Androidの「デバイスを探す」機能が拡張されBluetoothトラッカーやソニーのヘッドホンなどにも対応予定、不審なトラッカーによる追跡も検出可能に

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Googleが日本時間の2023年5月11日に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2023」で、Androidの「デバイスを探す」機能のアップデートを発表しました。新たに、AndroidデバイスだけでなくサードパーティーのBluetoothトラッカーにも対応したほか、ソニーやJBLのヘッドホンも「デバイスを探す」のエコシステムに参加する予定だとのことです。また、不審なトラッカーによる追跡も検出し、警告を出してくれる機能も2023年の夏に登場するとされています。

New Android features to keep your devices safe
https://blog.google/products/android/google-android-safety-features/


Google updates Find My Device network, adds new feature to warn about unknown AirTags with you | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/05/10/googles-find-my-device-network-to-warn-about-unknown-airtags-with-you/

Chipolo’s ‘AirTag for Android’ is the first Find My Device location tracker
https://www.androidauthority.com/chipolo-one-point-card-point-find-my-device-3323420/

Google’s unknown tracker alerts will soon detect unwanted Bluetooth trackers | Engadget
https://www.engadget.com/android-findmy-bluetooth-tracker-google-airtag-tile-182832477.html

Androidの「デバイスを探す」機能は、位置情報機能を備えているデバイスをどこかに置き忘れてしまった時に、それを検出するのに便利です。新たにGoogleは、2023年の夏に「デバイスを探す」のエクスペリエンスを刷新し、オフラインのデバイスを地図上に表示したり音を鳴らしたりして、より迅速かつ簡単に見つけられるようにすると発表しました。

Googleは、「オフラインのデバイスや位置情報機能がないデバイスの位置がわかるようになれば、よりシームレスにデバイスを把握できるようになるという意見をいただいています」「新しい『デバイスを探す』ネットワークは、世界中の10億台以上のAndroidデバイスを活用し、ヘッドホンやトラッカータグ、あるいはBluetoothの近接通信でスマートフォンなどの紛失した持ち物の位置を特定するのに役立ちます」と述べています。

2023年夏の機能刷新により、「デバイスを探す」はTile・Chipolo・Pebblebeeなどのサードパーティー製Bluetoothトラッカーにも対応し、トラッカーを取り付けた財布や鍵なども見つけられるようになります。また、既存のPixel Budsに加えてソニーやJBL製のヘッドホンも「デバイスを探す」ネットワークに間もなく参加する予定であり、Android搭載のスマートフォンやタブレットだけでなく、ヘッドホンも探し出せるようになるとのこと。


なお、すでにChipoloは「デバイスを探す」に対応したBluetoothトラッカーの予約を受付けており、2023年7月後半に発送予定となっています。


Googleは、「最も重要なことは、『デバイスを探す』ネットワークがユーザーのプライバシーを最優先事項として構築されている点です。ネットワークからクラウドソーシングされた位置データはエンドツーエンドで暗号化されるため、Googleが他の目的で表示したり使用したりすることはできません」と述べています。

2023年夏のアップデートにより、「デバイスを探す」には自分のものではないBluetoothトラッカーによる不審な追跡を検出する機能が追加される予定です。「デバイスを探す」を搭載したスマートフォンが「自分のものではないトラッカーが一緒に移動している」と判断した場合はユーザーに警告を送信し、地図上でトラッカーを表示したり音を鳴らして場所を特定したりできるとのこと。


また、Bluetoothトラッカーを物理的に無効化する手順を表示することや、手動スキャンを行って周囲のBluetoothトラッカーをアクティブに検出することも可能だそうです。Googleは、「不明なトラッカーアラートは、AppleのAirTagや『デバイスを探す』ネットワークと互換性のあるすべてのトラッカーなど、広く使われているBluetoothトラッカーに対応しています」と述べています。


以前から、AppleのAirTagをはじめとするBluetoothトラッカーについては、ターゲットの手荷物などにしのばせて位置情報を追跡し、ストーカー行為などに悪用されていることが指摘されてきました。これを受けて主要なモバイルOSを開発するGoogleとAppleは、2023年5月にBluetoothトラッカーによる不要な追跡を阻止する業界規格を共同提案していました。

AppleとGoogle、不要な追跡に対処するための業界規格で提携 – Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2023/05/apple-google-partner-on-an-industry-specification-to-address-unwanted-tracking/

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