世代を超えて愛される「ルパン三世」。時代時代でアレンジされても、その一貫した魅力は個性豊かなキャラクターにあるだろう。
それぞれお調子者だったり泥臭かったりと抜けているところがあるのに、いざとなれば頭脳と腕っぷしでピンチを切り抜ける。「決して義賊ではない」というのが制作陣の共通見解だとも聞くが、悪人にもなりきれない人間臭さがよい。
無国籍感がありつつも、どこか都会的でスタイリッシュな雰囲気もまた特徴。そんな作品の空気感を見事に体現したカプセルトイがバンダイから登場。
・「GPシャドウアート ルパン三世」(税込300円)
集めるとどんな風景ができるか、まずは理屈抜きでこちらをご覧いただきたい。
これだけでかっこいいぃぃぃぃぃ!
特別な照明を当てているわけではない。暗い部屋にカプセルトイを置いただけである。
こちらのカプセルトイ、LEDつきのプレートが入っていて……
組み立てて黒いシールを貼りつけると
シルエットになる。高さ10cmほどもあり、迫力のあるサイズ感だ。
あとは背面のスイッチを入れれば
スポットライトに照らされたようにシルエットが浮かび上がるというわけ!
ライトの位置が絶妙。壁との位置関係で光の大きさや角度が異なるので、自分が「かっこいい!」と思うポイントを探そう。
大事そうにトレードマークの帽子を押さえて走るのは
おなじみ次元大介。
髪の毛のハネまで細かく再現された
石川五ェ門。シュタタタタッという音が聞こえるようだ。
シールを貼る前から美脚がわかる峰不二子。
スタイルモンスターか!!
この商品、バラバラのパーツを組み立てて1枚にする点や、印刷ではなくシールである点など、カプセルトイゆえの不自由さはうかがわれるものの、十分に大人の鑑賞にたえるセンスのよさがある。アート作品と呼んでもよさそう。たった300円でこの空気感……アイディアの勝利である!
つかず離れずのルパンと不二子の関係に「大人の恋愛」を感じてドキドキするファンも多いだろう。世代によって「知っているルパン」が異なると思うが、初期の原作漫画ではコメディ要素はほとんどなく、より大人向けでダーティーな雰囲気だったのだという。
筆者はやはり「カリオストロの城」の印象が強いので、コミカルで親しみやすいルパン像をもっている。しかし背後にはモンキー・パンチ先生の描いたハードボイルドなルパンが存在するからこそ、成熟した色気やかっこよさを感じるのだろう。
カプセルトイは全5種で、残り1種は銭形警部! 列の最後につけ加えたら、警部から逃げる一行の完成だ。
こちらのGPシャドウアート、この冬には「ウルトラマン」のリリースも予定されている。そちらは白ではなくカラーLEDのようで、また違った印象だ。でもルパンなら、やっぱり黒いシルエットに白いスポットライトがぴったり。Twitter上では販売店から徐々に完売報告も上がっているが、めちゃくちゃシャレているので、ぜひ探してみてくれ。