【買い物山脈】読者がたぶん選ばないアイリスオーヤマのモニターを買ったら大当たりだった!

PC Watch

展示会で見てなかったら買わない(笑)。逆に言うと見たら惚れる!

 以前から湾曲モニターを狙っていたのだが、モニターから1mほど離れて見て、フォントサイズ100%で使えるモニターがあまりなかった。そこで出会ったのが、34型の湾曲モニターだ。

 20型クラスだと画素か画面が小さすぎて、フォントサイズ100%だとメガネをかけても文字が小さすぎて読みづらいのだ。「なら、フォントサイズ150%にすればいいじゃん!」というツッコミが聞こえそうだが、せっかく解像度の高いモニターを買ったのに、文字を1.5倍で表示したら解像度がもったいない!ね?そう思うでしょう?ね!ネ!

画面はWindows 7(近々ニューマシンに乗り換えます!)だが、ノートPCとかだと画面が小さくでフルHDだと125~150%まで文字を大きくしないと見えないことも。するとメニューやアプリケーションのフォントが大きく表示されて、結果としてウィンドウや大やログボックスが大きくなるので表示領域が減るのがイヤ!

 しかも解像度は3440×1,440ピクセル!縦がフルHDの1,080じゃなくて、ちょい広めの1,440ピクセルなのがミソ。この解像度だとフォントサイズ100%がギリOKなのが34型以上ってわけ。まずこれで湾曲ワイドモニター買うなら、34型ってのが決定だ!

VAパネルがパネェー!マジで黒がシャープ

 TVで使われている液晶と言えばIPSパネル。別に「IPSパネル最高!」ってわけで液晶TVがこぞって採用しているわけでなく、TVはPCみたいに真正面から見るものではなく、どんな角度からでもよく見えるIPSが採用されている。

 また色の再現性もそれなりで、コストもそれなりってのもTVに選ばれるポイント。加えてスポーツやゲームの動きの早い動きで(240Hz)表示できるので、そこそこ万能選手なのだ。

 ただ微妙なのが、黒がグレーに見えちゃう点。視野角が広い分、液晶シャッターの閉まりがユルユルで、バックライトの白が漏れ気味。だから夜の真っ暗なシーンなのに、部屋真っ暗にしてるのに街灯の光が漏れてきて、ぼんやり見えちゃってる系の画になる。ゲームだとAPEXとかはいいけど、「Escape from Tarkov」(タルコフ)みたいな建物の暗がりで殺り合うと、敵がグレーで見づらくてスコア稼げない。

32型フルHD(IPSパネル)はカラーがキレイ。拡大してエクスプローラーのフォントを見ると白と黒の境目がグレーだっりする

IPSパネルがスゴイところは、コレだけ斜めから見ても色がほとんど変わらない。モニターアームで変な斜め上とかに配置するのにいい

 逆にタルコフとかやるゲーマーに人気なのがTNパネル。コイツは応答速度も速く映像も240Hzまで入る上に安い!格安!何十万のビデオカードと大出力電源を買っちゃって、モニターに回すお金がなくなったときの救世主がTNパネルだ。

 ただTNが微妙なのは、真正面から見ないと色が妙チクリンになったり、白黒とか反転した映像になっちゃう点(縦で使うとちょっと首振るだけで色が変わるwww)。だからデカイTNパネルは中央と左右で色が変わって見えちゃうのだ。でも黒はIPSより黒く見えるので、暗いところのFPS向け。

24型WUXGA(1,920×1,200)TNパネルは、正面かた見た映像はとてもきれい。ただ四隅は少し暗く違った色に

横から見るとWordの背景がオレンジがかった色に変わってしまった

 一方どっちつかずで中途半端なVAパネルはPCショップや家電量販店でおざなりな扱い。展示台のココ空いたのでVAパネルも展示してみました的な(そーじゃないと思うけど……)。なぜなら応答速度が遅く144Hzまでしか入らないのでゲーマーから微妙呼ばわり。映像派からはIPSに比べ色の再現性が落ちるけどTNほどじゃないのでこれまた微妙扱い。でもVAパネルは劣等生じゃない!ビジネス向けのモニターとしてウルトラベストマッチする。

VAパネルは黒と白がキレイ。正面から見ればカラーもそれなりにキレイ

横側から見ても色がほとんど変わらず、文字はっきり見える

 なぜなら「コントラストが高く「黒」が「真っ黒」に見えるから」。WordやExcel、Webブラウザやメールなどオフィスで使うアプリケーションの大半は、白バックに黒文字。プログラマにしてもソースコードエディタやデバッガなども、白地に黒か反転の場合がほとんど。

 VAパネルはバックライトが透けない黒を表示できるので、IPSやTNに比べて、白と黒のコントラストがメチャ高いのだ。Webブラウザでは見づらい小さな文字も、VAパネルならはっきり見えるのが特徴。高コントラストなので「HDR」との相性もバッチリで、文字が本当にキレイ。なんなら画素の1ピクセルが四角いってのが分かるほど鮮明。

写真左がIPSパネルは手前中央がビルの明かりに引っ張られてて、黒い部分がグレーに見えている。右側のVAパネルは、光のある部分は細かいドットで白く、暗い部分は真っ黒

 先の通り、画面サイズは34型と大型なので、フォントサイズ100%でもデスクトップアイコンの文字も、アプリケーションのメニューやダイヤログの文字もシッカリ見えるので問題なし!仕事用に使う液晶パネルには、断然「VAパネル」をオススメする。

 例外はデザインの現場や色が重要になる職種の場合は、VAより色の再現性が高いIPSがいいだろう。

 なお、ここで説明した「視野角」「色の再現性」「黒のシャープ」さは、実際に3台を見比べてみないとなかなか分かりづらい。購入前には必ず量販店に行って、それぞれのパネルの度合いを自分の目で確かめてほしい。

入力ポートや付属のスタンドも文句なし!

 入力ポートはHDMI×2系統にモニターポート×2系統で、もちろんステレオスピーカー内蔵。RGBやDVIポートは付いていないが、最近のマシンなら問題なく使える。

 付属のスタンドはしっかりしていてVESA 75mmで固定。チルトが左右15度、上下に15~-5度、また上下に100mm動かせ、ほとんど力を入れなくても動かせるバランサーが入っている。電源ケーブルとHDMIケーブルがそれぞれ1本添付されているので、買ったその日からPCやゲーム用モニターとして使える。

入力端子群。HDMI×2系統+DisplayPort×2系統+オーディオ出力

ポートの後ろの支柱には穴が空いている。ここは電源や映像ケーブル、キーボードやマウスなどのケーブルを通せる。すごく便利!

 パネル表面は非光沢タイプなので、映像のきらびやかさはないが、照明や自分自身などの映り込みが少なく、落ち着いた色調で作業が可能だ。さらにブルーライトカット機能もあり、気になる方は要チェック!

 とまあ、いいこと尽くめなのだがアイリスオーヤマならではのお茶目な一面も。それは電源ケーブルが抜けやすい点(個体差の可能性もある)。下から電源を挿すタイプのモニターはどれもそうなのだが、モニターを上下させると電源が抜けやすい。きつめに差し込んだり、馴染むまでスタンドや背面にテープで固定しておくといいだろう。そのうち馴染んで外れなくなる。

歴代の液晶パネルを見比べてきたが、やっぱり原稿書いたりコード書いたり、事務処理はVAが一番!中でも34型湾曲パネルが一番見やすい!

 さらに映像信号が切れると自動的に電源がオフになるが20回に1回ぐらい確率で、再度信号を入れても、また電源ボタンを押してもモニターが復旧しないときがある。こんなときは、電源を抜いて挿し直せば復旧可能だ。たぶん内部のソフトウェアの問題なので、以降のモデルで解消されるだろう。挿し直しがイヤならスイッチ付きのタップから電源を取ることをオススメする。

「IRIS OHYAMA」のモニターは自慢できる!

 34型の湾曲ワイドモニターで3,440×1,440ピクセルの解像度。コイツがアイリスオーヤマの直販サイトで購入すると、送料無料で爆安の5万4,780円!5万円台の湾曲モニターは、20型クラスまで小さくなっちゃうことも多く、コストパフォーマンスがいいTNパネルでも34型5万円台はなかなか見当たらない!なによりモニター起動時に「IRIS OHYAMA」ってドカーン!と表示される瞬間が「俺ってお前らとちょっと違うんだぜ!」感を醸し出せる。

「IRIS OHYAMA」どっかーん!すげー!異色だ!

操作パネルまわりもちゃんとロゴ入ってるから、24時間主張できる!

 もちろん本体にもIRIS OHYAMAと液晶TVのシリーズ名「LUCA」がシルク印刷されているので、分かるヤツは「えっ!?なにそのモニター!」となること確実。これは絶対オススメのモニターだ。

Source

コメント

タイトルとURLをコピーしました