そのコンテンツは信頼できる?
生成AIの関わったコンテンツを至るところで見かけるようになった昨今ですが、プラットフォーマーたちはAIの作ったコンテンツとどのように向き合うべきかに頭を悩ませています。
Meta(メタ)は、5月から生成AIによって作られた動画、画像や音声に「Made with AI(AIで作成)」とラベルを付与することを発表しました。Metaはこれまで、生成AIコンテンツの一部を削除する方針をとってきましたが、方針転換しました。
この変更によって、Meta傘下のサービス、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、Threads(スレッズ)も順次ラベルが実装されます。既にMeta AIを使って作成された写真は、AI-generated content(AI生成コンテンツ)とラベルが追加されていました。
他社はどうなってる? →C2PAが浸透しはじめています
各社は協力体制を取り、この課題に対処しようとしています。Microsoft(マイクロソフト)、Intel(インテル)、Adobe(アドビ)、ARM(アーム)、BBC、Truepicらは、2021年にC2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)という団体を立ち上げて、デジタルコンテンツの来歴を記録するための機能と技術仕様を策定しています。
こちらのサイトに画像を添付すると、どのツールを使って生成された画像かを確認することができます。YouTubeはクリエイターに対して、生成AIコンテンツを投稿する場合、その開示を義務付けています。OpenAI(オープンエーアイ)の提供するDALL-Eでは今年の2月のから生成された画像は、C2PAメタデータが含まれるようになっています。
あのプラットフォームはどう動く?
このような動きによって少しずつフェイク画像や動画の被害は少なくなりそうです。その上で、AIで作成したけれどラベルのついていない作品への取り扱いや、アルゴリズムの改善など、まだまだ対処すべき課題はありますが、少しずつ人類がAI生成コンテンツをコントロール下におけるようになってきた感じがします。
ですがあのプラットフォームXは、今のところAI生成コンテンツへの立場を表明していません。方針によってはイーロンマスク買収時以来のユーザー大移動が起こるかもしれません…。
Source: Meta, REUTERS, C2PA,contentcredentials