東京都水道局をかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは12月2日9時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ
確認されているフィッシングメールの件名は「水道局からのお知らせ」。メールの本文は以下のような内容で、水道料金が未納であり断水になるおそれがあるとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
日頃のご利用ありがとうございます。
水道料金を支払っていない場合、2021年12月3日までに料金を払っていないと断水する可能性がありますので、下のリンクをクリックしてお支払いください.。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)
誘導先は東京都水道局のオンラインサービス「東京水道マイネット」のログイン画面を装ったウェブサイトで、「お客さまID」と「パスワード」の入力を求められる。
これらを入力すると、クレジットカードの情報などの入力を求める画面が表示され、カード番号、有効期限、セキュリティコードのほか、名前(フリガナ、漢字)と連絡先電話番号の入力欄が表示される。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
https://●●●●.tokyo/
https://●●●●.shop/
同協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘。その上で、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。
東京都水道局でも注意喚起を実施。同局では料金の請求に関するメールを送ることはなく、心当たりがないメールは開かないようにとしている。
また、東京都水道局のTwitterアカウントでは、SMS(ショートメッセージサービス)を利用した不審なメッセージも確認されているとして、注意を呼び掛けている。誤ってクレジットカード情報を入力してしまった場合は、ただちにカード会社や警察に相談するよう促している。
【不審なショートメッセージに注意!】
「水道局」を名乗る不審メールは、現在、メールアドレスのほか、電話番号を使用した「ショートメッセージ」へも送信されていることが確認されています。誤ってクレジットカード情報を入力してしまった場合は、直ちにカード会社や警察にご相談ください。— 東京都水道局 (@tocho_suido)December 2, 2021