「うどん弁当」界隈が騒がしい。丸亀製麺をはじめ、あっちこっちで、うどんが弁当になっている。なんでもテイクアウトできる時代なのだ。
満を持して2021年9月16日より、あの “なか卯” も参戦! 特製かき揚げうどん弁当・鶏三昧うどん弁当・お子様うどん弁当、の3種を打ち出した。さっそく購入の上、丸亀製麺と比較してみたぞ。
・期待しかないなか卯のうどん弁当
なか卯は親子丼のイメージが強いかもしれないが、個人的にはうどん屋だと思っている。なか卯と言えばうどん、うどんと言えばなか卯である。同店のうどんは種類が豊かであるし、何を食べても安定して美味しい。
それもそのはずで同店の歴史を振り返れば、うどん屋に端を発しているのだ。社名は創業者名の一字である “なか” とうどん屋の “う” を、同音の縁起文字「卯」にして組み合わせたものらしい。
なか卯うどんメニューの軌跡を見ても、うどん弁当には期待しかない。ラインアップも特製かき揚げうどん弁当(税込490円)・鶏三昧うどん弁当(590円)・お子様うどん弁当(390円)と、安心安全な内容だ。
・入れ物とおかずの種類はほぼ一緒
なか卯の「特製かき揚げうどん弁当」と、同額のうどん弁当商品が丸亀製麺にもある(3種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当)ようだ。これらを比べつつ、食べてみるとしよう。
まずは、丸亀製麺だ。こちらについては、以前に当サイトでも詳しく紹介しているため、多くを語る必要はないだろう。
うどんに、えび天・ちくわ磯辺天・野菜バラ天・きんぴらごぼう・玉子焼き・ネギが乗った商品だ。天ぷらがモリモリなため、1箱で随分お腹がいっぱいになる優れものだ。
対する、なか卯はどうだろうか。入れ物がクリソツなため、ぱっと見どちらがどちらかわからなくなるが、その点は置いといて。こちらはうどんに、特製かき揚げ・鶏天(2個)・きんぴら・玉子焼きだ。
なんだろうな……うどん弁当には、きんぴらと玉子焼きを入れなければならない呪いでもかかっているのかな。それとも記者の知らないところで、うどん弁当には欠かせないおかずなのかもしれない。
両店の見た目に大きく違うところは、天ぷらの内容だ。丸亀製麺の方が天ぷらの種類が豊富で量が多いと見せかけて、なか卯の野菜たっぷりのかき揚げはボリュームがあるし、鶏天が2個も入っている。
お腹に溜まる感じは良い勝負だ。となれば、やはりうどん麺そのものの勝負となって来る。記者にとって丸亀の麺はコシが効きすぎているので、単純な好みによるところを言えば若干柔らか目である、なか卯である。
出汁も丸亀製麺のしっかりした味よりは、ややサッパリ目で好きだ。ただ、小麦の香りがたちツルンとした舌触りのある、手打ち感のある麺となれば丸亀に軍配が上がる。
なか卯にネギが入っていないのは、ちょーっぴり物足りない気もするが個人的にはさして問題ではない。ぶっちゃけどちらもお腹いっぱいになるし美味しい。特筆すべきほどの気になる違いはなかったため、勝負は引き分けとしか言いようがない。
ただ、こどもを含む家族で弁当を買いに行く場合は、お子さま弁当を用意してくれている、なか卯が良いだろう。丸亀も一時はこども向けのうどん弁当を販売していたが、現在は販売終了しているようだからな。
いやはやしかし、各社のうどん弁当がせめぎ合っており、選ぶ側としてはありがたい限りだ。互いに切磋琢磨し、至高のうどん弁当が生まれればよいなあ……と勝手に思ったりしているぞ!
参考リンク:なか卯 特製かき揚げうどん弁当
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.