業界最安!? バッファローのWi-Fi 6メッシュセット! 新生活にも“Easy”に対応できる「WSR-1800AX4S/NWH+WEX-1800AX4/N」【イニシャルB【特別編】】[Sponsored]

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 バッファローから、メッシュWi-Fiの標準規格である「Wi-Fi EasyMesh」に対応するWi-Fi 6ルーターと中継機のセットが登場した。

 それぞれWi-Fi 6に対応するルーター「WSR-1800AX4S/NWH」と中継機「WEX-1800AX4/N」がセットで1万4980円(Amazon.co.jpでの販売価格、3月11日調べ)と、Wi-Fi 6メッシュのセットとしては業界最安となるアグレッシブな価格設定が特徴の製品だ。

Wi-Fi 6対応で、Wi-Fi EasyMesh準拠なのに実売1万4980円となる「WSR-1800AX4S/NWH」と「WEX-1800AX4/N」のセットモデル

 にもかかわらず、Wi-Fi EasyMeshならではの簡単さと、メッシュを生かした柔軟な構成が可能な上、セキュリティ機能も充実と、春から始まる新しい生活を多方面でサポートする製品だ。その実力を検証してみた。

これからの新生活は「Wi-Fi環境」が命綱に

 「新しいことにチャレンジする」「進学や就職で生活が変わる」「転職で基本テレワークに」「もっと集中して勉強できる環境が欲しい」――。

 新年度、新学期が間近に迫り、これから始まる新しい生活に向けて準備を進めている人も少なくないことだろう。

 自分はもちろんのこと、同居する家族のライフスタイルの変化によって、新たに仕事部屋や勉強部屋を確保したり、家具を新調したりと、環境を見直す機会も増えてくるが、こうした新生活の準備の中でも特に欠かせないものとなりつつあるのがWi-Fi環境の整備だ。

 テレワークやオンライン学習はもはや当たり前、商談や契約、習い事や会合、親睦会などもオンラインになりつつある今、新生活を始める環境にWi-Fi、それも「途切れず、高速なWi-Fi」は、欠かせない。機会が限られたオンラインでのコミュニケーションの機会を一度失えば、スタートダッシュに遅れたり、情報不足で困ったり、一体感が得られにくくなってしまう。

 オンラインがコミュニケーションの中心になりつつある中、新生活を始める部屋で「Wi-Fiが快適に使える」ことは、もはや何にも増して重要な条件となりつつあるわけだ。

メッシュは高い、安いと機能不足は過去の話。これが2022年の新常識

 とはいえ、Wi-Fiの環境整備というのは、なかなか難しい。

 例えば、進学を期に子ども専用の部屋になった3階までどうやって電波を飛ばすか? 仕事用に確保したマンションで端の部屋の電波環境をどう改善するか? といったような課題が出てくる。今まで使っていたWi-Fiで、離れた部屋までカバーできるかどうかが課題になるわけだ。

 しかし、住宅環境によって間取りや構造が異なるため、1つの正解がなく、ケースバイケースで利用する機器や配置を考えて設計する必要がある。

ライフスタイルの変化で、Wi-Fiを使う場所も変わる。今までWi-Fiを使わなかった部屋でつなぐ必要が出てくるため、ケースバイケースでの対応が求められる

 こうした環境の改善案の1つとして従来から注目されていたのが「メッシュ」だ。複数台のアクセスポイントを利用することで、電波を中継しながら遠い場所、電波を通しにくい環境へと通信エリアを広げられるため、家中のあらゆる場所でまんべんなく快適にWi-Fiを利用できるようになるのがメリットだ。

 しかし、メッシュにはこれまで「価格が高い」という欠点があった。シンプルに複数台のアクセスポイントが必要になる上、海外製の機器が多く、2~3万円、場合によってはもっと……と、想定外の予算になってしまうこともあった。

 この常識を打ち破ったのが、バッファローのWSR-1800AX4S/NWH+WEX-1800AX4/Nのセットだ。現状はAmazon.co.jpのみでの販売となっているが、メッシュのセットモデルとしては、現状、最安値の実売1万4980円(税込)で購入できる。

 Wi-Fi 6対応のメッシュ製品のこれまでの価格は、2台セットでも2万円からというのが最低ラインだったことを考えると、5000円ほど安い、非常にアグレッシブな価格設定となっている。

 もちろん、安いからといって機能が劣ることはない。むしろ、今までのメッシュ製品は、「メッシュ」であることだけを訴求点としてきた結果、機能がシンプルな製品も存在したが、本製品は、安いのに機能充実、非常に多機能でコストパフォーマンスの高い製品となっている。

Wi-Fiルーター WSR-1800AX4S 中継機 WEX-1800AX4
実売価格 8800円(単体)※ 8140円(単体)※
対応規格 IEEE 802.11b/g/n/a/ac/ax
バンド数 2
160MHz対応 ×
最大速度(2.4GHz) 573Mbps
最大速度(5GHz-1) 1201Mbps
最大速度(5GHz-2)
チャネル(2.4GHz) 1-13ch
チャネル(5GHz-1) W52/W53/W56
チャネル(5GHz-2)
新電波法(144ch)
ストリーム数(2.4GHz) 2
ストリーム数(5GHz-1) 2
ストリーム数(5GHz-2)
アンテナ 内蔵(2本+2本)
WPA3
メッシュ Wi-Fi EasyMesh
IPv6
DS-Lite
MAP-E
WAN 1Gbps×1
LAN 1Gbps×4 1Gbps×1
LAG × ×
USB × ×
セキュリティ ネット脅威ブロッカーベーシック(1年無料) ▲(親機が対応していれば利用可能)
動作モード RT/AP/WB WB
ファーム自動更新
サイズ(幅×奥行×高さ) 36.5×160×160mm 85×141×33mm

※Amazon.co.jpでのセット価格1万4980円

現状は、Amazon.co.jp向けのモデルとなっており、店頭モデルとはパッケージが若干異なる(中身は同じ)

 これにより、少ない出費で、自宅のWi-Fi環境を改善しやすくなった。

 例えば、3階建ての住宅で、2階に親機となるWi-Fiルーターを設置してリビングを中心に電波を届けながら、3階にセットの中継機を設置して、子どものオンライン学習環境を整えることができる(下図パターン1)。

 1階の書斎の方が重要なら、中継機の設置場所を変えてもいいし(下図パターン2)、さらに中継機を追加して1階にも設置すればいい(下図パターン3)。

 このように、メッシュなら、場所を変えたり、追加したりと、いろいろなパターンで構成することが可能なため、柔軟に電波環境を改善でき、家中まんべんなく快適にWi-Fiがつながる環境を構築できる。

 こうした環境を実現できるWi-Fi 6メッシュ製品がリーズナブルな価格で登場したことで、これからは複数台のアクセスポイントの柔軟な構成で家中をカバーするというのが当たり前の時代になりそうだ。

タダのメッシュじゃないEasyで多機能

 もちろん、複数台構成は、メッシュでなくても中継機でも実現できる。

 しかし、WSR-1800AX4S/NWH+WEX-1800AX4/Nのセットが優れているのは、どちらもWi-Fi EasyMeshに対応している点だ。

 Wi-Fi EasyMeshは、Wi-Fi Allianceが定めたメッシュの相互接続性を確保するための規格だ。バッファローは世界のWi-Fi製品メーカーの中でもWi-Fi EasyMeshへの対応に積極的で、Wi-Fiルーターや中継機などのWi-Fi 6対応製品について、Wi-Fi EasyMeshの正式な認証の取得を進めているという。

Wi-Fi Allianceから検索可能な認証情報。バッファローのWi-Fi 6ルーターは全ラインアップWi-Fi EasyMeshの認証を取得している

 Wi-Fi EasyMeshのメリットは、その名の通り、高度なメッシュ環境を手軽に利用できる点にある。

 例えば、メッシュの構成が非常に簡単だ。このセットモデルもそうだが、メッシュ製品のほとんどは最初からペアではなく初期セットアップで機器同士をペアに設定する必要がある。Wi-Fi EasyMeshでは、この設定が非常に簡単にできるように工夫されており、有線ケーブルで2台の機器を直接つなぎ、本体のスイッチを設定して電源を入れるだけで、ペアにすることができる。

 はじめてのメッシュを使う人は、「2台もセットアップするのが面倒そう」と思うかもしれないが、実際には何の苦労もなくメッシュを利用できてしまう。

LANケーブルでつなぐことで簡単にWi-Fi EasyMeshの設定ができる

 前述したように、バッファローのWi-Fi 6製品は、基本的にWi-Fi EasyMesh対応なので、後から中継機を追加した場合などでも、同様の方法で、かんたんにネットワークを拡張することができる。「Easy」という名の通り、この手軽さは、大きな魅力だ。

 また、中継も賢く、速い。

 メッシュの場合、複数のアクセスポイントの間が無線でつながれる。この中継の帯域は、さまざまな通信が流入する基幹となる重要な帯域だが、この帯域にどの周波数帯を使うか、どのような経路で中継するか(3台以上の場合)といったことを全て「おまかせ」、自動的に解決してくれる。

 例えば、筆者宅の場合、周囲で2.4GHz対応を利用している家庭が多いため、アクセスポイント間の基幹通信に2.4GHz帯が使われると、せっかくのメッシュのメリットが生かせないが、こうした状況を機器が自動的に判断して、空いている5GHz帯を自動的に選択してくれる。

Wi-Fi EasyMeshの接続状態。高速な5GHz帯を使って中継されている

 また、2.4GHz帯は電子レンジなどとの電波の干渉が発生しやすいが、こうした干渉を検知した場合でも自動的に帯域を変更することができる。

 周波数帯? どこが空いている? など、よく分からなくても一向に構わない。全ておまかせで、最適な構成になるわけだ。

 また、複数のアクセスポイントを設置することで、家の中を移動しながら利用する場合に、ローミング、つまり接続先のアクセスポイントの自動切換えが発生するが、この切り替えが非常にスムーズだ。

 例えば、2階のリビングに親機、3階に中継機が設置されている環境で、ビデオ会議をしながら1階から3階へと移動したとしよう。この場合、1階では2階の親機に接続されているが、3階へと移動する途中で、3階の中継機へと接続先が自動的に切り替わる。

 一般的な中継機の場合、この切り替えがあまり賢くなく、なるべく2階の親機でつながる限界ギリギリまで接続を維持しようとする。その結果、切り替えのタイミングで通信が切断されたり、途中で電波が弱くなって通信が途切れがちになったりしやすい。

 一方、本製品の場合、この切り替えを機器側で賢くコントロールできる。端末が移動している場合、現在の親機との電波状況よりも、中継機とつないだ方が電波状況がよくなる場所で、自動的に接続先を切り替えてくれる。これにより、移動中でも、通信が途切れにくくすることができる。

 以下は、バッファローが実施したテスト結果だ。Pingを実行しながら移動した場合に、場所によって遅延がどれくらい発生しているかを示している。Wi-Fi EasyMeshの場合、一般的な中継機よりも、早いタイミングで切り替えが実施されていることが分かる。これにより、移動中でも常に電波状況が良い状況を維持できる。

 一般的な中継機の場合、現在の接続をなるべく維持しようとするため、電波状況が悪くなっても元のアクセスポイントに接続しようとして、速度が低下したり、遅延が発生しやすくなったりするが、Wi-Fi EasyMeshでは電波状況が良い接続先を積極的に選択してくれるわけだ。

移動しながらPingの値を計測した結果。Wi-Fi EasyMeshの方が早いタイミングで切り替わる

 実際、ビデオ会議をしながら移動してみても、接続先が切り替わったタイミングはほとんど分からないほど、シームレスにつなぎ変えが行われる印象だ。これなら、家族でビデオ会議やオンライン授業のタイミングが重なってしまった場合などに、つなぎながら移動しても問題ないだろう。

セキュリティ対策もバッチリ

 このようにWi-Fi EasyMeshに対応しているだけでも機能的に充実しているが、本製品には、このほかにも多くの機能が搭載されている。

 IPoE IPv6インターネット接続に対応しているのはもちろんのこと、Wi-Fiルーター買い替えでも以前の設定を簡単に引き継げるようになっていたり、QRコードを読み取るだけでスマートフォンから簡単にWi-Fiに接続できたり、家中のネットワークを脅威から保護するセキュリティ機能が搭載されていたりと、かなり機能が豊富だ。

iPhoneから付属のQRコードを読み取るとすぐに接続できる

もちろんスマートフォンから設定や管理もできる

 中でも、セキュリティ機能の「ネット脅威ブロッカー ベーシック」は、テレワークなど自宅で仕事のデータを扱う機会が増えてきたことを考えると、もはや欠かせない機能と言ってもいい。

 具体的には、「情報漏洩ブロック(脅威となる通信を検知して自動的にブロック)」と「悪質サイトブロック(通信の中身までチェックして危険なサイトへのアクセスを検知してブロック)」が利用でき、ルーターに接続された機器へのサイバー攻撃や悪質サイトへのアクセスを防ぐことができる。

 例えば、年々手口が巧妙化するフィッシング詐欺など、悪質なサイトにうっかりアクセスしそうになってもそれを検知して遮断することが可能だ。

 この機能が便利なのは、PCやスマートフォンだけでなく、ゲーム機、ネットワーク家電、カメラ、センサーなども保護できる点だ。PCやスマートフォンは端末にセキュリティ対策ソフトをインストールして対応することもできるが、ゲーム機やネットワーク家電は端末側での対策ができない。こうした機器も、ネットワーク内で保護することができるのは大きなメリットだ。

 しかも使い方が簡単な上に安心して利用できる。ライセンスをオンにするだけで、すぐに稼働させることができ、難しい設定は必要ない。また、無料で1年間利用可能だが、無料期間が終了しても勝手に課金されることはない。ユーザーがライセンスを更新しない限り、課金はされないようになっている。

同梱のライセンスキーを入力するだけで簡単に有効化可能

 同様の機能は、他の製品でも搭載されている場合があるが、インターネット接続方法でIPoE IPv6接続サービスを選択すると有効にできない場合などがある。バッファローの製品は、もちろんIPoE IPv6接続サービスでも利用できる上、ルーターの動作モードをルーターとブリッジのどちらに設定しても、セキュリティ機能を有効にできる。接続環境やモードを問わずセキュリティ機能を利用できるのも魅力だ。

ライセンスの有効化や管理は「Station Radar」アプリを利用することも可能

実際に不正なアクセスを遮断した様子。仮想通貨のマイニングを実行するサイトを検知してアクセスを遮断した

パフォーマンスも十分

 肝心のパフォーマンスも十分だ。本製品は、最大1201Mbpsに対応したエントリーモデルという位置づけだが、中継機とセットのメッシュ構成になることで、家中、場所を問わずに平均して高い速度での通信が可能になっている。

 以下は、木造3階建ての筆者宅でiPerf3による速度を測定した結果だ。比較のためにWi-Fi 5対応の「WSR-1166DHPL2」でも値を計測してみたが、Wi-Fi 5の場合は3階の端で下り150Mbps前後が限界となるが、Wi-Fi 6の「WSR-1800AX4S/NとWEX-1800AX4/N」と組み合わせたメッシュにすることで、3階端でも下りで200Mbpsオーバーと、かなり高い速度で通信できるようになった。

1F 2F 3F入口 3F窓際
Wi-Fi 5 (WSR-1166DHPL2) 上り 479 223 191 98.3
下り 623 303 211 158
Wi-Fi 6 EasyMesh(WSR-1800AX4S/NWH+WEX-1800AX4/N) 上り 526 166 184 176
下り 672 213 236 212

※サーバー CPU:Ryzen 3900X、メモリ:32GB、ストレージ:1TB NVMe SSD、OS:Windows 11
※クライアント:Microsoft Surface Go 2(Intel AX200)

 最大1201Mbpsのエントリークラスのルーターとしては、近距離600Mbpsオーバー、長距離200Mbpsオーバーというのは、なかなか優秀な値なので、日本の住宅環境であれば、ほぼ2台セットのこの構成で問題なく利用できると考えていいだろう。

 もちろん、電波を通しにくい構造のマンションなどでも、中継機を見通しのいい廊下に設置するなどの工夫をすれば、十分に家中をカバーできるはずだ。前述したように、メッシュはこうした中継機の配置を柔軟に選択できるのが大きなメリットと言える。

 「家中まんべんなく速い」環境を構築できるメッシュの特徴もよく表れており、2階以上では、家中、どこで計測してもほぼ200Mbps近い結果が得られている。遠くや遮蔽物が多い環境では、部屋によって速度差が出やすいが、こうした差をなくし、どこでも平均的に速い環境を実現できるのは、メッシュならではの特徴と言えるだろう。

環境によってはボーナスでプラスαの高速化も期待できる

 なお、上記グラフで、2階の結果がWi-Fi 5の方が速くなっているが、これはメッシュではよく見られる現象だ。今回のテストでは後述する図のように、1階と3階にアクセスポイントを設置している。2階は、この中間となるため、場所やタイミングによって1階に接続される場合と、3階に接続される場合の2つのケースが発生する。

 以下は、上記グラフに、追加検証した値を付加したものだ。WSR-1800AX4SのWi-Fi EasyMeshの設定画面で「高速ローミング(11r)」を「使用する」に設定した状態で、上記と同じiPerf3による速度計測を実施している。

 この機能をオンにすることで、中間地点である2階の接続状況が若干変化する。具体的には、1階から2階へと移動した直後は、1階のアクセスポイントとの接続を維持し、数分後に3階へと接続先が切り替わる状況を確認できた。この現象を利用して、1階につながった場合と、3階につながった場合の比較をしている。

高速ローミング(11r)をオンに設定して追加検証

接続の違い(中間地点の2階では速度は中継方法次第)

 上図のようなテスト環境では、中間地点(2階)での利用時に、1階につながるケースと3階につながるケースの2パターンが存在し、場所や混雑状況、接続タイミングなどによって接続先が変化する。

 今回のテストでは、サーバーが1階に有線接続されているため、1階に直接つながった方がルート的に近い。しかし、電波状況によっては、3階のアクセスポイントの方が電波状況が良好と判断される場合がある。この場合、3階から1階への中継がボトルネックになる。

2Fの追加検証

2F
Wi-Fi 5(WSR-1166DHPL2) 上り 223
下り 303
Wi-Fi 6 EasyMesh(3F WEX-1800AX4接続時) 上り 166
下り 213
Wi-Fi 6 EasyMesh(1F WSR-1800AX4接続時) 上り 323
下り 431

 このため、上記グラフのように、1階に直接接続される場合(パターン1)では、前掲のiPerf3の結果(3階AP経由)よりも大幅に2階の速度が高速化される。設定、場所、接続タイミング、混雑状況などによっては、こうしたボーナス的なプラスαの速度も期待できるわけだ。

 メッシュは、基本的に複数台のアクセスポイントをフルに活用して、家中、どこでもつながる状況を実現し、どこでもまんべんなく速い速度を実現できる製品となる。ピークスピードを求めるというよりは、全体的に速度を底上げするというイメージに近い。

 つまり、単純な比較では速度が劣るように見える場合があるが、実際にはまんべんなく高速化しつつ、状況によってより高速な通信ができるようになっているわけだ。こうした柔軟性もメッシュならではの特徴と言えるだろう。

かなりコスパがいい

 以上、バッファローのWi-Fi 6 EasyMeshルーターであるWSR-1800AX4S/NWHと、中継機のWEX-1800AX4/Nのセットモデルを実際に使ってみた。性能も十分な上、セキュリティ機能も搭載しているなど、1万4980円という価格設定を考えると、かなりコストパフォーマンスの高い製品と言っていいだろう。

 もちろん、バッファローらしく設定は簡単で、サポートも充実している。どうしても設定できなければ有料(1万450円)だがインターネット設定訪問サービスも利用できる。

 エントリー向けとは言え、メッシュの状況を設定画面で詳細に確認でき、中継にどの帯域が使われているのかを確認することもできるので、中上級者でも満足のできる仕上がりとなっている。

 この製品の登場によって、Wi-Fi 6メッシュのハードルが一段下がったのは確実で、これからWi-Fi環境の見直しを考えている人にとっての有力な選択肢と言えそうだ。

 ちなみに、余談だが、筆者的にとても感心したので追記しておく。本製品の取扱説明書は、フォントが大きく、レイアウトにも余裕があり、非常に読みやすい。細かな文字がびっしり記載された他社の取扱説明書(ほとんどのメーカーがそうで特に海外製は目に優しくない)と比べてみると、これほどまでに読みやすさが違うのかと感心してしまった。

付属の取扱説明書。既存のWi-Fiルーターと交換する場合に、以前の情報を引き継ぐ方法も丁寧に解説

 筆者の老眼が進んだから余計にそう感じたのだが、高齢の両親などに相談されたときに、こうした細かい配慮がなされた製品はとても勧めやすい。こうした点もバッファローらしいと言えるだろう。

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