元K-1王者の小比類巻貴之さんが、大みそかに行なわれた総合格闘技大会「RIZIN.33」における八百長疑惑をめぐり、渦中のシバターさんへの擁護とも取れる発言をした。
八百長疑惑は、YouTuberでプロレスラーのシバターさんと元K-1ウェルター級王者・久保優太選手の対決で浮上したもの。小比類巻さんは2022年1月4日に投稿したYouTube動画で、この試合への私見を述べた。
「彼の戦い方。彼の勝機の見出し方かなと思った」
試合では、シバターさんが1ラウンド2分16秒に久保選手に飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを決めて1本勝ち。しかし対戦後、両者が”やらせ”を示し合わせていたとみられるLINEのスクリーンショット画像がネット上に流出し、物議をかもしていた。
「シバター vs 久保優太の八百長問題について。」と題して公開した動画で小比類巻さんは、疑惑の一戦を「シバター選手の作戦通り」と総括。シバターさんが試合前に久保選手を油断させるような言動を繰り返したことについて「彼の戦い方。彼の勝機の見出し方かなと思った。一言でいうと、シバターがやり方は汚いけど、賢く勝ったんじゃないかな」と一定の評価を下した。
さらに、両者が事前に打ち合わせしていたことに関して、小比類巻さんは「今はTwitterとかで選手同士が絡み合ったり、言い合いしたりするじゃないですか。表に出てないだけで、やり取りはみんなしてますからね」としたうえで、「そういう世界になってくるんじゃないですか。全くSNSもやらず何もせずにファイターだけやってる寡黙な選手が強くなるかもしれないし。逆にそれ(SNS)をうまくつかって心理戦に勝つ選手も強くなるかもしれない。要は勝負師が勝つということですね、これからは」と、今後の格闘技界を予測した。