春暖の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今日の「勝手に食べ放題」は灼熱のタイからお届けします。
意外なことに、タイは4月と5月が夏です。今週は最高気温が連日35度を超え、体感温度は40度を超えています。
そこで酷暑でもさっぱりと食べられそうなカットフルーツで勝手に食べ放題します。
食べ放題したいタイ料理を選ぶのに3日かかった
タイを舞台に「勝手に食べ放題」に参加するにあたって、武者ぶるいしながら何を食べようか考えました。知っているタイ料理を一つ一つ脳内に浮かべ、思案すること数分。真理にたどりついてしまいました。
「量をこなせない。」
震度2程度の武者ぶるいはピタリと止まりました。
タイ料理はほとんどが油と糖でできています。ガパオライス、パッタイ、カオマンガイ、グリーンカレー…どれも一皿食べ切るので精一杯。
ティーネージャーであれば数皿をペロリと平らげるかもしれませんが、私は四捨五入すると40歳。田中みな実や本田圭佑と同い年ととらえると、まだまだ若いですが、最近は油がちょっとキツくなってきました。どの料理を選べば「楽しく健やかな食べ放題」ができるのか。
そこでひらめきました。ちょうどタイは夏。フルーツが旬を迎える季節です。私といえば、田中みな実と同い年。田中みな実といえば毎日大量のフルーツを食べていることで有名。要するに、私にフルーツを加えたら、ほぼ田中みな実です。
ほぼ田中みな実になるべく、出社前の時間を利用して優雅にフルーツバイキングをすることにしました。これぞ令和のエクストリーム出社です。
フルーツを求めて屋台へ
本日、フルーツを仕入れるのは、タイの路上に多く展開するカットフルーツをあつかう屋台です。
いつもは駅前の屋台で購入していますが、今朝は食べ放題。ゆっくりとフルーツを堪能すべく、近くに座るスペースがある屋台に狙いをさだめました。
商店があまりなく、飲食店が中心のため、「市場」と呼ぶべきか迷うコーナーの前の路上にカットフルーツ屋台が陣取っています。
タイでは朝の通勤時に朝食や昼食を買う方が多く、早朝から開いている屋台が多くあります。
私は普段から朝食にカットフルーツを2袋食べています。2袋ではわりと余裕を感じているため、今日は普段食べているパイナップルやパパイヤを食べつつ、ちがったフルーツも試したいと思います。特別な朝になりそうです。
布陣を組むためにラインナップを見ると、あまり食べたことがないグァバが……! 奥の黄緑色の梨のようなフルーツがグァバです。
朝から30度超えの暑さのため、水分が多くて清涼感があるスイカも気になります。
最初に注文したのは、まずパイナップルとカンタロープ。
普段はパイナップルとパパイヤを食べていますが、今日はパパイヤがなかったため味と食感が似たカンタロープ(メロンの一種)を採用。
これをディフェンスとして入れつつ、おなじみの組み合わせで胃がびっくりしないように働いてもらいます。
そして特別ゲストとして、いっしょにグァバも注文しました。きっと食べ切れるので、グァバが片付いたところでスイカを追加投入する算段です。
気になるお値段は1袋で25バーツ(約98円/記事執筆時のレート)。
私が普段利用している駅前のカットフルーツ屋台は1袋20バーツですが、今日の屋台は1袋あたりのフルーツの量が多いため、相場通りといった印象です。
皮がむかれてカットされた状態の新鮮なフルーツを100円未満で食べられるのは安い!
注文しつつ、店主に写真を撮ってもいいかを確認すると大喜び。いつも笑顔でいやされます。さすが微笑みの国。
屋台に冷蔵庫はなく、ショーケースに氷を敷きつめてフルーツを冷やしています。そしてフルーツは手作業でカット。なかなかアナログな運用です。
しかし支払いはQRコード払いにも対応しています。タイでは小さな商店や個人間でも、自分の銀行口座のQRコードを相手に表示して、銀行口座に直接送金する方法がメジャーです。これはタイに住み始めて意外に感じた点でした。わりとDX化が進んでいます。