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菅義偉首相(自民党総裁)の後継を決める自民党総裁選が17日に告示され、4候補による選挙戦がスタートした。
同日午前10時から党本部で行われた立候補受付には、届出順に
▼河野太郎行政改革担当大臣
▼岸田文雄前政調会長
▼高市早苗前総務大臣
▼野田聖子幹事長代行
の4人が届け出た。女性候補は2008年の小池百合子氏(現東京都知事)以来で、2人同時の出馬は初めてとなる。
総裁選は国会議員1人1票の「国会議員票」383票と、全国の党員・党友による投票で配分される「党員・党友票」383票の、合わせて766票で争われる。29日に国会議員による投票が行われたのち即日開票され、新総裁が決定する。
各候補者が政策を表明
各候補者は17日午後、党内で行われた所見発表演説会に臨み、政策や総裁選への意気込みを語った。
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河野氏は「政治は国民のもの。国民とともに笑い、国民とともに泣き、国民の思いや不安を受け止め、国民に共感していただける、そういう政治を通して人と人が寄り添う温もりのある社会を作りたい」と語った。
【河野氏の演説全文】「人と人が寄り添う温もりのある社会を作りたい」
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岸田氏は「国民政党であったはずの自民党に声が届かないと国民が感じている」と指摘。「今こそ国民政党として、国民の声を聞き、丁寧で謙虚な政治、多様な意見に寛容な政治が求められているのではないか」と訴えた。
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高市氏は「国の究極の使命は国民の生命と財産、領土・領海・領空・資源、そして国家の主権と名誉を守り抜くこと」と語り、「この使命を果たすために私の全てをかけて働くことをお誓い申し上げる」と述べた。
【高市氏の演説全文】「日本を守る責任と未来を拓く覚悟を胸に立候補」
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野田氏は「小さきものや弱きものをはじめ人の暮らしが見えず、主役にならない人々へ向けた政策が十分ではない」と他の候補者の政策に言及。「自民党の多様性を示さなくてはいけない」と話した。