カモン 蚊
オスの蚊はメスの羽の音に引き寄せられる。そのメスの蚊の羽の音とは「ラ」の高さなのだそうだ。
つまり、ラの音を出すとオスの蚊が集まってくる。
オスの蚊を集めてみようじゃないか。ソプラノリーコーダーで。
※2004年6月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
蚊について調べた
蚊と音について調べるとこんなことがわかった。
・メスの蚊の羽の音は「ラ」
・血を吸うのはメスだけ
・ただし、蚊の羽の音は蚊の種類によって異なる
「ラ」の音は440ヘルツ。音叉と同じ音だ。専門書で音叉のまわりに蚊が集まっている写真を見たが鳥肌ものだった。興奮して鳥肌だし、すなおにかゆくなる。
また、いまの研究では以下もわかっているそうだ。
・蚊は二酸化炭素で人の気配を感じる
・O型の人が刺されやすい
あと経験的なものとして、酒を飲んでいる人はよく蚊にさされる。夏にそとでビール飲んでいると体じゅう蚊にさされている。
さて、くどい説明は以上で終わりです。そとに出ましょう。
実験開始
実験は池がある都内の某公園で行った。夕方、公園に入った時点で耳元に「ぶうん」とラ、いや蚊の音がした。
誰がいちばん蚊を集められるか。ただし、ラで集まってくるのはオスのため、刺された数ではなく、目でカウントすることにした。
参加メンバーのプロパティは以下のとおり。
これから30分間、蚊を待ってみる。驚愕の実験結果は少し後で!
30分経過
蚊じゃなくて警備員が集まってしまいました、というオチも期待したがそんなハプニングもなく、ラの音はたそがれの公園に響いた。
結果の数値は以下のとおり。どうのこうのいいようがないぐらい地味な数字だ。
▼蚊を確認+刺された数
ラ | 2匹+1箇所刺され |
O型 | 0匹 |
アルコール | 1匹+1箇所刺され |
二酸化炭素 | 1匹 |
結論としては
わずかであるが、ラが蚊が多く発見している。ただ、僕がもともと蚊に食われやすいのでそのせいも否定できない。
しかし公園で笛を吹いているのは妙に楽しく、「ラ」とか蚊とか、どうでもいいよなと思った。
と、実はそれが新たな発見の始まりだった。その楽しさがあったのだ!
談笑していると
とりあえず実験を終えて、残ったビールを全員で飲んでいた。僕が練習してきたドナドナを吹いていると、前田さん(デジタルビイム所属、今回の実験では二酸化炭素を担当)が吹けるという。
「♪プーピーピピピー プープー ピピピー(あーるー晴れたー ひーるーさがりー)」
楽譜が読めるので楽譜さえあればなんでも吹けるという。教則本にたまたま載っていた「もらい泣き」だって
「♪プププーピー ププププ プピプププー(ああいいやあ君からもらい泣き)」
音でしか表せないのが残念だが、リコーダーがうまいのはかっこいい。前田さんの演奏の様子は18日の特集の動画をご覧ください。
と、そのとき気づくと蚊がたくさん集まっていたのだ。蚊だらけといっても過言ではない。
蚊は呼ぶと来ない
結果として蚊をいちばん集めたのは、男4人でビールを飲んで笛を吹いていた状況だった。
笛プラスアルコール、談笑の二酸化炭素のあわせ技だろうか。経験的にも納得がいく結論である。また正直なところ、そんなやつら蚊にさされてしまえ、という気もする。