僕らが「ルンバ」を好きな理由は、暮らしに寄り添う懐の深さがあるから

やっぱり「ルンバ」は特別な存在。

ロボット掃除機の便利さをすでに享受している人も、ロボット掃除機をまだ導入したことがない人も、気になるのはロボット掃除機のパイオニア「ルンバ」

圧倒的な知名度と人気の理由は、その確かな技術力にありますが、「ルンバの魅力はそれだけにとどまらない」と話すのは、ルンバ使用歴の長いギズモード編集部の金本とライターの小暮ひさのりさん。

今回は発売されたばかりの新モデルRoomba Combo10 Max ロボット + AutoWash 充電ステーション」を手にしながら、ふたりがルンバを好きな理由と、数ある製品のなかから自分に合った1台を見つける方法について聞きました。

ルンバの進化は、ロボット掃除機の進化

──おふたりのルンバ歴はどのぐらいになりますか?

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ギズモード編集部 金本

ギズモード編集部 金本(以下、金本):僕は10年ぐらい前からですね。きっかけは、ペットを迎えて抜け毛が気になるようになったから。はじめてのルンバは「871」というモデルで、2年ほど前に「ルンバ コンボ j7+」に買い換えました。水拭き機能を搭載した、ルンバ初の2in1モデルですね。

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テクニカルライター 小暮ひさのりさん
ギズモード・ジャパンをはじめ、さまざまなメディアで執筆。「ハウスクリーニングアドバイザー」の資格を持つほどの掃除好き

小暮ひさのりさん(以下、小暮): 金本さんがどうして800シリーズのルンバを選んだか、当てましょうか。ゴム製のブラシになったからでしょう?

金本: そうそう(笑)。髪がからまないという触れ込みだったけど、試してみたら本当にからまなかった。

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小暮: 掃除機のブラシに髪の毛がからまるのは仕方がないという概念を覆したのが、ルンバのゴム製のブラシなんですよね。この「デュアルアクションブラシ」は少しずつ進化しながら、現行モデルの多くがこのブラシになっています。僕はこのブラシだけでも、ルンバを選ぶ理由になると思っています。

金本: 掃除はロボット掃除機にお任せするけど、メンテナンスの部分は人間が担わなければいけない。そのメンテナンスのストレスを、いかに少なくしようかという心遣いがルンバにはあるんですよね。僕は、いいメカの条件はメンテナンス性の高さだと思っていますが、ルンバはまさにその好例です。

小暮: それでいうと、部屋の隅のゴミをかきだす「エッジクリーニングブラシ」もそうですね。本体裏面の片側だけにしかついていないのには理由があって、1つにすることでユーザーにかかる手入れや買い替えの負担を減らすため。片側1つでも高い清掃力はもちろん発揮できますよという、製品への自信のあらわれも感じます。

ゴミ捨てのストレスをなくした「クリーンベース」

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──ルンバの進化を語るとき、忘れてはいけないのが「クリーンベース(自動ゴミ収集機)」ですね。掃除の完了後、ルンバ本体のダスト容器のゴミを自動で収集する、ゴミ捨ての手間を省くための機能です。

小暮: 僕は面倒くさがりで、ルンバのダスト容器内に溜まったゴミの処理をすごくおっくうに感じていたんです。だから、クリーンベースがついた「ルンバ i7+」を試したときは、本当に快適でうれしくて。ロボット掃除機をかけたいときにいつでもかけられるのは、クリーンベースのおかげですね。

金本: 僕も、シンプルな機能のロボット掃除機に、何か1つだけトッピングする機能を選べるとしたら「クリーンベース」ですね。

おもしろいのは、ロボット掃除機で広まった自動ゴミ収集機能が、スティック掃除機でも採用されはじめてきていること。もともとロボット掃除機は、掃除機に車輪を実装した掃除機のバリエーションの1つだったのに、今は掃除機のトレンドセッターになってきていますよね。

小暮: ここ2〜3年かな、ロボット掃除機の潮目が明らかに変わっているというのは僕も感じています。

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小暮: ちなみにダスト容器が洗えるようになったのは、クリーンベース登場の少し前。クリーンベースがゴミを収集してくれるから、洗えなくてもいいのでは?と思ったんですが、洗うとやっぱり気持ちいい。どうやらダスト容器を洗いたいという日本人の声を受けて改良したみたいです。

金本そんな柔軟さも、ルンバの魅力ですね。

水拭き用パッドの自動洗浄・乾燥ができるルンバ登場

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──そんなルンバのメンテナンス性の高さを、さらにアップデートさせたのが、拭き掃除用クリーンパッドの自動洗浄ができる最新型掃除機Roomba Combo10 Max ロボット + AutoWash 充電ステーションです。ほんの一例ですが、進化ポイントは以下のとおりです(※1)

  • 「AutoWash 充電ステーション」を搭載。自動ゴミ収集、自動給水、自動パッド洗浄と乾燥、自動充電と再開ができる。
  • 掃除機がけのみ、掃除機がけ&拭き掃除、に加えて拭き掃除のみにも対応。
  • キッチンやトイレなど、特定の部屋を水拭きした後にパッドを洗浄するよう設定可能。
  • セルフクリーニングサイクルで、充電ステーション自体を清潔に保つことができる。
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小暮: 僕はパッドを手洗いするのも面倒に感じるので、パッドの自動洗浄と乾燥ができる「ルンバ コンボ 10 Max」の登場は、「待望の」という感じですね。あとはまず見た目がいいですよね。扉が横に開くので、扉を開ける上のスペースを気にせずに配置できるのもいいなと思いました。

このコンパクトなスペースに給水用タンクと排水用タンク、ゴミ収集用の紙パックがあって、さらに本体の充電、パッドの自動洗浄と乾燥、自動給水までやっちゃうってすごいよなぁ。

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金本: 僕は発売前に試させてもらったんですが、気に入ったのが2つの水タンク。充電ステーションから上に持ち上げるのではなく、手前に引くから出しやすく、持ちやすい。フタが大きく開くし、 タンクが浅いので洗いやすいんですよね。パッキンもよくできてる。

──「掃除機がけのみ」「掃除機がけ&拭き掃除」「拭き掃除のみ」が設定(※1)できることや、キッチンやトイレなど、特定の場所を水拭きしたら、一度パッドを洗うように設定できることについてはどうですか?

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金本:僕は、掃除機がけと拭き掃除を同時に行なえればじゅうぶんかなとは思っていますけどね。

小暮: でも清掃モードを分けられるに越したことはないですよ。僕は「拭き掃除のみ」はけっこう使うと思います。水拭きだけだと静かですから、子どもが寝ている時間に拭き掃除だけするということもできるんですよね。

金本:なるほど、拭き掃除専用ロボット「ブラーバ」と同じ役割をしてくれるということですね。床のゴミやホコリはそんなに多くないから、ブラーバだけで拭き掃除しちゃう人もいるって聞いたことがあります。

あと、「ルンバ コンボ 10 Maxは特定の場所を掃除したらパッドを洗うように設定(※1)できるのはすごくいいですよね。キッチンのベタベタした油汚れをリビングに塗り広げるなんて事態が回避できます。

小暮: 僕の家では、さすがにトイレの拭き掃除はルンバにお願いできませんけどね。4歳児が大胆に粗相することも多いので(笑)。

掃除時間の短縮、掃除のスケジューリングは「カメラ」があってこそ

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──「ルンバ コンボ 10 Max」は、カメラの認識機能がさらに強化されています。

小暮ルンバがここまで進化したのは、カメラやナビゲーションシステムなどの進化があってこそ。はじめて自宅の間取りをマッピングできたときは、感動したなぁ。初期のルンバは壁や家具にぶつかりながらランダムに走行して掃除をしていましたが、カメラやセンサーでマップを作って、空間を記憶することで、整然と掃除ができるようになりました。

金本:ルンバでの掃除時間が圧倒的に短縮されたのも、カメラやセンサーなどの進化のおかげですよね。部屋の環境を学習してマッピングするので、スケジュールに沿って指定された部屋だけを掃除する、なんてこともできます。

初めて使ったルンバはランダム走行だったので、ムダのない動きで隅から走行したり、指定された部屋へ直進したりするルンバを見ると、賢くなったと実感します。

──カメラの認識機能がアップしたことで、ルンバの「Dirt Detectテクノロジー」も進化したそうですよ。

金本:「Dirt Detectテクノロジー」とは、とくに汚れている場所を認識し、走行する往復回数を増やして念入りに掃除する機能のことですね。でも掃除はルンバにお任せだから、そのシーンを見たことがないんですよね(笑)。

小暮: 僕もです(笑)。でもアプリに「ここが汚れていました」って報告がくるから、それで安心できればじゅうぶんだと思ってます。

ルンバのスマホアプリ「iRobot Home」は本当に秀逸。僕はやっぱり「こんなものが落ちてました」などと障害物(※2・3)を回避(※4)したレポート がアプリに通知されるのが助かりますね。ルンバは健気に掃除を完遂させようとする。それがアプリからも伝わるんです。

ルンバの出荷台数は世界でも群を抜いていますから、障害物などのフィードバックが世界中から多く集まります。その情報をもとにアップデートされていく。つまり、我々が使えば使うほどルンバは賢くなっていくというわけですね。

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アプリ上で、ブラシ類やフィルター、拭き掃除用パッドの消耗具合や交換時期を教えてくれる

金本:今回「ルンバ コンボ 10 Max」を借りて使いはじめたとき、「またマップの作成からなのかな」と思っていたら、僕が今使っているルンバのマップを引き継ぐことができました。ルンバのアプリは操作性もいいんですよね。

僕がこのアプリで好きなのは、パーツのステータスがわかるところ。あとどのぐらい使うと交換時期ですよという目安が可視化されているんです。

小暮: 僕らみたいな、世の中をゲーム的に見ちゃう民にはたまらないやつですね(笑)。

ぴったりの1台が必ずある。自分に合ったルンバの見つけ方

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──ルンバにはいろんな機種がありますが、自分に合った1台はどう選べばいいと思いますか?

小暮: もし僕がひとり暮らしだったら、機能が一番シンプルな「ルンバ コンボ Essential robot」にするかもしれない。部屋もそれほど大きくないだろうし物も少ないだろうから、家具を認識する高機能なカメラもいらないし。

お財布に余裕があれば、そのモデルに自動ゴミ収集機能がついた「ルンバ コンボ 2 Essential robot + AutoEmpty 充電ステーション」もいいですね。それでも60,000円を切っています。

金本:僕はハイスペック志向だから、やっぱり「ルンバ コンボ 10 Max」って言いたい。でも個人的には水拭きパッドを洗うのは手間に思わないので、「ルンバ コンボ 10 Max ロボット + AutoWash 充電ステーション」から自動給水とパッドの自動洗浄・乾燥機能を省いた「ルンバ コンボ 10 Max + AutoEmpty 充電ステーション」が自分には合うかもしれないです。

小暮: ハイエンドなモデルがすべての住まいにベストかというと、決してそうではないんですよね。

金本:畳やカーペット敷きの家なら吸引だけできる「ルンバ j9+」があるし、拭き掃除の機能は欲しいけど、ゴミを捨てるぐらいなら自分でやるという人は「ルンバ コンボEssential robot」という選択肢があります。

小暮: 最新の「ルンバ コンボ 10 Max」は、本当は部屋をすごくきれいにしたいのに掃除をする時間がないという人のアウトソーシングには最適。20万円弱という金額は決して安くはないけれど、自分は時間を使わずに掃除ができると思えば賢い投資だと思います。

その人の住まいや家族構成、ライフスタイルに合った1台がルンバシリーズには必ずあります。その1台を見つけて、掃除のストレスを軽減し、少しでも豊かな毎日を送ってほしい。ルンバという製品には、そんなメッセージが込められているんですよね。ルンバは懐が深いんです

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──ところで、小暮さんはどのルンバを使っているんですか?

小暮: 僕は仕事柄、いろんな機種を試してレビューしなきゃでしょ。そうなると「サブスク」がありがたいんです。1カ月で返せますし、3年使いつづければ月額課金が終了して、借りていたルンバが自分のものになる。サブスク、すごくおすすめですよ。

金本:そうなんですか? ルンバのサブスクサービスは知っていましたが、3年で月額課金が終了するのは知らなかったです。サブスクなら自分の家や暮らし方に合う1台を試せるし、新機種への乗り換えもしやすいですよね。ルンバを使ってみたいと思ったら、サブスクからはじめるのは大いにアリですね。

小暮: 僕はルンバに出会って、「掃除が面倒」と考える隙もないほど、掃除という概念が日常からなくなりました。何より、掃除をルンバに任せることで、掃除にあてていた時間を他のことに使える。これは部屋がきれいになる以上に価値があることだと思います。

自分にピッタリの1台が選べないという方は、まずはご自分の住環境と掃除の課題を振り返ってみるといいかもしれません。「どんな家で暮らしたいか」でもいいでしょう。ルンバのホームページをのぞくのは、それからでもいいと僕は思いますよ。

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小暮さんが持っているのは「ルンバ コンボ 10 Max」のロボット本体、金本が持っているのは「ルンバ j7+」をかたどったクッションです

──以上、ルンバ愛あふれる、小暮さんと金本の対談でした。

ルンバ コンボ 10 Maxとギズモード編集部のお掃除対決を動画にしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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※1 iRobot Home アプリを使用。
※2 回避する対象:コードやケーブル、ペットの排せつ物(※3)、靴やスリッパ、靴下、ファブリック、衣服、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープなど)、犬・猫など。回避する対象は順次アップデートされます。
※3 犬または猫の固形の糞のみ(毛玉や吐しゃ物、液体は対象外になります)。
※4 iRobot Home アプリに接続し、障害物検知が自動(推奨)の状態でご使用いただく必要があります。前面カメラセンサーが物理的に覆われている場合や極端に暗い部屋では、回避する対象の検出が正常に作動しない可能性があります。トレーニング/マッピング走行中は障害物を検出して回避する機能が作動しないので、床にコードやペットの排せつ物などの障害物がない状態で行なってください。

Source: アイロボットジャパン

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