アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが15日、首都カブールに進攻し、大統領府を占拠した。中東のメディア、アルジャジーラは大統領府の内部を占拠しているタリバン兵士の映像を報じている。タリバンの広報官は「カブールを完全に掌握した」と宣言した。
一方、ガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じ「流血を避けるために国を離れた」と釈明したうえで、タリバンの事実上の勝利を認めた。カブールではアメリカをはじめ各国の外交関係者が退避を進めているが、空港周辺で銃撃戦も起こるなど、治安が急速に悪化している。
タリバンの首都制圧は、アメリカなどの攻撃で旧タリバン政権が崩壊して以降、およそ20年ぶりとなる。