一般的に「インターコンチ」といえば、かつて新日本プロレスが管理していた王座『IWGPインターコンチネンタル王座』……ではなく、あの高級ホテル『インターコンチネンタルホテルズグループ』であろう。
なにせ同社は世界100カ国以上で5900軒以上ものホテルを運営しており、その総部屋数は世界最多……とウィキペディアには書いてあった。つまるところ、世界どこにでもあるのがインターコンチであり、ここ大分県・別府の山の上にも、超巨大なインターコンチが威風堂々と構えていた。
・注意事項
この記事は筆者(GO羽鳥)が感じたことを疑似体験してもらう趣旨で構成しているが、“ビュッフェのラインナップだけが知れたらそれでよし” という方は、こちらのリンクをタップ(クリック)してワープしよう!
・予約方法
なんとまさかの予約不可。あくまでも “席に空きがあった場合の案内のみ” なので、実際に行ってみてイチかバチかの出たとこ勝負だ。いずれにしても事前に電話での問い合わせ推奨。ちなみに価格は4000円(税込)だ。
さて、話を戻して……
正式名称は「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」
朝なのにイルミネーションが輝き……
むっ!
ベンツ……!!
マリオットはフォルクスワーゲンだったが、インターコンチはベンツのバン……! これは期待が高まる……
って……
はうぁっ……!
なんだこの雰囲気最高なオシャレ空間……!! すんごい眺め(しかも朝日)&すんごい吹き抜けだぞ……! ていうかこのホテル、私の大好きな番組『ガイアの夜明け』で特集されてたところだ……。どうりで見覚えがあると思った……!!
んでもってビュッフェ会場の4階に上がると──
しょええええええええ!
なんじゃこの景色&ロケーション……!!
なんか、映画『アイアンマン』の主人公の家がこんな感じだったな……なんて思いつつ、
まだ外(テラス席)は寒いので、室内の席へ座ると……
むむむっ!
おしぼりが……
AROMA(アロマ)だとぅ……!?
……
いいにおい!!!!
そういえば、ビュッフェに詳しい著名な誰かが “ホテルのビュッフェはおしぼりで決まる” と言ったとか言わなかったとか(←言ってない)……。いずれにしてもアロマのおしぼりは初体験。期待は高まる一方である。
──と、その時!
ウェイターさんがメイン料理と飲み物が書かれたメニューを持ってきてくれた。そこには、まいどおなじみの卵料理と──
突然の中華粥!
そして飲み物が書かれている。もちろん卵料理は食べたいけれど、中華粥も食べてみたい……! うううむむむむ……と悩んでいると、
「よろしければ、お2つでも!」
と、ウエイトレスさんが助け舟を出してくれた。しかも「さらに足りなければメインのお代わりもしてください」とまで!! なんとメインがお代わり自由とは……スゴイぞここっ!
というわけで頼んでみたのが……
エッグベネディクト……と思わせておいて〜の、
エッグ・フロレンティーン! 「フロレンティーン」が何なのかよくわからないが、“できるだけ難しい名前のメニューを頼む” が私のビュッフェメイン料理の流儀なので、それに従ってフロレンティーン!!
それでは、フロレンティーンが来るまでの間にビュッフェコーナーを紹介しちゃいましょう。
まずは…
サラダとかでしょ?
ご飯やカレーでしょ?
和のお惣菜や別府名物でしょ?
火を通した系洋食でしょ?
パンでしょ?
チーズやハムなどでしょ?
冷たい飲み物に、フルーツやヨーグルトでしょ?
そして少し離れたスペースにある、蜂の巣ハチミツが目をひくシリアル&フレッシュ・フルーツコーナー……
……と、ビュッフェコーナーはコンパクトにまとまっているので一見少数精鋭かと思いきや、いざ近づいてお料理たちを見て回ると、全部すさまじくウマそうだしスゴい種類!!
さらに!
シュッ!
マリオット東京にもあった、「手をかざすと空気が出てきて触れずに手袋ができるアノ機械」が再び登場。
マスクやマスク入れも置いてあり、コロナ対策はバッチリである。
てな感じで、第一陣を連れて帰ってきたら……テーブルの上には先ほど頼んだメインたちが……!
そして……
これが……
エッグ・フロレンティーンなるもの(ナニソレ)だな!
なんという美しさ……
なんというウマさ!! アレだね、エッグベネディクトのほうれんそう入りみたいな感じなんだね。これにはさらにサーモンもトッピングされてて贅沢! 気に入ったよ、フロレンティーン!!
もちろん……
普通のエッグベネディクトも超絶ウマいが……
冷めないうちに中華粥もいただこう。
トッピングなしでも……フムフム、ンマい。
だが、中華醤油的な感じのタレ(?)と揚げパンをトッピングして一緒に食べると……
好吃〜(ハオチィ〜 / おいしい)!
ちなみにこの時、間違えてインカメで自分の顔面を撮影してしまったのだが、その時の画像を確認すると、
なんとも幸せそうな顔をしていた。
それはさておき、一通りメインを楽しみ終わったので、第一陣のビュッフェたちに着手。サラダ、ベーコンなど、当然のように美味しい。しかし、ここで特筆すべきは、
ハッシュドポテトの美味しさである。外側カリカリ、中はお芋がホクホクの上質ハッシュドポテトに、ケチャップではなく、お料理の一品である「白インゲン豆のトマト煮込み」をかけて食べたところ絶品!
また、「コーンポタージュ」も普通じゃない。濃いっ濃いのコーン味で、シェフがちゃんと作ってる感が半端ない。メインではない料理も一級品の実力を備えていたことにただただ感激。
と、ここで!
微笑みの素敵なウェイターさんが、キラキラと輝く飲み物を持って来てくれた。なんと作りたてのフルーツスムージーとのこと。これまた濃い濃いの激ウマで、心の満足度は高まる一方。
だが、このビュッフェの主役は、この後に食べる……
種類豊富なパンたちだった──!
その神々しさは、まるで宝石。中でもとんでもなく美味しかったのが、デニッシュ系生地のパンたちである。
苺のデニッシュ、栗のデニッシュ、ベリーのデニッシュ、パン・オ・ショコラ、シナモンロール、クロワッサン、苺のクロワッサン……!!
とにかくサックサクで、口の中でバターの香りが豊かに広がる。ここはパン屋さんなのか? しかも日本一のデニッシュを出してくれるパン屋さんなのかーっ!?
それ以外のバゲットやライ麦パンなど、お食事系のパンももちろん高品質で激ウマだが、ここは甘党でなくても是非デニッシュ系を完全制覇してほしい。苺、栗、シナモンロール、クロワッサンは特にオススメだ。
──と、デニッシュに歓喜していたら、光り輝く何かをトレイに乗せたウェイターさんが再登場。なんやなんやと見てみると……
焼きたてのアップルパイ!
お味はもちろん……
トレビア〜ン!
何が嬉しいって、さっきのスムージーもそうだけど、サプライズ的に食べ物を持ってきてくれるところ。美味しい上に飽きさせない。それでいて、何から何まで一級品。
喉を潤すために持ってきたオレンジジュースでさえも……
なんじゃこりゃああああああああ! こんな美味しいオレンジジュース、飲んだことない!! 「大当たりのオレンジ」ばかりを10個集めてきて絞ったかのようなオレンジジュース。まいりました。もう降参である。
そのほか、
それが、特製カレーや別府冷麺も美味しかったが、どうしても最後に試してみたかったのが、
大分県杵築産の、丸ごと蜂の巣から採れる蜂蜜である。蜂の巣からトロトロと垂れている蜂蜜をその場でいただくことができるなんて……
ヨーグルトにたっぷり垂らして……
甘くて新鮮〜っ! もうね、最初から最後まで大興奮!! 今回の満足度は、間違いなくチャンピョン級!
そんなこんなで、
すべてを堪能し終えた私は、
やはり、幸せそうな顔をしていたという──。
<つづく>
参考リンク:ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ、「エレメンツ」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24