国民見ず五輪に執心する菅首相 – 畠山和也

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 今日は北見市。道12区・菅原誠予定候補も元気いっぱい、菊池豪一・桜井由美子の両市議も駆けつけて、私も訴えに力が入りました。五輪競技が始まる一方で、東京は爆発的に感染者が増え、札幌市でも緊急事態レベル(秋元市長)の状況にまで至っています。

 それなのに、国民に外出を控えることばかりで対策も補償も示さない菅首相。それどころかウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビュー記事を読んで、これが菅首相の認識なのかと思わずのけぞりました。

 「感染者数なども、海外と比べると、一桁以上と言ってもいいぐらい少ない」「ワクチン(接種)も進んで、感染対策を厳しくやっているので、環境はそろっている、準備はできていると、そういう判断をした」「マスクを外してしゃべることが一番(感染が)広がりやすいと言われており、日本(国民)は徹底してやってくれている」-ー国民が五輪開催に協力するためマスクをしていると、本気で首相は思っているのでしょうか。

 そして五輪開催について「やめるのは一番簡単なこと、楽なことだ」「挑戦するのが政府の役割だ」と、感染拡大の不安と、コロナ対策へ総力をあげてほしいと中止を求めてきた国民世論にも背を向けました。これまでコロナ感染で亡くなられた方々やその家族、商売や仕事をやめざるを得なかった方々、食べることさえ困っている学生や心身ともに追い詰められている国民の姿が、菅首相の目には映っていないのか。この苦しみに応えることこそ、政府の役割ではないのか。

 みずから学生時代にやっていた空手のテレビ観戦を楽しみにしているそうで、見るなとは言わないけれど、菅首相は国民の苦境こそ目を向けるべき。「競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば、考えも変わると自信を示した」(WSJ)とまでに至っては、もはや国民の苦しみは無きものにしているのかと絶望的な気持ちにもなります。必ず総選挙で審判を下さねば。いや、明日にでも政権交代したいぐらい。

 これほど政治が国民から遠いとは、と感じている方も多いでしょう。あきらめている方も少なくありません。それが各選挙の低投票率にも表れていると思います。だからこそ野党が結束して政権交代をするんだと本気の構えを示さなければ、希望など見えてこない。私も引き続き力を尽くします。

 【今日の句】この総理 何も国民 見ていない

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