ひろゆき氏 自分にご褒美はムダ – PRESIDENT Online

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お金と上手に付き合うにはどうすればいいのか。実業家のひろゆきさんは「自分にごほうびをあげるといった『精神的なお金の使い方』はやめたほうがいい」という――。

※本稿は、ひろゆき『無敵の思考』(だいわ文庫)の一部を再編集したものです。

ひろゆき流ルール:お金で「問題解決」をしない

ごほうびで給料が上がるわけではない

「おごって満足する」というお金の使い方は、精神的なお金の使い方です。

ひろゆき氏
撮影=榊智朗

精神的なお金の使い方をやめると、意外とお金を使うものは少ないことに気づくはずです。

そうすると、「自分にごほうび!」とか言っているやつは、だいたいバカだということになります。

1000万円くらい儲けたから1万円ほどをごほうびに使うのならわかるのですが、普段の仕事の中で、「このイヤな仕事をやりきったら……」というレベルでのごほうびは絶対にやめたほうがいいです。

それをやった結果、別に給料が増えることはないでしょうから、ごほうびが発生するということは「損失」なわけです。その損失はどうやって埋めるのでしょうか。

イヤなことを乗り越えるたびにお金を使っていると、生活コストが非常に高くなってしまいます。そうすると幸せになれないスパイラルにハマるわけです。

迷惑の「言った者勝ち」を防ぐ

僕の中のルールに、「友達にどんなに迷惑をかけても、お金は払わない」というものがあります。

相手に迷惑をかけてしまって、「これで許して」と言ってお金を渡したり、ご馳走をしたりする人がたくさんいると思います。

それを僕は絶対にしません。ひとつ例外があって、「もうあなたとは友達ではありません」と宣言するときにはするんですけどね。

自分が悪いことをしたということは承知した上で、でも一緒に人と何かをする以上、必ず相手に迷惑をかけます。

つまり、お互い様ということです。

それなのに、迷惑をかけるたびにお金を払っていると、どうなるでしょう。「僕は迷惑を感じた」と主張した人がトクをして、「別にいいよ」と我慢した人はずっと損し続けることになります。

迷惑の度合いは人によって違います。

たとえば、僕が遅刻をしたとします。それを全然気にしない人もいると思いますが、いちいち気にする人だっています。その人に毎回おごっているとキリがありませんし、気にする人がトクなわけです。

そういうように、問題解決にお金を払っていると、人と対等な関係でいられなくなるでしょう。だから僕は、友達である限り、迷惑をかけたことをお金で償うというのは、してはいけないことだと思っています。

その分、納得してくれるまですごく謝るし、別の代替手段があったら時間をかけてでもやるのですが、ただしお金は絶対に使わない。仕事で知り合った人であれば経費として使えばいいのですが、それは仕事の関係ですからね。

こうしたことはちゃんとルールとして決めておかないと、友達関係が壊れやすくなりますし、そうすると必然的に幸せからは遠ざかります。

「見栄のお金」ほどムダなものはない

「見栄でお金を使わない」ということも言えます。

ショッピング ※写真はイメージです – 写真=iStock.com/imtmphoto

たとえば、ブランド品を持っていることは、ある種の「お金を持っている」ということの別の表現のかたちです。

「流行りのブランドを手に入れるだけの経済的な余力があります」ということをまわりに伝えているわけです。

僕はそれを見ると、「それで近づいてくる人って、経済的余力に近づいているだけで、あなた本人を見ているわけじゃないのでは?」と思ってしまいます。

お金を使わずにおしゃれな人というのがいます。

それはセンスだから、そのセンスに惹かれて人が近づくわけで、ブランド品をまとう人とは大きな差があります。

まあ、芸能人に多いのですが、すごいわかりやすいブランド品をゴチャゴチャ着けている人がいます。

「ああ、残念な人だな」としか思いませんし、「私はセンスがありません。でもお金はあります」ということを主張しているように見えます。ファッションデザイナーの人は、ブランドのロゴが付いた服や靴を絶対に身に着けませんしね。

ジャイアンツファンが好きなことをアピールするのにジャイアンツの服を着るのは何も問題がないように、バカな若い女の子を引っかけたいからブランド品を着ているというのであれば目的と手段がありますから納得します。

でも、そうでないのであれば、コスパも悪いですし、やめたほうがトクです。

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