河村氏 給料返上も辞任求める声 – 女性自身

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(写真:アフロ)

「市民、国民の皆さんにも大変不快な思いをさせた。後藤選手に不本意な注目が集まり、さらなるご迷惑をかけている。精いっぱいのおわびを申し上げたい」

こう語ったのは、名古屋の河村たかし市長(72)だ。「朝日新聞デジタル」によると河村市長は8月16日に行った会見で、東京五輪ソフトボール日本代表・後藤希友投手(20)の金メダルをかじった件を改めて謝罪。そして自身への処分として、給与3ヵ月分となる150万円を全額返上すると表明したという。

これまで河村市長は“メダルかじり”について、何度も謝罪をしている。報道当初には「最大の愛情表現だった。金メダル獲得は、あこがれだった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」とのコメントを発表。

さらにトヨタ自動車は、豊田章男社長名で「アスリートへの敬意や称賛が感じられない。不適切かつあるまじき行為」とする抗議文を河村市長に提出。そのことを受けて今月5日、河村市長はトヨタ自動車の本社を訪問。しかし会社側に配慮し社内に入らなかった河村市長は、当日の会見で「車の中からお詫びしときました」と語っていた。

さらに12日には事実上の謝罪会見を開催。『毎日新聞』によると「ご不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」など、謝罪を繰り返したという。

しかし連日の謝罪によって、河村市長の過去が再燃することに。それは“偽造署名問題”だ。

ことの発端は、’19年のあいちトリエンナーレでの『表現の不自由展・その後』だった。昭和天皇の写真をバーナーで焼く映像作品などが展示されたことに対し、河村市長は高須クリニックの高須克弥院長(76)らとともに愛知県・大村秀章知事(61)のリコール運動を展開。そして、署名を集めることとなった。

■偽造署名は無関係?「お辞めください」の声も

のちに43万人分の署名が提出されたものの、そのうち8割は同一筆跡が疑われるものや死亡した人の名前などが占めていたと発覚。そして今年5月には、運動団体の田中孝博事務局長らが署名偽造の容疑で逮捕された。

当時、『THE PAGE』によると河村市長は「(運動当初は)コロナがあるから(活動が制限され、署名が)集まらないのは分かってた。僕もやめとこうと言っていた。それがなんで(大規模な不正をしようと)変わっていったのか。動機をはっきり捜査機関に話してほしい」などと会見で発言したという。

また河村市長は『メ~テレ』の取材に対しても「何べんも言っとるけど、気づかなかったことについて、自分で悔しいですよ」と述べている。あくまで自身は“偽造には無関係”との立場をとっているが、しかし疑惑が完全に晴れたわけではない上に、その責任を問う声も後を絶たなかった。

そして“メダルかじり”で偽造署名問題が再燃することに。ネットでは「偽造署名は民主主義の根幹を揺るがす問題」とし、厳しく非難する声が再び上がっている。

《メダルかじりに多くの批判、抗議が集まるのは当然やが、その前に愛知県知事リコール運動の署名ねつ造は、民主主義の破壊とも言える大問題》
《記者会見で辞任する意向は? とか謎のド詰めしてたけど、リコール署名偽造の方がよっぽどやばいんじゃない?》
《河村市長、メダルの件より民主主義の根幹を揺るがすリコール署名偽造への関与の有無の方がワイは気になるで》
《給料カットはいいのでお辞めください。主導したリコール運動で偽造も行われたんだし》

給与返上に際し、「過去最大の処分を自身に科し、厳しく自戒致します」とのコメントをTwitterにアップした河村市長。しかし“過去最大の処分”のあとも、騒動の余波は続きそうだ。