昭文社、昭和~平成の都市地図シリーズを復刻した「MAPPLEアーカイブズ」発売 第1弾は東京23区の各区版、電子書籍で提供

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「MAPPLEアーカイブズ」の表紙

 株式会社昭文社ホールディングスと株式会社昭文社は5月22日、昭和・平成4世代の都市地図シリーズを復刻した「MAPPLEアーカイブズ」の電子書籍版を発売した。Amazon.co.jpのKindleストアにて購入できる。価格は各1210円。

渋谷駅付近(1968年)

 MAPPLEアーカイブズは、昭文社が1960年の創業以来、膨大な数を刊行してきたベストセラーの都市地図シリーズを復刻して集成版として発売する新シリーズ。高度成長期の1968年、バブル前夜の1985年、平成に入り大規模開発で変貌を遂げた2001年、平成後期の2014年の4世代の地図を収録している。地図は年代ごとの分割地図(大判1枚だった原本の区分地図を8~9図に分割)で構成されている。

 第1弾では、東京23区の各区版のうち、千代田/中央/港/新宿/文京/台東/墨田/江東/品川/目黒/大田の11区を5月22日に発売した。残りの世田谷/渋谷/中野/杉並/豊島/北/荒川/板橋/練馬/足立/葛飾/江戸川の12区は6月3日に発売する。

(左から)江東区(1968年)、板橋区(1968年)、港区(1985年)

 いずれも各エリアの変遷や特徴を解説した記事を掲載しており、各区の成り立ちや昔と今の地名、土地利用の違い、建物や道路の変化などをテキストや写真、地図比較などによって具体的に紹介している。

解説記事

新宿副都心の変遷(解説記事より)

 また、各年代の凡例を見ることで、その時代に何が重要視され、どのようなものが多くあったのかが分かる。例えば1968年代の凡例には、トロリーバスやポスト、電報局、浴場(銭湯)などが掲載されている。

凡例の変遷(左から1968年版、2001年版、2014年版のそれぞれ都市地図凡例)

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