昨日、自民党総裁選がはじまり、論戦がスタートしました。
まず、この顔ぶれを見て、感慨深い気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
これまでの総裁選に立候補した(できた)女性は、小池百合子(現都知事)だけでした。
議論を聞いていても、子どもや女性の視点も数多く取り上げられ、これ自体が社会を変えるエネルギーになるのだろうと実感するところです。
早速、様々なメディアで論戦が展開されていますが、とても健全な政策論争がされているなと思います。
その背景には、ネットメディアの発達が大きいと思いますが、
✔一次情報つまり候補者自身の言葉をいつでもどこでも聞くことができる
✔候補者が一堂に会して議論することができる
というのは、政治のカタチを変えていくのだなと改めて思った次第です。
また、お互いの政策の違いを尊重しながらも、その違いを明確にしようとする議論の進め方も私にとってはとても聞きやすいものです。
一方で、やはり言葉が難しく、普段政治に興味の少ない人にとっては、眠くなってしまうのだろうなとも思う次第です。
聞きたいなと思いつつも、なかなか時間が無いという方もいると思うので、いくつかおススメをピックアップしておきます。
1.候補者の立候補への想いやビジョンを聞きたい方
≪自由民主党主催≫所見発表演説会(2021.9.17)
※各候補者が20分ずつ演説。
2.記者の視点で、深掘りした議論を聞きたい方
≪日本記者クラブ主催≫自民党総裁選立候補者討論会(2021.9.18)
※日本記者クラブの方が、記者の質問項目をとりまとめて質疑応答。
3.一問一答で軽快な議論が聞きたい方
≪ニコニコ動画≫自民党総裁選2021候補者ネット討論会(2021.09.18)
※様々なテーマについて、一問一答で議論。
4.そもそも自民党総裁選とは何なのか知りたい方
≪NEWSおくちゃんねる≫いまさら聞けない『総裁選』て何?(2021.08.30)
※元自民党議員秘書の私から総裁選の仕組みなどを解説。
5.自民党所属議員の視点を知りたい方
≪川松真一郎TV≫【自民党総裁選スタート】特別LIVE!総裁選を独自に解説!!
※自民党所属都議会議員の川松真一郎さんの独自視点での解説。
6.毎日の動きをテキストで見たい方
※NHK政治マガジンでは、自民党総裁選2021をタイムラインで発信。
私は党員ではないので、投票の権利は持っていませんが、
✔野田聖子さんの子どもや女性、障害者の視点
✔河野太郎さんの規制改革やエネルギー政策
に共感するところが多く、そのハイブリッド内閣が見たいなと思うところです。
一方で、野党からは、「国会を開いて本来の仕事を」「党内の勢力争いをしている場合ではない」「メディアは取扱いに注意を」といったコメントが出ているようで、その気持ちは分からなくはないのですが…それ以上の熱量で政策を語り、あるいは、より期待の持てる政策を打ち出さない限りは、誰も見向きもしなくなってしまうのでは?と懸念するところです。
衆議院議員選挙の小選挙区制は、二大政党制を目指すものとされており、勢力・政策・実行力が拮抗し、かつ、国家観において一定の対立軸がないと意義が小さくなります。
岸田文雄さんから「新自由主義からの転換」という言葉が出るなど、野党が大切にしている政策すらも飲み込んでしまう自由民主党という組織のすごさです。森友問題や学術会議などの政治の信頼に関する問題提起があるのは分かりますが、それが対立軸となって投票行動に結びつくほど国民は安直に政治を見ていないと私は考えます。どのような対立軸を提案していくのか、国民に期待を寄せてもらうのか、野党こそ正念場を迎えているのだとも思うわけです。
いずれにせよ、こうした政策論争が広く社会の注目を浴びることで、わがまちの目指す社会像や日本という国の未来像を考える契機となることが重要なのだと改めて思う次第です。