茹でたてのうどんと卵と醤油。釜玉うどんとはこの3者のぶつかり合いである。薄められることなく1つのリングにぶち込まれた素材たちが、己のポテンシャルをフルに引き出しあうガチンコな食べ方だ。
そのシンプルさゆえに、どんなトッピングでも、なんとなく味が想像できてしまうのも釜玉うどんの宿命と言える。釜玉の道は一本道。しかし、丸亀製麺がそんな釜玉道に一石を投じるメニューを販売していた。
・味はまとまってる
その名も『バター醤油釜玉（税込み460円）』である。浅草ROX店で販売されていたこのメニュー。私（中澤）は「バターが入っている釜玉」くらいに考えて注文したのだが、食べてみると衝撃を受けざるを得なかった。
まず、バター醤油釜玉にトッピングされているのはバターだけではない。粗挽きの黒胡椒もまぶされている。黄身、醤油、バター、黒胡椒……これらがバラけることなく1つの味にまとまっているところはさすが丸亀。
・釜玉うどんではない
だが、釜玉うどんの味ではない。なんか別チャンネルだ。っていうか、この味どこかで食べたことあるぞ。なんだろう？ うどんじゃなくて、もっと洒落た外国的な……あ！
この味は……この味は……！
カルボナァァァーーーーラッ!!!!
凄い……！ 卵とバターと黒胡椒でこんなにカルボナーラっぽくなるんだ!! しかも、基本が釜玉うどんだからか、カルボナーラほどのしつこさがなくツルッといけるところも良い。
・展開店舗
薄すぎず、しつこすぎない味のバランスがよくできている。派手なトッピングがされているわけじゃないけど何気に箸が止まらない。丸亀製麺の広報に確認したところ、2021年9月3日現在の展開店舗は以下の通りである。
＜東京＞
御茶ノ水
中野坂上
羽田空港第2ビル
アトレ秋葉原１
JR有楽町
浅草ROX
EQUiA北千住
ミーツ国分寺
早稲田
石神井公園駅前
＜千葉＞
千歳船橋
＜神奈川＞
横浜アイマークプレイス
＜愛知＞
名駅サンロード
＜大阪＞
梅田
野田阪神
──多くはないが、都内だけでもない様子。なお、広報いわく「あくまで本日2021年9月3日時点の情報のため、店舗によっては展開が終了してしまう場合もあります」とのことだ。
並460円だから、特別メニューにしては財布にも優しい『バター醤油釜玉』。ガッツリいきたい時は天ぷらトッピングもありかもしれない。正直、明日も食べたくなった。癖になるのってこういうのなのかもなあ。
執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.
