。事件が発生したシカゴ郊外には数百万台ものiPhoneが存在しているので、AirTagが放ったBluetooth信号がキャッチされる可能性はかなり高いと考えられたとのこと。
実際に問題のAirTagを探してみると、前日の22時17分には家のガレージにあったという位置情報が表示され、さらに10分ほど探知を続けると、シカゴから車で30分ほど離れたイリノイ州ノースレイクにあるウォルマートの駐車場を示す位置情報が表示されました。実際の画面が以下。
この情報を警察に提供したところ、警察は問題の駐車場に向かってくれたそうですが、thinkscotty氏のフォレスターは見つからなかったとのこと。この連絡を受けたthinkscotty氏が自ら駐車場に向かってみると、問題のAirTagは見知らぬ車の下に投げ捨てられており、AirTagを見つけた犯人が投げ捨てたのだろうということがわかりました。
thinkscotty氏は車の下に遺棄されたAirTagを回収するために車の所有者を30分ほど待ちましたが、待つのに飽きたとのことで帰宅を決意。そして帰路についている最中、thinkscotty氏は運転している車とすれ違う形で盗まれたフォレスターが走り抜けていく様子を目撃しました。実際の映像が以下。
My Stolen Subaru Drives Right Past Me! – YouTube
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盗まれたフォレスターは前述のウォルマートの駐車場に再び舞い戻って駐車。それを見届けたthinkscotty氏は近場から警察に連絡し、犯人は逮捕されました。
この犯人は薬物依存症かつホームレスの若者だったとのこと。thinkscotty氏は重罪か軽罪かのいずれかで告訴を行うように求められましたが、更生を期待して軽罪を選択したそうです。
一連の体験を「とにかくクレイジーだった」とまとめたthinkscotty氏は、「AirTagは自分の車を追跡するのに役立ちます。アドバイスとしては、Bluetooth信号が妨げられないような場所にうまく隠すことです。それと何よりも、私のような愚か者にはならないでください。車には鍵をかけましょう。人里離れた郊外の通りから離れた個人駐車場なら大丈夫と思っていたのは、完全にバカでした」とコメントしています。
なお、thinkscotty氏の盗難車発見に役立ったAirTagは、記事作成時点ではAmazon.co.jpで4個セットを税込1万2800円で入手できます。
Amazon.co.jp: 最新 Apple AirTag 4個入り : 家電&カメラ
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