「Surface Duo 2」実機レビュー–前モデルとどう変わった?

CNET Japan

 Microsoftの「Surface Duo 2」が、米国時間9月22日、オンラインで開催された「Surface」関連イベントで発表された。前モデルの「Surface Duo」で見られた問題点、例えば時々もたつきがあったパフォーマンス、カメラが1つのみ、5Gに非対応といった点の多くが解消されているようだ。サムスンの「Galaxy Z Fold3」と張り合えるかどうかが明らかになるのはこれからだが、ようやく5Gに対応して、カメラも増え、プロセッサーも高速になって、側面ディスプレイまで追加された。価格は1499.99ドル(約16万7000円)からで、米国では10月21日の発売を前に予約受付が始まっている。「Android」を搭載するこのMicrosoftの新しいスマートフォンについて、実機レビューを交えながら詳細をお届けする。競合製品と比べてどうなのか、パフォーマンスは最終的に満足できるものになるのだろうか。

Surface Duo 2
提供:Microsoft

デザイン:ヒンジ部に新たに追加された「Glance Bar」

 一見した限りでは、Surface Duo 2になってもデザインは変わらないように見える。折りたたみ式で全体がガラス製の黒革風手帳に似ている。2面別々の画面がヒンジでつながっているのは、Galaxy Z Fold3や「Galaxy Z Flip3」のような、1面でつながった折りたたみ式ディスプレイとは対照的だ。後ろに折り曲げるとテントモードになる構造で、開くと両方の画面が同時に見え、後ろに折りたたんで1面だけ使うこともできる。フロントパネルも背面パネルもガラスで覆われている点は、前モデルから変わっていない。

 デュアルディスプレイはそれぞれ5.8インチのAMOLEDで、前モデルの5.6インチより若干大きくなった。開くと約8.3インチの画面になり、各ディスプレイの解像度は1892×1344ピクセルだ。ディスプレイを保護するガラスは「Gorilla Glass Victus」となり、Microsoftによると、さらに耐久性が上がっているという。また、ディスプレイはヒンジのところでわずかに湾曲している。2面のディスプレイ間の隙間を小さくして、つながった印象を強くする狙いだろう。リフレッシュレートは今回も90Hzだ。

 大きい新機能が1つある。Surface Duo 2のヒンジ側面に追加された、「Glance Bar」という細長いディスプレイだ(glanceは「サッと見る」の意)。バッテリー残量と各種の通知が表示され、機能としては、他社スマートフォンのエッジディスプレイと似ている。折りたたんだ状態のSurface Duo 2には外側ディスプレイがないので、着信時などには便利になりそうだ。

Surface Duo 2
提供:Microsoft

 Glance Barは、着信があると点灯するほか、サイドボタンを押して通知の有無を確認することもできる。情報を詳しく見たければ本体を開くしかないが、Glance Barはその名のとおりの機能を忠実に果たしてくれそうに思える。閉じたままの状態で見逃しているかもしれない情報を「チラ見」できるのだ。

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