【注目記事】詳しく解説! 1分でも分かる!「源泉徴収票」の見方を図解で説明【令和4年(2022年)分】 

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詳しく解説! 1分でも分かる!「源泉徴収票」の見方を図解で説明【令和4年(2022年)分】

源泉徴収票の見方を図解で説明 令和4年分(2022年分)

 毎年12月か1月の給与明細と一緒に受け取る「源泉徴収票」には年収・所得・納税額が記載されている。受け取った源泉徴収票を見れば、ご自身の令和4年(2022年)分の年収・所得・納税額が分かるのだが、源泉徴収票を見ても「年収」「所得」「納税額」とは書かれていない。

 扶養親族の構成、生命保険の加入状況など、さまざまな情報が1枚の紙にコンパクトにまとめられた源泉徴収票だが、その見方が分かりにくく、チョットした税に関する知識がないと、書かれた数字の意味が理解できない。この記事では、今までジックリ見たことのない人に、源泉徴収票の見方を図解で詳しく説明したい。

●源泉徴収票とは

 源泉徴収票とは、1年間に会社から支払われた給与等の金額や給与から天引きした所得税の金額などが記載されている。会社側の視点なので「支払金額」と記載されているのが、ご自身の「年収」となる。年収から納税額を算出するために必要な「配偶者控除」「扶養控除」「社会保険料控除」「生命保険料控除」など、個人個人で異なるさまざまな控除も記載されているので、これを見れば納税額が算出された根拠まで分かる。退職時に受け取った源泉徴収票は1月から退職までの収入、社会保険の支払い額、納税済みの所得税が記載されている。転職した場合や、再就職をせずご自身で確定申告をする場合に必要となるので大切に保管したい。

●1分で分かる 源泉徴収票

 先にお伝えしておくと「この記事はメッチャ長い」。目標として、最後まで読めた人はご自身の源泉徴収票に書かれた数字の意味が理解でき、計算すると納税額がピターッと合うことを目指している。とはいえ、受け取った源泉徴収票を目の前にして「数字の意味が分からん! とりあえずどこに年収・所得・税金が書かれているかだけ知りたい」と思う人もいるだろう……ということで、まずは1分で源泉徴収票に何が書かれているかだけ分かるように説明したい。

源泉徴収票に何が書いてあるのか1分で分かる早見表

 記載例は河野一太郎さんの令和4年分の「給与所得の源泉徴収票」。家族構成(扶養親族)はパート勤めの奥さん、大学生と中学生の子、同居する72歳の父がいる。

 最初の「支払金額」の欄に書かれているのが年収(紫色)。その右側の「給与所得控除後の金額」の欄が所得(青色)。年末調整で記入の目安にするのはこの2つ。1つ飛ばして右端の「源泉徴収税額」の少なめな金額が納税額(緑色:所得税+復興特別税)。最低限この3つを知ると、スルーよりは大幅な進歩となる。

 ピンクの部分は控除(=税金の計算対象から差し引かれるもの)で、下から順番に、支払った生命保険料の明細。矢印の先は、それから算出した生命保険料控除の額。その左側が支払った社会保険(厚生年金+健康保険+雇用保険)、右側が地震保険の控除額。

 その上の行は扶養する家族で、左端の「○」は配偶者控除(この事例では奥さん)、右がその控除額。その右側の特定欄の「1」は“ほぼ大学生”が1人。その右側の老人はじいちゃんかばあちゃんが1人。もう少し右側の16歳未満扶養親族の数は中学生以下の子が1人を表している。この1行で河野一太郎さんの扶養している家族の構成がおおよそ分かる。これらピンクの控除の合計額が、上段の所得と納税額の間に書かれている。これで納得された方は以上だ。「給与所得控除? 配偶者控除? 何それ?」という人は、続きを一読いただきたい。

 念のために付け加えると、今年はこの図を印刷できるように解像度をアップした。この記事をPCで閲覧している人は画像をクリックすると拡大画像が開く。さらに左上の+マークをクリックすると、より高解像度な元画像を表示することができる。INTERNET Watchの記事は何年経っても削除されないが、保存したい人はこの手順で行っていただきたい。

2023年1月20日掲載の記事で続きを読む

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