航空機内でモバイル通信を利用可能にすることを欧州委員会が決定

GIGAZINE
2022年11月26日 22時30分
乗り物

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航空機を利用すると、離陸前にスマートフォンやPCを機内モードにするよう案内があり、機内でインターネットを利用するには運航機材がWi-Fiサービスを提供しているときに限られます。このたび、欧州委員会が機内から携帯電話利用に特定周波数帯を指定し、航空機での5Gサービスの広範な展開を可能にすることを発表しました。

5G on planes, Wi-Fi on the road – Commission decision opens up new opportunities for innovation | Shaping Europe’s digital future
https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/news/5g-planes-wi-fi-road-commission-decision-opens-new-opportunities-innovation


EU Opens Up 5G on Planes, Making In-Flights Calls More Likely – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-11-24/eu-opens-up-5g-on-planes-making-in-flights-calls-more-likely

Bye-bye airplane mode: EU allows smartphones during flights
https://www.brusselstimes.com/eu-affairs/327229/bye-bye-airplane-mode-eu-allows-smartphones-during-flights

欧州委員会の決定により、EU内のフライトを利用する乗客は、地上の5Gベースのネットワークと同様に電話やネットが利用できるようになるとのこと。

仕組みとしては、航空機に搭載した極小基地局・ピコセル経由で衛星ネットワーク経由で地上のモバイルネットワークと接続することになるということで、機内Wi-Fiと同様のもの。これまでは、機内でスマホをネットワーク接続するには、いったん機内モードにした上で機内Wi-Fiサービスに接続していましたが、その手間がなくなるということになります。

今回の欧州委員会の決定とは別に、2023年からはイーロン・マスク氏率いるSpaceXによる航空機向け衛星ネットサービス「Starlink Aviation」の提供が始まることになっています。

航空機内で衛星ネットを利用可能にする「Starlink Aviation」2023年開始、最大350Mbpsで「家でネットにアクセスするのと同じ体験」とイーロン・マスクが豪語 – GIGAZINE

なお、アメリカの連邦通信委員会は2020年、携帯無線の周波数を用いた機内向け音声・データ通信サービスを認める計画について、安全や国家安全保障上の理由から強い反対があったとして白紙に戻しています。

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