夫婦別姓検討 野田氏「進める」 – BLOGOS しらべる部

BLOGOS

AP

岸田文雄首相が行った所信表明演説に対する代表質問で13日、立憲民主党の森ゆうこ議員が質問に立ち、自民党の選挙公約に選択的夫婦別姓制度導入への言及がないことについて野田聖子内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)への見解を求めた。選挙公約をめぐっては、選択的夫婦別姓導入を検討する旨書かれた原案の記述が削除されたとの報道もあるが、野田大臣は「担当大臣としてしっかりと進めていきたいと考えています」と答えた。

自民党は12日に衆院選公約の政策集を発表したが、共同通信の報道によると、政策の原案に記されていた「夫婦の氏に関する具体的な制度のあり方についてさらなる検討を進める」との一文は削除されたと見られ、制度導入の慎重派に配慮した可能性があるという。

森議員は「自民党は、選挙公約から選択的夫婦別姓という言葉さえ削除しました」とし、「反対の人の言うことを聞いたということなんですか」と野田大臣の見解を求めた。

Getty Images

森議員からの質問に対し野田大臣は「(岸田首相と)同じ内閣の一員として多様性が尊重される社会を目指してまいります」とし、選択的夫婦別姓制度を含む夫婦の氏のあり方については「男女共同参画や女性活躍の推進の観点から、私は担当大臣としてしっかりと進めていきたいと考えています」と答えた。

選択的夫婦別姓制度の導入をめぐっては、野田大臣は自民党総裁選で明確に賛成を示し、「自分のライフスタイルに適したほうの名前を選択できるようにする制度なので、大きな反対理由は見当たらないものと考えています」と回答していた。

「選択的夫婦別姓を望むご夫婦の思いは様々です。家を守るもよし、自分らしさを守るもよし、何かを強制するものではなく、また複数の名前を使い分けるような不安定さを招くわけでもなく、自分のライフスタイルに適したほうの名前を選択できるようにする制度なので、大きな反対理由は見当たらないものと考えています」

【独自】自民党総裁選4人の候補者に政策方針アンケートを実施 消費増税の可能性から夫婦別姓の是非まで

代表質問における選択的夫婦別姓制度導入に関する森議員の質問と、野田大臣の答弁の全文は以下の通り。

【森議員の質問】

野田聖子大臣にお聞きします。岸田総理は多様性が尊重される社会を目指すと言いながら、選択的夫婦別姓、LGBT、ジェンダー平等についてほとんど意味のない答弁を繰り返しています。どうなっているんですか?これでいいんですか?

自民党は、選挙公約から選択的夫婦別姓という言葉さえ削除しました。賛成の人と反対の人の意見をよく聞いて、反対の人の言うことを聞いたということなんですかね。

【野田大臣の答弁】

岸田総理は多様性が尊重され、全ての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる共生社会の実現に向け、しっかりと取り組みを進めると述べており、同じ内閣の一員として多様性が尊重される社会を目指してまいります。

選択的夫婦別姓制度を含む夫婦の氏のあり方については、昨年末閣議決定した第5次男女共同参画基本計画において、「国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、更なる検討を進めること」としており、男女共同参画や女性活躍の推進の観点から、私は担当大臣としてしっかりと進めていきたいと考えています。

また性的指向、性自認を利用とする不当な差別や偏見はあってはならないことです。男女共同参画は日本政府の重要かつ確固たる方針です。また国際社会で共有されている規範です。第5次男女共同参画基本計画及び、今年の6月に策定した、女性活躍男女共同参画の重点方針2021に基づき、政府全体として全力で推進してまいります。

Source

タイトルとURLをコピーしました