現在開催中の「第2回全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙」。全国のスーパーから自慢の惣菜やスイーツなどを集め、ユーザーの投票でナンバーワンを決めるという激アツな企画だ。
今回、主催のチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」からオススメの商品をいくつか送ってもらったのだが、その中にとんでもねぇ化物が潜んでいたためぜひお伝えしたい。商品名は……『炭水化物くん』。繰り返す、『炭水化物くん』である。どんな名前だよ!
・熊本からの刺客
熊本県内に7店舗を展開する「スーパーみやはら」(2023年5月15日時点)。恥ずかしながら初めて名前を聞いたのだが、届いた荷物を開封した私(あひるねこ)は思わず「デカッ!!」と声を上げてしまった。デカい。そして重い。デカ重い。
弁当というか、これもう『AKIRA』の単行本だろ。比較用にノートパソコンを並べたら一回り大きくてビビったぞ。
その総重量は、まさかまさかの1.2kg越え。熊本県民は平均身長が3メートルくらいあるのだろうか? それでは気になる中身をご紹介しよう。
熊本県産のアスパラを使ったパスタに……
阿蘇名物の高菜を使った高菜ごはん。そして……
ブランド鶏「天草大王」を使ったメンチカツ。
地元食材にこだわった “肥後三昧Ver.” とのことである。価格は税込1079円だ。
熊本の味が詰まった、ものすごくいい感じのラインナップ……なんだろうが、残念ながら量がバグりすぎていてまったく話が入ってこない。パスタと高菜ごはんなんて食べても食べてが量が減らないので、底の方からコンコンと湧き続けているのかと思ったぞ。多すぎるだろ。
そしてメンチカツに至っては、危なく重みで割り箸が折れかけた。箸を持って指の骨が痛くなるのはずいぶん久しぶりだ。爆弾メンチという言葉があるが、本当の意味での爆弾と言っても差し支えないだろう。が、しかし、驚くことに(?)これがめちゃウマいのだ。
鶏肉を使用しているからか、こんな凶悪な見た目なのにどこかあっさりしており、食べ応えだけでなく食感も絶妙。メンチカツとしての完成度がそもそも高いと感じた。
高菜も気持ち程度の量かと思いきや、これでもかというくらいギッシリ入っていてお得感が強い。こういったボリューム全振り弁当は、どうしても味は二の次になりがちなのだが、この『炭水化物くん』はどちらの要素もしっかり満たしている印象で好感が……
──とでも言うと思ったか。多いんだよこの野郎! 『炭水化物くん』じゃねぇよ!! もう『炭水化物魔人』とかでいいだろ! いい加減にしろ!! 結論としては、完全に巨人族をターゲットにしているとしか思えなかった。日本よ、これが熊本だ!
・オススメ3選
さて、『炭水化物魔人』のインパクトが壮絶すぎるせいで先走ってしまったが、注目すべき商品は他にもある。簡単にご紹介しよう。まずは私の地元・北海道が誇るコンビニチェーン「セイコーマート」の『チキンたっぷりぺペロンチーノ』だ。
焼き鳥用の鶏肉をカットした際に発生する、規格外の部位を活用している本商品。一口食べれば「なるほど、たしかに焼き鳥だな」と納得するはずだが、この味と量で税込138円というのはやはりちょっと意味が分からない。まさに空前絶後のコスパである。
さあ続いては、千葉県のスーパー「ワイズマート」の『かいのみステーキ』。オーストラリア産とは言え、希少部位であるカイノミがスーパーで売られているって地味にスゴくないか? しかも価格は100gあたり税込430円ときた。安い!
心地よい噛み応えとジューシーな味わいが特徴で、同じオージービーフでも牛肩ロースと比べるとその差は明らか。脂肪分が少ないこともあり、個人的にはあと5枚くらいは余裕で食べられそうな勢いである。
ただし、希少部位だけに全店で常時販売しているワケではないそうだ。注意してほしい。
そして最後に登場するのが……
こちらの肉塊である。
福岡県の「直方がんだびっくり市」が販売している『びっくり市名物手づくりハンバーグ』(税込999円)。名前を聞いて「びっくりドンキーみたい」なんてことをぼんやり思ったが、実物を見たらびっくりを通り越して普通に笑ってしまった。このサイズはさすがに嘘だろ。
びっくり市オリジナルブレンドの合挽ミンチでハンバーグを作り、そこに和牛の脂をプラスしているとのことで、たしかに旨みと甘味が強い。何もつけずともおいしく食べられた。のだが……記事のために巨大なまま焼いたのは失敗だったかもしれない。
デカすぎてなかなか火が通らないため、何個かに分けてから焼くことをオススメするぞ、マジで。
『炭水化物くん』といい『びっくり市名物手づくりハンバーグ』といい、世の中にはまだ見ぬ怪物がいろいろいるもんだなぁ。「全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙」の公式サイトでは他にも様々な商品が紹介されているので、ぜひチェック&投票してみてほしい!
参考リンク:第2回全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.