【実録】書き終わるまで帰れま10! 話題の「原稿執筆カフェ」に行ってみた / 今まさにこの記事を現場で書いてます、なう

ロケットニュース24

あなたは最近ネット上でちょいちょいバズっている『原稿執筆カフェ』をご存じだろうか? 原稿執筆カフェとは読んで字の如く「原稿を執筆する人専門のカフェ」である……のだが。

『原稿執筆カフェ』の恐ろしいところは「目標を達成するまで帰れない」ということ。え……帰れないの? なんとストイックなカフェであろう? これは執筆を生業とする者として行ってみるしかあるまい──。

・リアル「終わるまで帰れま10」

2022年4月、高円寺に誕生した原稿執筆カフェ。ざっくり言えば「目標クリア強制施設」であり、目標を達成するまでは店を出ることはできない。要するに自分を追い込む超ストイック空間って……まるで「精神と時の部屋」ではないか。


※ 精神と時の部屋を知らない人はドラゴンボールを読んでみよう☆


ぶっちゃけた話、あまりにピンポイントすぎて「利用する人がおるんかいな?」「話題だけなんじゃなの?」と思ってしまうが、実際に『原稿執筆カフェ』まで足を運んでみたところ、


めっちゃいた。


・まさかの満席

店内は満席で、全員がパソコンと向き合いキーボードを打ち鳴らし続けている。線路沿いに面しているため電車が通過する音は聞こえるが、基本的に店内は超サイレント。つまり「仕事はしやすい環境」と言えるだろう(静かすぎて逆に緊張するけど)。

さて、原稿執筆カフェでは入店時に目標を設定するのだが、私は「2時間で記事1本を書く」とした。もちろん記事は今まさにご覧いただいているこのページ。P.K.サンジュン、高円寺の原稿執筆カフェで記事を書いております、なう。

・余裕だろ(笑)

さて、ここまで書いてみて “ある事実” に気付いてしまった──。それは「もう書くことがあまりない」ということ。料金や設備については最後の方にまとめて書けばいいし、そろそろ入店が30分が経過し気分転換を図りたいところだ。というわけで、


タバコを吸おう。


原稿執筆カフェでは、外の席でタバコもOK。その他、セルフでコーヒーや紅茶なども用意されている。もちろん各種電源やWi-Fiも完備だから、パソコンで仕事するには十分すぎる環境が整っていた。

・トラブル発生

「これは2時間もかからないで終わるな」──。私は内心ほくそ笑んでいた。自分で言うのも何だが、ゾーンに入ったときの私は筆がメチャメチャ早い。事務所で誰かがワーキャーやっていようとも、周囲の全てをシャットダウンする集中力がある。ところが……。

予定の2時間よりもかなり早く執筆を終わらせなければならない理由が発生! というのも「パソコンのアダプター」を会社に忘れてきてしまったからだ。ま、マジかよ……!

現段階でパソコンのHPは64%。おそらく寿命は50分ほどといったところだろうか? こうなってくると結構焦る! 書くだけじゃない、画像を加工する手間もあれば、まだ1枚も店内の撮影をしてないんや!!

そんな時であった。背後に気配を感じた私がふと振り返ると……。


店の人「進んでますか?」


うお、ビックリした! てかうるせえ!! そうこれこそ『原稿執筆カフェ』の名物(?)「進捗チェック」で、入店時に「マイルド・ノーマル・ハード」の3段階から設定可能。というか、なんで俺は “ハード” にしちまったんだよ……!

・奥義「進捗チェック」

それでもパソコンの電源が落ちる前に全ての作業を完了させねば。わざわざ『原稿執筆カフェ』に来ておいて目標が達成できなかったら、お店に迷惑がかかってしまう可能性だってある。やれ、サンジュン! お前なら出来る!!

ここからハイスピードで撮影や画像の加工に手を付け、何とか目処も立ってきた。ちなみに『原稿執筆カフェ』とは言いつつも、厳密には執筆作業だけではなく「翻訳」「コピーライティング」「ネーム入れ」「編集」「校正」「動画編集」などで利用してもOKだ。

・めっちゃ安い!

気になる料金は諸々込みで30分150円(現金不可)だから、かなりリーズナブルではないだろうか? 執筆のための設備は揃っているし、なんならたまにお菓子まで配ってくれる。「進捗チェック」を考慮してもファミレスより仕事がしやすい環境と言えるだろう。

というわけで、今回は話題の『原稿執筆カフェ』をご紹介した。個人的には「ここにいる全員が執筆系の仕事をしてるのかぁ」と思ったら、やや胸アツだったこともご報告しておく。なんか妙な連帯感があったよね、一言も話してないけど。クリエーター諸君、率直に『原稿執筆カフェ』は結構いい店です。

参考リンク:原稿執筆カフェ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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