ちからがほしい。さまざまな困難に打ち勝ち、なんかこう、人生が良くなる感じの力が、いつだって欲しい。
しかしその「力」とはなにかと問われるとよく分からないところでもある。肉体としてのシンプルな強靭さか、それとも叡智か、はたまた得も言われぬ霊的な力か。
わからないまま、「かにのちから」なら売っていたので買ってきた。
かに以前に、しじみにはいつもちからをもらっている
「かにのちから」、それはなにかに思いを馳せる前に、我々はそもそも、しじみの力にどれほど救われたかという話をせねばなるまい。
しじみの力……いや、しじみ70個分のちから、と言ったほうがわかりやすいかな。
しじみたちが70個あつまり人間の弱りを癒やしてくれる。そう、永谷園の「一杯でしじみ70個分のちから」のことだ。
発売は2009年。しじみ70個を食べるに相当するオルニチン量を含有することで、発売当初は一時生産が追いつかなくなったといわれ、今もなお大人気の商品だ。
ちなみに、販売の初期の初期のネーミングは「一杯でしじみ70個分のパワー」だったが、市場を観察しこれを「1杯でしじみ70個分のちから」に変更して一大ヒットにつなげたという。
パワーだとピンと来ないけど、ちからだったらピンと来ちゃう消費者心理、愛しすぎだろう。
「かにのちから」とは何か
さて、「かにのちから」だ。
言ってしまえばこちらも永谷園のインスタント味噌汁である。
「一杯でしじみ70個分のちから」が「一杯で」「70個分の」オルチニンがとれるいうメッセージであるのに対し、こちらは単純に「かにのちから」そのもの、概念としてのちからを売っている印象だ。
かには、うまい。
そして、かには、かっこいい。
かにのちからとは、かにの持つ元来のアドバンテージそのもののようだ。
つまりそれは、老人力のようなものだと私は思う。
「蟹の力が欲しいか……くれてやる」そうして我々はスーパーからこの、「かにのちから」を買ってくる(「くれてやる」とは言いましたが、3食入りひとふくろで140円でした。無論ちゃんと払いました)。
ちなみに、概念としてのちからとは書いたが、実質は1杯にグルコサミン350mgを含有している。むしろ、かににそんなちからがあったとは知らなかった。
「ちからシリーズ」というシリーズがあります
さて、永谷園ではこれらの商品を「ちからシリーズ」としてとりまとめている。
しじみのちからがあり、かにのちからがあり、実はこの他にさらにもうひとつのちからを、永谷園は与えてくれる。
しじみとかにのちからを得たいま、一瞬でいい、どうか立ち止まって、次にほしいちからは何かを考えてみてほしいのだ。
※※※※シンキングタイム※※※※
きっと正解の灯が心にともったことと思う。
永谷園が授けてくれる第三のちから。それは、そう。「たまねぎのちから」である(よろしければちからシリーズ一覧をどうぞ……)。
こちらに含まれるのは1杯でたまねぎ1/2個分相当の「ケルセチン」21mg。おお!知らないチンだ。
パッケージには「ポリフェノールの一種で、 若々しさをサポートする植物由来の成分です」とある。玉ねぎに多く含まれているんだそうだ。
みっつのちからを今、我々は手中とした。確かにみなぎるものがある。