画像や動画から背景を切り取ることが可能なAIツール「Background remover AI」を使ってみた

GIGAZINE



画像や動画の加工を行っていると「画像や動画に映し出された被写体だけを切り抜いて、別の素材に流用したい」という状況になることもあるはず。一部無料のウェブアプリ「Background remover AI」を使えば好きな画像や動画から目的の被写体だけを切り取ることが可能とのことなので、実際に使ってみました。

Background remover AI – BackgroundRemoverAI.com
https://backgroundremoverai.com/

Background remover AIにアクセスすると以下のような画面が表示されます。


Background remover AIの使い方は非常に簡単です。画像の場合「Remove image background(画像の背景を除去)」をクリック。


背景を除去したい画像を点線で囲まれたエリアにドラッグ&ドロップします。


その後「Upload」をクリックするだけ。


数十秒待つと、画像の処理が完了します。「Download」をクリックすると、背景が除去された画像を確認し、ダウンロードすることが可能です。


今回入力したオリジナル画像は以下。


そして、背景の除去を行った画像が以下。なお「Background remover AI」を用いて処理した画像はPNG形式で出力されます。


Backgroundの性能が分かったので、さまざまな画像を入力して背景の除去を行ってみました。以下の画像はスプーンでスイーツを食べる様子です。


背景を除去した画像が以下。背景のカップやスプーンが除去されています。


続いてケンタッキーフライドチキンの店頭に設置されたカーネル・サンダースの人形から背景を除去してみます。


一部除去しきれなかった設置物が残っていますが、人形は背景から完璧に切り取られています。


動画から背景を除去する場合は「Remove video background(動画の背景を除去)」を選択します。


画像の背景を除去するときと同様、ドラッグ&ドロップで動画を入力し、「Upload」をクリックします。なお、無料版だと、動画の冒頭5秒の処理・出力が可能で、全編にわたって処理を行いたい場合は月額29ドル(約4100円)か年額288ドル(約4万1000円)の有料版の購読が必要です。


今回使用した動画が以下。

「Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~」で敵キャラクターと戦う様子 – YouTube
[embedded content]

以下は背景除去を行い、4度再生した動画です。モニターの画面がチラつくこともありますが、人間だけをうまく切り取っています。なお、動画はMOV形式またはGIF形式で出力されます。

Background remover AIで実写動画の背景を除去してみた – YouTube
[embedded content]

別の動画でもBackground remove AIを試してみます。

ウェブカメラだけでVTuberになれる「Kalidoface Lab」を使ってみた – YouTube
[embedded content]

背景除去を行った動画が以下。先ほどの動画と同様、4度再生を行っています。キャラクターの動きに合わせてある程度背景が除去されていることが確認できます。

Background remover AIでアバターの背景を除去してみた – YouTube
[embedded content]

Background remove AIは基本無料ですが、1時間のうちに画像・動画合わせて3本以上の処理を行う場合も有料版の購読が必要です。

なお、Background remove AIの開発に使用したコードはGitHubで確認できます。

GitHub – nadermx/backgroundremover: Background Remover lets you Remove Background from images and video using AI with a simple command line interface that is free and open source.
https://github.com/nadermx/backgroundremover


この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました