群雄割拠するレモンサワー界において、その美味さを武器に最強の一角として君臨する「檸檬堂」。これについて、もはや説明は不要だろう。
そんな檸檬堂に、2022年3月14日から新商品が登場。「檸檬堂 うちわりレモン」だ。お値段は税別450円。割って飲むということで、つまり原液のようなもの。なるほど……じゃあ、そのまま飲んだら美味いんじゃね?
・25度
本商品は14日から販売開始だが、近所のセブンだと15日以降と言われ、近所のファミマでは販売済みですでに売り切れていたりということで、お店によってバラつきがあるようだ。
コンビニ以外でも取り扱いはあるようで、何だかんだで筆者は近所のヤオコー(埼玉を本拠地とするスーパー)でゲットした。
いざ飲む前に、まずは概要をチェックしてみよう。割って飲む用ということで、アルコール度数は25度。ウィスキー等と比べれば高くないが、チューハイとしては高いと言えよう。
300mlの瓶入りで、およそ10杯分とのこと。
表面の記述的に、原液ではなく原酒というのが正確な表現だったもよう。
開けてみると、ヒュー、めっちゃいい匂いだぜ! レモンの香りがエクストリームにマーベラスだ。この時点でメチャクチャ美味そうでたまらない。
・そのまま飲む
こんな良い匂いを嗅がされたら、そのまま飲んでみたくなるのは自然の流れだろう。もしアルコール度数が60度とか70度だったら少しは躊躇(ちゅうちょ)したと思うが、25度と程よい感じだしな。
ということでストローをセット! 飲んでみたところ……
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オーケィ、これは割って飲むやつだったわ。まあ、よく考えれば最初から割って飲むために生み出されたものだったけれども。
・甘い
度数やレモンの酸味などについては、個人的にはそのままでも全くOKな感じだった。しかしべったりした甘さがちょっとツラい。
匂い的にはとても美味そうに感じられたし、実際に香りだけみれば、原酒のままでも素晴らしいと思う。だが、このガムシロップ的な甘さはちょっとアウト寄りだと思う。
とはいえ、到底誰に飲ませても無理だろうというようなものではなく、人によっては許容範囲な可能性を感じなくもない。
もしカブトムシが酒好きになったら、めちゃくちゃ喜んで飲みそう。ヘヴィな粘度を感じるハードコアな甘さでも大丈夫な方は、とりあえず一口試してみたらいいと思う。
・割ってみた
ということで、原酒のまま飲むのはいささかアウト気味なムーヴだったわけだが、次は正しく割って飲んでみよう。ビン表面の記述によると、炭酸で1:3がイイらしい。
ということで、とりあえずウィルキンソンを用意。このあたり、使う炭酸水によって味わいは変わると思う。相性を追求してみるのも面白そうだ。
1:3で割って……
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> うめぇえええええええ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
最っっっっっ高の仕上がりだ! なんでだろう? 瓶だからか? あるいは自分で作ったからか? 缶入りよりも美味い気がする。
缶入りのコーラよりも、瓶入りのコーラの方が美味く感じる的な、そういう法則によるバフがかかっていそうな気がしなくもないが、とにかくうめぇ! こいつは最高だぜ!!
1つマイナスになり得るポイントも挙げておこう。飲み方として1:3で割るのもいいが、飲み進めると何だかんだで1:1くらいに落ち着いてしまい、そうなると1瓶が秒で消える。
お酒に強い人であれば、1回の晩酌で軽く2本は消費しそうな気がしなくもない。その場合、1瓶で税抜き450円という価格は、コスパ的にどうなのか……と。
とはいえ、本商品の登場によって、あの檸檬堂の原酒を好みの濃度で飲めたり、あるいは何か他の酒と混ぜてアレンジしたりすることも可能になった。
筆者もジンやウォッカ、ドライベルモットなどと混ぜて試してみたが、例えばコアントローとレモン汁を使う何かしらに対し、「檸檬堂 うちわりレモン」を導入することで新しい世界が開けそうな可能性を感じた。
気になっている方は、とりあえず見かけたら1瓶試してみて損はしないと思う。これは酒飲みにとって、シリーズで最も自由な檸檬堂だ。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.