死んでもなお恐れられる「子どもの吸血鬼」。足を拘束された遺骨が見つかる

一体どんな悪さをしていた子供なんだろう?

ドラキュラヴァンパイアと呼ばれる吸血鬼は、伝説や想像上のものではありません。

ワラキア公国で君主を務めた、ヴラド・ツェペシュの残忍さがモデルとなったパターンもありますが、大昔のヨーロッパでは本当に吸血鬼がいた(と信じられ)、死んだ後に復活しないような工夫がされていました。

まるで封印のような錠前

ポーランド南東部のピエン村で発見されたのは、17世紀の墓に埋まった5~7歳の子供の白骨。ですが普通の埋葬とは違いうつ伏せで、足首には復活しないよう錠前がはめられていました。

つまりは吸血鬼として恐れられていた子供だったのです。

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Video: VESA Channel/YouTube

見捨てられた魂が眠る墓地

この墓地は見捨てられた魂や、教会の墓地に埋められるほどお金がない貧困者が埋葬される場所。錠前を使った埋葬方法は、ヨーロッパでもここしか見付かっていない特殊な風習だったようです。

吸血鬼は3人いた

子供吸血鬼は、昨年に見つかった女性の吸血鬼とされる白骨から1.5mほど近くにありました。女性は首に鎌の刃が渡され、身体が拘束された忌まわしいもの。同じく足の親指には、錠前がありました。

ちなみにそのまた近くで、もうひとつの錠前が見つかったものの白骨はバラバラだったのだそうです。この村では、最低でも3人が吸血鬼として忌み嫌われていたんですね。

悪魔的な扱いを受けていた子供

発見したニコラウス・コペルニクス大学のダリウシュ・ポリンスキー教授いわく、現代の「ヴァンパイア」という概念は当事に存在しなかったのだそうな。でも大人に恐れられ、復活しない処置を施されるほど、悪魔的な扱いを受けていたのでしょうね。

興味深いことに、この墓地では他にも子供の遺体はどれも荒らされ不完全なのに、吸血鬼の子供だけ完全体だったとのこと。人々がいかに恐れていたのかが分かります。

DNA鑑定で何かが分かるか?

女性吸血鬼のDNA鑑定は結果がまだ出ていませんが、この子供吸血鬼も鑑定に回されることになりそうです。性別や持病などいろんなことが判明することでしょうね。オカルトと考古学ロマンへの探究心が止まりません。

Source: YouTube, LIVE SCIENCE via Boing Boing, BUSINESS INSIDER, コタク・ジャパンチャンネル

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