幸運の女神には前髪しかないそうである。藤子不二雄A先生の「まんが道」にも出てきたセリフなので間違いない。
しかし、前髪しかない幸運の女神が目の前にあらわれたとしても、それが幸運の女神であると気づける人などいないのではないか?
また気付いたとしても、女神様にたいして失礼にも前髪を掴めむなどと言うことができるのか?
ということで今回は、来たるべきその日のために、みなさまが幸運の女神の前髪をつかむことができるよう、あらかじめシミュレーションしておきたいと思う。
え?気なら確かです。
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人々は幸運の女神に気づくか?
まずは私が幸運の女神になりきってみる。
前髪しかない幸運の女神はこういう容姿をしていることがおわかりいただけたことと思う。
さて、この姿が幸運の女神であることを認識している人がどのくらいいるのか、釣り人たちでにぎわう突堤を歩いてみよう。
釣り人から「YouTubeですか?」と声をかけられ思わず「ええ、YouTubeです」と答えてしまった。
ここは「いえ、幸運の女神です」と答えるべきであった。そもそもYouTubeじゃないし。
このポーズの直後、釣り人から「竿なげるから気をつけてね」と声をかけられた。
高度な再現力を駆使しても、やはり誰も幸運の女神だと気がつかなかった。
想像通り、前髪をつかむつかまないの前に人々はこの姿が幸運の女神であることさえわからないのだ。
読者諸氏におかれましては、こういう者があらわれたら必ず前髪をつかむことを肝に銘じてほしい。
実際に幸運の女神の前髪を掴めるか?
幸運の女神の姿が把握できたところで、目の前にあらわれた際に前髪をつかむことができるのかシミュレーションを始めたいと思う。
はたして人は、厳かな雰囲気の中に慈愛のこころがあふれ出る私扮する女神に対して、なんの躊躇なく前髪をつかむことができるのか?
でははじめよう。
まず女神が、あなたに幸運をさずけようと走り寄ってくる。
これが幸運の女神だとわかっていないと前髪をつかむどころではなく、逃げ出すか石でもぶつけたくなってしてしまう場面であるが…
逃げることなく、ましてや石をぶつけることもなく捕まえる体勢に入り…
躊躇なく女神の前髪をつかむことができた。躊躇どころかなんなら勢いあまって爪で女神の頬に軽い引っかき傷が出来たほどだった。
それでいい。それでこそ幸運をつかむことができるのだ。
そして
ということもわかったのである。
前髪しかないとは、前髪以外ないのかもしれない
ここまで「幸運の女神には前髪しかない」という言葉を、髪の毛が前髪しかない女神を想定してきたが、果たしてこれで合っているだろうか?
もしかすると、「幸運の女神は前髪しかない」とは、本当に前髪しかないのではないか?
どういうことかというと、前髪以外の髪の毛がないのではなくて、頭や体など前髪以外のすべてがないという、つまりは
こういう状態なのではないか?
一見、水木しげる先生的世界のようなこれが幸運の女神の姿なのではないか?
前髪オンリーの幸運の女神をつかまえよう!
もしも、幸運の女神は前髪オンリーであった場合のためのシミュレーションもしておこう。
あなたの目のまえに前髪だけが宙に浮いていたら、信じられないだろうけど掴め!
(おしまい)