松屋の『牛ヒレ肉のカットステーキ定食(890円)』をロカボ変更で注文。
──上の文章を読んで「あっ!」と思ったならば、あなたは何が出てくるか分かっているのだろう。一方で何も思わない人は、ダイエットガチ勢か、あるいは私と同じ勘違いをしているかのどちらかに違いない。
そしてTwitterを見ると “勘違い勢” は結構いるようだから、本記事で取り上げよう。「ロカボ変更」のトラップについて。
・松屋のロカボ変更について
松屋のロカボ変更がそもそもガチであることについては、以前の記事でお伝えした。知らない人のため簡単に説明しておくと、松屋でロカボ変更するとライスがただの生野菜になる。
麦ご飯やカリフラワーライスになるといったユルいカロリーダウンではなく、生野菜そのものになるのだ。ゆえに、松屋が東日本で販売中の『牛ヒレ肉のカットステーキ』もロカボ変更するとライスが生野菜になる。それは私も知っていたので、大した問題ではない。
何が問題かというと「定食」ってところだ。実際に私が注文した『牛ヒレ肉のカットステーキ定食』のロカボ変更がどんなものかを見た方が話が早そうなので、まずはそちらを紹介したい。これだ。
そう、生野菜がまさかのダブル。ライス不在の中でまさかの生野菜が2(ツー)! 「1(ワン)で良かったのに……!」となった人は私も含めて多いと思われるが、すべての原因は「定食」である。
というのも、「定食」には元から生野菜が付いているので、ロカボ変更(生野菜変更)すると1+1で生野菜が2つになってしまう。
・生野菜を1にするために
では、生野菜を1にするためにはどうするのか? まぁ単品で注文し生野菜を付けるという手もあるが、ロカボ変更するならば「定食」ではなく「ライスセット」の方を選ばなくてはいけない。
ライスセットには生野菜が付いていないから、ロカボ変更(生野菜変更)しても1+0で生野菜は1。
慣れた人ならばどうってことないだろうが、そもそも「定食」と「ライスセット」の違い自体よく分かっていない人は多いはず。加えて、券売機で買うときに誰かが後ろに並んでいると慌てて買いがちだから、ミスる確率も高くなると思われる。
ちなみに、この定食トラップは『牛ヒレ肉のカットステーキ』に限らず他の定食系メニューにも当てはまるので、同メニューを頼まない人も気をつけていただきたい。
・1番ビビったのはマカロニ
じゃあ『牛ヒレ肉のカットステーキ』自体はどうだったの? ──ってことが気になる読者も多いだろうから、そのあたりについても軽く触れておこう。
率直に言うと、『牛ヒレ肉のカットステーキ』を食べた私が1番ビビったのは付け合わせのクリームマカロニだった。
1年ほど前に他の記者(K.Masami)も書いていたが、これがマジで美味い。コクと甘さのバランスが絶妙なのだ。
・ソースも
それから、次に印象的だったのは肉のソース(レフォール風ソース)だ。基本的に塩分強めのイケイケ系なのだが、その中で上品に主張する西洋わさびが味を締めている。このソースなら、「主役(肉)を食う脇役」と言っても過言ではない。
肉も決して悪いわけではなく、むしろ単品で690円という値段を考えるとコスパはすこぶる良いと思われるが、クリームマカロニとソースほどのインパクトはないかなぁ……というのが率直な印象であった。
なお、先に述べたように『牛ヒレ肉のカットステーキ』は東日本のみ(一部店舗をのぞく)。西日本では『オニオンガーリックソースのチキングリル(定食650円)』が販売中で、嬉しいことにこちらもクリームマカロニ付きだ。
実際のところ、どちらのメニューもクリームマカロニが付いている時点で試す価値があるのではないだろうか? と、言いたくなるほどに美味かった……。あの絶妙な甘さをまだ味わってない人は早目にどうぞ。
参考リンク:松屋『牛ヒレ肉のカットステーキ』『ロカボチェンジ』
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.