米消費者製品安全委員会(CPSC)は、Amazonが危険で欠陥のある製品を自社ECサイトから削除するのを怠ったとして、同社を提訴した。今回の提訴に先立ってCPSCはAmazonと数カ月にわたり交渉し、同委員会の規則に従うよう説得を試みたと報じられている。
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同社サイト上のオンライン取引のほとんどの部分をAmazonが処理するため、Amazonは、サイト上の自社製品とサードパーティー製品の両方について、CPSCの規則に従う必要がある。訴状によると、問題となっている製品は、着火する恐れがある子ども用パジャマや、欠陥のある一酸化炭素検知器など多岐にわたる。
CPSCのプレスリリースによると、「対象製品の販売業者であるAmazonに対し、それらの製品の販売停止、CPSCとの協力の下での製品リコール、それらの製品を購入した消費者への直接通知と全額返金を強制することを求める」ための提訴を、3対1の賛成多数で決定したという。CPSCは、訴状に挙げた一部の製品について、Amazonが何らかの措置を講じたと述べつつ、「その措置では不十分だ」と主張している。
Amazonの広報担当者は電子メールで、「CPSCが訴状の中で認めているように、Amazonは対象製品の大多数について、当社のストアから直ちに削除し、安全上の懸念について顧客に通知し、製品を破棄するよう顧客に忠告し、顧客に全額を返金するという措置を既に講じた」と述べた。「残りの少数の対象製品については、Amazonが措置を講じるための十分な情報をCPSCは提供しておらず、当社が要請しているにもかかわらず、CPSCは回答しないままだ」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。