ほんとに物事が長く続かない。苦手なものはできる限り避けて、常に自分を甘やかして生きてきた自覚がある。俗に言う「三日坊主」ってやつだ。
だが、もう逃げられない。体重が過去最高値を突破したのに、友人の結婚式が控えているのだ。プヨプヨした身体で出席するわけにはいかないし、このままだとドレスが入らない。二次会で良い感じの人を見つけようという魂胆もこのままだと空振りに終わってしまう……。
これはもう秘密兵器に頼るしかないだろう。そう、三日坊主防止アプリ「みんチャレ」にな！
・スマホアプリ「みんチャレ」
日本史で習った「5人組制度」を、みなさんは覚えているだろうか。江戸時代に設けられた町人を統制する制度で、隣近所を5戸1組に編成して、互いに助け合うとともになにかあった際に連帯責任を負わせるというものだ。
みんチャレはまさに現代の5人組制度。同じ目標のもと5人でチームを組み、お互いを励まし合いながら行動し、その結果を報告し合うというスマホアプリだ。
使い方はとってもシンプル。写真とともにその日の活動を報告し、それを見た他の人から「OK」を貰う。他の人が活動を報告したら、こちらもOKボタンを押してあげれば良い。写真は当日撮影したものしか使えないので、誤魔化しがきかない仕様になっている。
チームでチャレンジする内容はほんとになんでもありだ。「週に3日はジョギングする」「毎朝6時に起きる」「毎日自炊をする」など、頻度も内容も様々。気になるチームがあればボタン1つで簡単に参加できるし、目当てのチームが無ければ自分で作成してメンバーを募ることもできる。
・なぜみんチャレで物事を継続させることができるのか
今回私はSwitchの筋トレゲーム「リングフィット」で楽しく減量を目指すチームに参加。半年くらい前に少しプレイしたのだが、まったく継続させることができずタンスの肥やしになっていたものだ。ゲーム内で要求される運動が結構キツくて続かなかったんだよね。
だが今回は驚いたことに、みんチャレのおかげでどうにか1ヶ月リングフィットを継続することができたのだ。高い金を払って入ったジムさえ続かなかった私にとって、無料のアプリを使うだけで運動を継続させることができるだなんて思いもよらなかった。
ただ、みんチャレを使えばだれでもなんでも継続できる……というわけではないだろう。5人でチームを組まされようと、みんな顔も知らないネット上の赤の他人だ。サボろうと思えばいくらでもサボれてしまう。
だからこそどんなチームに所属するかが継続できるかどうかの大きな鍵となる。万年三日坊主の私が1ヶ月続けられたのはチーム選びで功を奏した結果だろう。実際にアプリを使ってみて感じたチーム選びのポイントを紹介するので、是非参考にしてみてほしい。
まず見て欲しいのは「自動退出期間」。定められた日数の期間に活動が無かったらチームから自動的に追い出されてしまいますよ、というシステムだ。
三日坊主の自覚がある人は、自動退出期間が3日以内のチームを選ぶことを強くオススメする。私は退出期間が2日のチームに所属していたが、2日連続でサボれないという環境が良い感じのプレッシャーとなって三日坊主を阻止できた。
1日サボってしまうと、翌日には「もうすぐ退出させられますよ」という通知が届くため、やらなきゃいけない状況に自然と追い込んでくれるのだ。
そしてもう1つ見た方が良いのは、チームのチャレンジ達成率。5人組制度は5人とも活動しているという前提によって成り立つもの。全員が活発に活動しているチームを選ぶのも、自分が活動を続けるためには大切なことだろう。
チームメンバーの4人が精力的に活動していると、「自分だけサボる罪悪感」や「休んでしまった時のメンバーの目が怖い」などの後ろ向きな感情が芽生えてくるもの。私の場合はそういったマイナスな気持ちが結果的に継続へと繋がっていったのだ。
・継続には習慣化が大切！
最近放送していたドラマ「ドラゴン桜2」の原作でも、受験勉強を習慣化させるツールとして「みんチャレ」が紹介されていた。1人では頑張れなくても、一緒に受験合格という目標に向かって進む仲間がいるというのはとても心強いし、原動力になるのだろう。
ただ、「頑張って続けなきゃ」という前向きな気持ちだけで取り組める人間は、そもそも三日坊主にはならないのではないだろうか。私はむしろ他人の目を気にするというマイナス心理を逆手にとって習慣化へ持っていくというところに、みんチャレの真髄を見た気がする。
前向きだろうと後ろ向きだろうと、続けられればこっちのものだ。どうせ三日坊主だからと諦める前に、みんチャレをダウンロードしてダメもとで試してみてはいかがだろう。他人の目を気にする人ほど意外と長続きするかもしれないぞ？
参考リンク：みんチャレ
執筆：まろ
Photo：RocketNews24.
ScreenShot：みんチャレ（Android）
