米Slack Technologiesは、SlackのチャンネルとDMに音声と動画が投稿できる「クリップ機能」を追加したほか、「Slackコネクト」で社外のユーザーが無料アカウントでチャンネルに参加できる機能強化を実施した。順次、利用できるようになる。
Slackでは、オンライン会議ができるが、参加者の予定、場合によっては外国であるため時差を考慮し、時間を合わせて開催する必要があった。これを補うのがクリップ機能だ。ユーザーはいつでもチャンネルやDMに音声または動画が投稿できるようになった。さらに、これらのクリップにはテキストだけではなく、音声または動画で返信できる。
また、クリップ機能では、誰でも利用しやすいように、コンテンツの再生速度の調整機能、字幕の表示機能、文字起こしを開いて会話の重要な部分まで飛ばす機能もある。このようにして蓄積された音声と動画は、文字起こしとともに保存でき、後日、検索が可能だ。
クリップ機能が利用できるのは、有料プランの「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise Grid」のユーザー。段階的にリリースされ、秋ごろには全てのユーザーが利用できるようになる。
Slackコネクトでは、ほかの企業のユーザーも同じチャンネルに参加できるが、その場合、社外のユーザーはSlackの有料プランを契約する必要があった。今回のSlackコネクトの機能強化では、チャンネルに招待された場合は、無料のアカウントでも他社のチャンネルに参加できるようになった。Slackコネクトの機能強化は、Enterprise Grid向けのサービスで、秋にはリリースする予定。
一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能やアップデート内容、企業における導入事例、イベントレポートなど、Slackに関する情報をお届けする。