片瀬那奈は薬物なし 元カレ供述 – 阿曽山大噴火

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裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火です。今回傍聴したのは10月11日に東京地裁で行われた岡田英明被告人(40)の麻薬及び向精神薬取締法違反の初公判。IT企業の代表取締役がコカインを所持していて逮捕されたと報じられた事件です。

記者らが沢山集まるのではないかと思い、開廷50分前の9時10分に法廷に向かうと、扉の前に並んでいたのは1人だけ。裁判所としても「壁に沿ってこの場所から2列でお並びください。傍聴席24席」と臨時の注意書きを貼り出していたんですけどね。世間の興味はまたもや移ろいやすいのだと実感しました。最終的には傍聴人が15人はいましたが。

今回の裁判は岡田被告人だけでなく、もう1人の女性被告人も同じ法廷で一緒に審理することになっていました。法廷では当然本名で裁判が行われていましたが、こちらは実名報道されていないため女性被告人と表記しておきます。

起訴されたのは4件。

一つ目は今年7月3日、東京都港区のホテル客室内で岡田被告人と女性被告人がコカイン0.142gの入った袋とコカイン0.165gの入った袋を共同で所持した件。
二つ目は同じ日時・同じ場所で、岡田被告人がコカイン0.33gの入った袋を所持した件。
三つ目は今年7月2日〜3日の間に岡田被告人が港区内のホテルでコカインを使用した件。
四つ目は今年7月2日〜3日の間に女性被告人が港区内のホテルでコカインを使用した件。

罪状認否で被告人は両名とも罪を認めていました。

女性被告人と一緒にホテルでコカインを使用

検察官の冒頭陳述によると、岡田被告人は大学を卒業後にインターネット関連の会社を設立し、犯行当時は代表取締役。前科は無く、前歴が一件だけ。犯行当時は女性被告人とは別の女性と同居していたそうです。

一方、女性被告人は大学を中退して飲食店従業員をしていたそうです。現在は28歳で、前科前歴はありません。

2人は2020年の夏に知り合い、ホテルでコカインを使用するようになったそうです。

そして犯行当日。六本木で女性被告人が密売人からコカインを購入し、2人は現場のホテルへ。客室内に入るとガラステーブルの上にコカインを一直線に並べて、鼻から吸引したとのこと。警察官が7月3日午前2時37分に客室内に立ち入り、現行犯で2人を逮捕したというのが事件の流れになります。

取り調べに対し岡田被告人は「女性被告人とは去年7月に知り合い、8月から肉体関係を持つようになった。一緒にホテルに行った時に4回に1回の頻度でコカインを一緒に使用していた。当日は女性被告人が密売人に連絡をして六本木でコカインを購入した。警察官が部屋に入ってくる直前まで使っていたので、7月3日の午前2時30分くらいまで使っていた」と述べているそうです。

女性被告人は調べに対し「岡田さんとは中目黒のバーで出会い、コカインを使っている人達の集まりだったので岡田さんも使っている人だと思っていた。月に2回くらいホテルに行って、そのたびに毎回2人でコカインを使っていた」

使用回数に関してちょっと2人の言い分が違うのは引っ掛かるところですが、その辺は被告人質問で明らかに。

法廷には情状証人として、岡田被告人の弟が出廷です。

弟さんもネット関係の会社を経営しているらしく、元々務めていた会社を離れた岡田被告人を今は雇っているそうです。交友関係が派手だとは思っていましたがプライベートに口出しはしていなかったので、今後は再犯しないように監督していくということ約束していました。

岡田被告人「同棲相手(片瀬)とコカインの使用は一度もない」

BLOGOS編集部

そして被告人質問。まずは岡田被告人への質問から。

弁護人「最初にコカインを使ったのはいつ、どのようなきっかけですか?」
岡田被告人「昨年の7月か8月に女性被告人と知り合い、ホテルで酔った状態で記憶も曖昧な状態で使いました」
弁護人「それが初めてだと。女性被告人の調書だと、コカイン常習者が集う中目黒のバーで知り合ったという話ですが?」
岡田被告人「常習者が集まるバーとは思ってなくて…と言うか、表参道で出会ったと思っているので誰かと勘違いしているのかなと」

どうやら、女性被告人が取り調べで喋っていた事は事実ではないと言いたいようです。中目黒にそのようなバーが存在するのは事実なのでしょうか。不思議な街だこと…。

弁護人「週刊誌などではあなたの交友グループが以前からコカインを使っていると書かれていますが事実ですか?」
岡田被告人「それは間違っています」
弁護人「交際相手と使ったことは?」
岡田被告人「一切ありません」
弁護人「なぜ女性被告人と使うようになったんですか?」
岡田被告人「酔っていて、盛り上がってです」
弁護人「女性被告人以外の人と使う事はありましたか?」
岡田被告人「ありません」
弁護人「1人で使うことは?」
岡田被告人「ありません」

同棲相手との使用も1人での使用も否定し、女性被告人以外と使うことはなかったと断言です。同棲相手の弁護にもなる質問ですね。本件とは関係ないと言えばそれまでですが、疑いを晴らすために岡田被告人が弁護人にお願いしているのかなと妄想しました。

弁護人「あなたがコカインを買って用意する事はありましたか?」
岡田被告人「ありません……が、女性被告人に頼まれて2回買いに行った事があります」
弁護人「それは使いを頼まれたと?」
岡田被告人「そうです」
弁護人「今回、袋1つはあなたが所持していたコカインという事ですが、使用して余ったコカインは車の中に保管して、それを客室内に持ってきたと?」
岡田被告人「はい」
弁護人「余ったコカインを自宅に持ち帰った事はあるんですか?」
岡田被告人「ありません」
弁護人「それは同棲相手にバレるとマズいから?」
岡田被告人「そうです」

家で保管すると違法薬物が彼女に見つかるのもマズいし、そこから女性被告人との交際がバレる危険性もあったため自宅には持ち込まなかったのでしょうね。

弁護人「女性被告人と会う時は毎回コカイン使っていたんですか?」
岡田被告人「4回に1回くらいの割合だと記憶しています」
弁護人「2人でホテルに行って使わない時もあった?」
岡田被告人「はい」
弁護人「あなたにとって女性被告人はコカインを使うパートナーという認識だったのですか?」
岡田被告人「いえ、コカインはおまけで会う事が大切でした」

この辺も女性被告人の調書と食い違う部分ですよね。

弁護人「知り合って1年続けていた訳ですが、やめられなかった?」
岡田被告人「使った後に変化や快楽もなく、すぐにやめられると思っていましたし…う〜ん…罪意識も無く使っていました」
弁護人「逮捕以降、禁断症状とか使いたいという気持ちが出てきたりとかはありませんか?」
岡田被告人「最終使用から3ヶ月以上経って、何の症状もありません」
弁護人「今振り返ってどう思いますか?」
岡田被告人「軽率だったと思います」
弁護人「誘われたら、やめさせる立場だったのではないですか?」
岡田被告人「そうだったと思います」

「すぐにやめられると思っていた」と言うのは法廷でよく聞く言い分だけど、これが依存なのか。それとも禁断症状も無いという話なので本当に依存していないのか。依存うんぬんはさておき、ルール違反だからやめなければいけませんけどね。

弁護人「元々あなたはマスコミにマークされて、会社の代表という立場もあって、多くの人に迷惑を掛けましたよね?」
岡田被告人「はい。申し訳なく思っています。でも、ありがたい事に(上申書を書いてくれた人がいたり、弟が雇ってくれたり)応援してくれる人もいるので感謝して更生していきたいと思います」
弁護人「あなたの記事はYahoo!の芸能ニュースでアクセスランキング1位にもなって、名前も顔も知られていますけど頑張れますか?」
岡田被告人「はい。もう一度ゼロから再起したいと思います」

逮捕当時、ネットではそんなに話題だったようです。初公判となると傍聴人は15人ですけどね。

弁護人「ちなみに恋人とはどうなりました?」
岡田被告人「一切連絡が取れていませんし、会っていません」
弁護人「会社も恋人も失ったけどゼロからやっていくと?」
岡田被告人「頑張っていきたいです」
弁護人「あと、前歴一件という記録がありますけど…えー、平成16年に自転車1台の窃盗。これは?」
岡田被告人「大学生の時に渋谷駅の近くで。酔った勢いで自転車に乗ろうとした時に警察官に捕まって、そのまま署で注意受けまして。こういう時に記録として残っているのだなと、改めて気を引き締めて生活しなくてはと思った次第です」

自転車泥棒未遂はさて置き、岡田被告人にとってお酒が人生のターニングポイントになっているようですね。しかも悪い方に。

続いて検察官からの質問。

検察官「女性被告人と知り合う前、違法薬物は使っていなかったと?」
岡田被告人「はい」
検察官「先ほど、弁護人から、弟さんから交友関係が派手だったという話もありましたけど、あなたの周りで逮捕された人は何人いますか?」
岡田被告人「3人くらいいます」
検察官「女性被告人と会う前、コカインとか違法薬物についてどのような認識でした?」
岡田被告人「いけない物という認識はありましたが、自分とは関係ない物というか意識を向ける事もなかったです」
検察官「酔った勢いで使い始めたという話でしたが、酔いが覚めた後に『やってしまったな』とか『あの女ヤバい』と思わなかった?」
岡田被告人「調子に乗ってしまうところがあって、女性被告人との時間が楽しくて罪の意識が無かったです」

この繰り返して述べている罪の意識が無かったというのは何を意味しているのやら。酔っ払っている間は罪の意識が低かったというならまだ分かるけど。

検察官「女性被告人は会うと毎回コカイン使っていたと取り調べで答えていますけど?」
岡田被告人「それは勘違いなんじゃないかな、と」
検察官「あなたは4回に1回だと。4回中3回使ってないのに毎回なんて勘違いしますかね?」
岡田被告人「でも事実を言っているだけですので…」

この辺は女性被告人の言い分も聞いてから判断する事かも知れませんね。

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